『アドリアーナ・ルクヴルール』全曲 W-ウォーカー演出、ハーディング&フィレンツェ五月祭、マリア・ホセ・シーリ、他(2021 ステレオ)(日本語字幕付)
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グー | 兵庫県 | 不明 | 2023年03月07日
温厚な性格だったチレアが自身を投影したと言われるミショネ役だが、実はそのミショネこそがこのオペラの真の主役なのではないかと思えてしまうほど、アライモが冒頭から存在感を発揮していて、いい味を出している。カーテンコールの拍手がパラパラだった(ように聞こえる)公爵夫人とマウリツィオ役の歌手などはもうほとんど食われてしまっているようにさえ感じられるほどだ。個人的には、このオペラには、物語進行の方便のためのセリフが多いのと、一部言葉が錯綜して分かりづらくなりがちな欠点を抱えているように思うのだが、それだけに日本語字幕付きは殊更ありがたい。(蛇足ながら、マリア・ホセ・シーリはスカラ座の蝶々夫人の時の妙な動きは演出上のものと解釈していたが、これを見ると案外本人の癖もあるのだろうか?)0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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