協奏曲と交響曲〜レオポルト&ヤン・アントニーン・コジェルフ セルジオ・アッツォリーニ、ジョヴァンニ・デ・アンジェリ、レオナルド・ムッツィ&カメラータ・ルソー
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まさやん | 新潟県 | 不明 | 2021年07月12日
まずは年長の従兄アントニーン・コジェルフのファゴット、オーボエ協奏曲である。どちらも古典派らしい佳曲で、ソロ楽器が良く歌う。特にアッツォリーニのファゴットは趙名人級の出来栄えで、第1楽章のカデンツァではファゴットの呼びかけに1度だけホルンが応答する素敵なウィットまである。オーケストラの主奏・伴奏もいい感じである。レオポルト・コジェルフの世界初録音のファゴット協奏曲も古典派らしい佳曲で、通奏低音としてリュートが使われているのがとても珍しく、耳を澄ますとその可愛らしい音が聞こえてくる。ここでもアッツォリーニのファゴットはさえわたっている。最後のト短調交響曲は古典派疾風怒濤期の傑作の1つに数えてよい名曲で、ムッツイ指揮のカメラータ・ルソーが細部まで目を配った熱演を成し遂げている。第3楽章のホルンの咆哮が刺激的である。2人のコジェルフの良さを改めて知らしてくれる良きCDである。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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