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マーラー(1860-1911)

CD 交響曲第1番『巨人』 テンシュテット&シカゴ響

交響曲第1番『巨人』 テンシュテット&シカゴ響

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  • ★★★★☆ 

    古渡 弁蔵  |  北海道  |  不明  |  2013年08月31日

    ボックスにあった1枚で、このボックスに納められているベートーヴェン、ブラームスやドヴォルザークなどは真面目すぎて面白くない演奏が多かったのだが、このマーラーはよかった。ワーグナーと並び存在感を示したが、やはりワルターに比肩できるほどではなかったのも確か。さて、次に聴くブルックナーはどうかだ。あまり好きではない指揮者だが、不思議と関心は続く。

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  • ★★★★★ 

    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  2013年08月01日

    マーラーは晩年、精神分析の権威、フロイトのもとを訪れ「崇高な旋律が思い浮かんでも、卑俗な旋律に掻き消される」悩みを打ち明けている。このことを、第3楽章の説明に当て嵌めてみるがよい。私は第3楽章を聴く度に、葬礼の前をチンドン屋が横切る様を思い浮かべるのだが、要は、そういうアンビバレンスな精神状態が既に青年期からあったということなのである。幼少期より相次ぐ身内の死に直面し、生涯に渡ってその恐怖と闘い続けたマーラー。であるならば、畏れおののき苦悩したのちに希望を見出だすさまを、如何にして表現するかが問われているように思えてならない。昨今、マーラー演奏は緻密なオーケストレーションの再現に重きが置かれている。勿論、それはそれで一つの見解である。今まで灰色だった音響が色彩豊かに再現される辺り、新しい発見の連続に驚かされることが多々ある。しかし一方、その手の演奏がマーラーの精神にまで肉薄しているかと問われれば、答えはNOだ。余りに客観的過ぎて、生身の人間マーラーが見えて来ないのだ。そこへいくとテンシュテットは凄い。切れば血が出るほどの真剣白羽、全身全霊の演奏である。特に終楽章の起伏の激しさには言葉を失う。地獄の底へ突き落とされ、のたうちまわり、慰めを見出だし、一条の光明を信じ、やがて運命に打ち勝つ。そんな壮絶なドラマがここにはある。癌に冒され、一度は死の淵を見たテンシュテットだからこそ成し得た、一世一代の大名演といえよう。

