Pianist  |  Tokyo  |  不明  |  2007年12月21日

印象的なCD。演奏はとにかく流れが良い。ドラマの進行、音楽の推移が鮮やかで、一旦聴き始めるとあれよあれよと言う間にのめり込んでしまう。歌手陣はホッターのスカルピアを始め顔合わせの珍しさの方が勝るが、1966年当時のウィーンの日常公演の（悪い意味でなく）物凄さを伝えてくれる。最大の魅力はクリュイタンスの指揮の見事さ。録音はモノ。大分修整が効いておりまずまず聴きやすい。惜しいのは三幕の最後の和音がぶち切れで、おそらくは別物の拍手が継いである事。大手レーベルのウィーンのライブシリーズなら、こういうものこそ出してほしい