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  • ★★★★★ 

    FAB4  |  福井県  |  不明  |  2012年11月12日

     テンシュテットがシカゴ交響楽団に客演した時の演奏。1990年5、6月、シカゴ、オーケストラ・ホールでライブ録音。  病気療養復帰後のテンシュテットは、それまでのロンドン・フィルとのセッション録音が比べ物にならない程熱っぽく、密度が濃く、スケール大きなマーラー像を造形していくが、ここでは圧倒的技術とパワーを誇るシカゴ響と組んで空前絶後の《巨人》を創造してみせた。ショルティ指揮下では幾分無機質的になりがちだったオケに、テンシュテットは遅めのテンポ設計で細部に至るまで濃厚な表現を施し、全篇これ息もつけぬ異様な緊張感が漲っている。  第1楽章は、ゆったりと始まる。62小節から音楽が息づき始めても、決して急がず、悠揚たるスケールの大きな音空間を維持する。弦の骨太の深い響きが印象的で、たっぷりフェルマータをかけて旋律を唄う様に魅了される。テンシュテットは随所随所で独自のアゴーギクを効かせ、オケに丁々発止と真剣勝負を仕掛けていく緊張感がたまらない。337小節から徐々にクレッシェンドしていき、357小節から358小節に入る直前に一瞬止めて、358小節冒頭ffで音を爆発させる箇所は、何度聞いても鳥肌が立つ。  第2楽章冒頭、低弦の凄い迫力。男性的的で武骨な逞しさを作り出そうとするテンシュテットとシカゴ響は、正に理想的組合せ!175小節からのトリオは悠然と進め、285小節からのテンポ・プリモも殆どアッチェルランドをかけず、メリハリがついた重厚な響きのまま鮮やかに締め括る。  第3楽章、38小節からの憂いを帯びた――東欧の土着的民謡のような――旋律が、強い哀感を呼び起こす。さらに、85小節からの「さすらう若人の歌」の切ない唄い方が、絶品。金管楽器が、曲想に合せ演奏スタイルをがらりと変えて見せる柔軟性に唸る。  終楽章は終始かなり遅めのテンポをとるが、アンサンブルは一糸乱れず、正に「巨人」の歩む様さながらである(これ位遅いテンポでfffを要求されると、通常なら金管楽器は息が上がってしまうが、微塵もそれを感じさせないシカゴ響は怪物的!)。165小節までは嵐に巻き込まれたように、聴き手は音の洪水に翻弄される。嵐が一旦収まった後、166小節からの甘美な旋律は、生の憧憬と回顧の念が入り混じったようで、胸を締め付けられる。テンシュテットがテンポを揺らして細かく表情付けをし、泣けと如くにコブシをつけてくるのが堪らない。  この後は、オケが全開となってクライマックスへと突き進んでいくが、まず375小節を頂点とする爆発力が凄い。一旦爆発が沈静した後も、悠揚たる巨人の歩みに変わりはなく、428小節から第1楽章の再現部を挿んで、その後はテンションが全く落ちない状態でクライマックスが持続する。とりわけ、639小節からのtpの炸裂、そしてそれを上回るhrの音量と厚みは天に届けとばかりに咆哮し、何度聞いても筆者はここで昇天状態になる。  客席からのノイズも拾ってしまう程、録音は生々しく鮮明。加えて低音域がしっかり録られているので、スケール感と重量感が合わさって圧倒的迫力を生み出している。マーラーの交響曲第1番は斯くも気宇壮大で、斯くも深く熱い情念を内に滾らせ、聞き手を否応なく感動の渦に巻き込む素晴らしい音楽なのだと、テンシュテットのこの録音を聴く度に無上の喜びに浸る。そして、曲が終わった瞬間、観客と共に拍手している自分が居る。  テンシュテット&シカゴ響の一期一会が成し遂げた、最高最上にして最強無比の第1番。これを聴かずして何を聴く。

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  • ★★★★★ 

    爺さん  |  千葉県  |  不明  |  2012年05月30日

    「巨人」は名盤揃いではあるが、この演奏は中でも傑出したもののひとつだろう。1楽章から4楽章までの緊張感は半端ではない。シカゴ響が指揮者にしっかり応える最強の演奏である。ライブ録音ではあるが、実に見事な録音であり、終楽章エンディング直後の「ブラボー」には本当に共感した。1200円でこの演奏が手に入るとは本当にいい買い物をしたと思う。

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  • ★★★★★ 

    orisuke  |  新潟県  |  不明  |  2012年03月15日

    テンシュテットのマーラーの中では、唯一のシカゴ響! これが凄い。凄すぎます。 怪物奏者の集団の底力を妖怪テンシュテットがこれでもかと引き出し、縦横無尽にマーラーを表現する。この構築の壮大さ、読みの深さ、オケのダイナミクスと驚異的なアンサンブル、そして生命感あふれる最終楽章の大爆発!!!。もはや、言うこと無し。 これ以上の巨人は考えられない。

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  • ★★★★★ 

    椋代能行 Yoshiyuki Mukudai  |  大阪府  |  不明  |  2011年05月01日

    この日の演奏会の前半はバレンボイム批判で退団したレイ・スティル独奏の R. シュトラウス『オーボエ協奏曲』だった。テンシュテットは『巨人』のトレモロ音形とシュトラウスのトレモロ音形に近しいものを見出しており、リハーサルで、高齢のレイが冒頭の困難なパッセージをなかなか上手く吹けなくて困っているとき、ある逸話を楽団員に話して場を和ませた。私の記憶が正しければ、テンシュテットの父親がR. シュトラウスにこの伴奏音形の相関について訊ねたことがあったようだ。この『巨人』は大変な名演だが、実演を聴いた私にはレイのシュトラウスとの一対の作品として記憶されている。ひとつのコンサートとして発売されればよいのにと思う。リハーサルが撮られていたように本番の予行演習として撮影もされているかもしれないし。収録についてはテンシュテット自身、リハーサルの合い間に精力的にオーケストラホール裏の旧出口に陣取った撮影車のモニターを見つめ、念入りにチェックしていたのが印象深い。シカゴでのテンシュテット人気は非常なものがあり、チケットは私の予想に反して前日までに疾うに全て売り切れだった。会場で実演に接した私は幸運だったのだろう。CDとLDは音場を含めて忠実に再現していると感じる。実演から受けた感銘を傷つけない録音は私にはこの演奏会の記録だけだ。尚DVDはLDより画質音質共に劣る気がするが、これは私のDVDレコーダのDAコンバータが安物だからかもしれないし、全く条件の違うプロム?での8番を併録しているせいかもしれないが、できれば別々に味わって欲しい。

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  • ★★★★★ 

    ポックン  |  千葉県  |  不明  |  2011年01月07日

    「キング・オブ・タイタン」の称号が似合う。シカゴ交響楽団のマーラー演奏史上屈指の名演であるばかりか、テンシュテットのベスト・ディスクではあるまいか。満開の大輪の花を見るような、大きな、大きな巨人がここにいる。それでいて、このディスク、価格はエコノミー。ブラボー!

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  • ★★★★★ 

    masa夢  |  大阪府  |  不明  |  2010年10月17日

    テンシュテットのライブは2番「復活」や5番のライブなど優れたものが多いですが、このライブも凄い。シカゴ響の金管セクションはパワフルで鳴りまくっていますね。演奏後、聴衆が熱狂していますが、実演では脳天をぶち抜かれたようになったんでしょうね。DVDを是非発売してほしい!

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  • ★★★★★ 

    てつ  |  千葉県  |  不明  |  2009年10月18日

    クラウス・テンシュテットが表現したいことを唯一全て表現したのではないかと思えるディスク。今まで出したくでも出せなかった表現意欲をCSOというオケに全て注いで、成し遂げたと言っても良いと思います。一言で言うと全て読みきった素晴らしい指揮者に、オケが本気になって全身全霊で答えた記録。本当に素晴らしい。未聴の方がいたら、絶対に聞いて欲しい。クラシックとはこういうものではないか・・と思います。

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  • ★★★★★ 

    射月  |  石川県  |  不明  |  2009年10月14日

    マラ1はいろいろ聴きましたが,これを超える演奏に未だ出会えません。すばらしい!ワルター・コロンビア響をしのぐ名演だと思います。特に圧巻は4楽章です。世界トップレベルのブラスセクションが大爆発します。録音も非常に良く,熱演後の拍手喝采とブラボーも重なり,初めて聴いた時は身震いしました。CDでここまで臨場感を味わえるものはなかなかないと思います。

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  • ★★★★★ 

    I&W  |  JAPAN  |  不明  |  2007年09月17日

    18’13/8’26/11’34/22’41

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  • ★★★★★ 

    ふえふき  |  新潟  |  不明  |  2007年07月06日

    これ以降の交響曲と比較すると若気の至り、という感じがぬぐえない巨人ではありますが、それをここまで聴かせるとは、勉強不足でした。 CSOで他のシンフォニーも残してほしかった・・・

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  • ★★★★★ 

    TYR  |  JAPAN  |  不明  |  2007年04月07日

    巨人もテンシュテットのこのライブ盤が最高だと思う。とにかく圧倒的。実はこのCDで初めてテンシュテットを聴いたのだが、彼のファンになった。

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  • ★★★★☆ 

    Haru  |  千葉県柏市  |  不明  |  2007年03月02日

    メジャーレーベル盤ではベストかもしれない。マイナー盤を含めるとテンシュテットでも北ドイツ放送Oとのライブ盤のほうを更に好む。高度の次元で比べるとシカゴOのほうがまだだいぶ冷静に弾いている。そこが多少不満。

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  • ★★★★★ 

    J.S.バッハ  |  東京都  |  不明  |  2006年11月23日

    この演奏を聴いてしまうことによる欠点はただ一つ,「他のマーラー1番の演奏が二度と聴けなくなること」☆

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