コジェルフ、レオポルト(1747-1818)

人物・団体ページへ

CD 輸入盤

協奏曲と交響曲〜レオポルト&ヤン・アントニーン・コジェルフ セルジオ・アッツォリーニ、ジョヴァンニ・デ・アンジェリ、レオナルド・ムッツィ&カメラータ・ルソー

コジェルフ、レオポルト(1747-1818)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
19439788202
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

コジェルフ:協奏曲と交響曲

古楽界におけるファゴットの鬼才セルジオ・アッツォリーニの最新アルバムは、チェコの疾風怒濤の作曲家レオポルト・コジェルフとその従兄弟ヤン・アントニーン・コジェルフの作品集。ピリオド楽器による世界初録音収録!
 ヤン・アントニーン・コジェルフ[1738-1814]はプラハで音楽を学んだ後、ウィーンでグルックとフロリアン・レオポルト・ガスマンのもとで学びました。ガスマンの死後はアントニオ・サリエリの弟子となり、その後プラハの宮廷楽長に就任。1784年からプラハの聖ヴィトゥス聖堂の楽長を、ストラホフ修道院のオルガニストを約40年間に渡って務めました。彼の作品のうち故郷に向けられた教会音楽には、斬新でシンフォニックな特徴が刻まれています。
 ヤン・アントニーン・コジェルフの従兄で、モーツァルトのライバルとして有名なレオポルト・コジェルフはボヘミアで生まれ、ヤンに音楽を学びプラハで頭角を現したのち、当時ヨーロッパにおける音楽の中心地ウィーンに赴き才能を発揮しました。1784年からは楽譜出版業も手掛け、モーツァルトも彼の出版社から作品を出版。モーツァルトの死を受けて1792年に帝室宮廷楽長と宮廷作曲家を兼務し、求められるままに器楽曲、室内楽曲、宗教曲など膨大な作品を書き上げましたが、現在、それらのほとんどが忘れられてしまったのは、あまりにも多作で批評家からだけでなくモーツァルトやベートーヴェンからも「作品の質が悪い」と酷評されたことも一因だといわれています。しかしその作風はベートーヴェン、シューベルトに影響を与えました。ここに収録された交響曲には、ほぼ同時期に作曲されたモーツァルト:交響曲第40番の疾風のごとく駆け抜けるような感覚が感じられます。
 このアルバムでファゴット・ソロを演奏するのは、古楽界の鬼才セルジオ・アッツォリーニ。アッツォリーニは、ハノーファー音楽大学在学中にヨーロッパ・ユース・オーケストラ首席奏者として演奏活動を開始、数少ない管楽器のソロ演奏家として世界の注目を浴びており、ピリオド楽器奏者としても力を注いでいます。また数多くの録音を発表、受賞も多く、ザビーネ・マイヤー管楽アンサンブル、モーリス・ブルク・トリオ等、有力な室内楽グループのメンバーとして活動。カンマーアカデミー・ポツダムの音楽監督や様々な古楽アンサンブルにも参加、未知の楽譜の発掘、既存の出版譜の再校訂等、資料研究も進め現在バーゼル音楽大学教授を務めています。このアルバムではピリオド楽器(1794年、Kaspar Tauber製作)を使用しています。
 オーボエのジョヴァンニ・デ・アンジェリは、インゴ・ゴリツキ、モーリス・ブルグに学びました。「東京国際オーボエ・コンクール」「プラハの春」コンクールの優勝者であり、多くのコンサートホールや有名なフェスティバルにソリストとして出演。また、ピリオド楽器を使った古楽にも熱心に取り組んでいます。ここではドレスデンのCarl Augustin Grenser製作の楽器のレプリカを使用。
 指揮のレオナルド・ムッツィはナポリで育ち、ロッテルダム音楽院でリコーダーを学びました。オランダの奨学金を得て、バーゼル・スコラ・カントールムでバロック音楽と古楽器演奏の研究を行いました。2014年にバーゼル・スコラ・カントールムとジュネーブ州立アンシエンヌ音楽院からの古楽器演奏者による「カメラータ・ルソー」を設立し、古典的ロマン派作品の歴史的な情報に基づいた演奏に専念。あまり知られていない作曲家の作品を中心に演奏しており、解釈の伝統の影響を受けていない作品を紹介してきています。ここでもほとんど演奏されないコジェルフの作品が取り上げられており、3は世界初録音。1と2はピリオド楽器による世界初録音となります。(輸入元情報)

【収録情報】
ヤン・アントニーン・コジェルフ:
1. ファゴット協奏曲ハ長調 (LMik. JAK XIV:1)
2. オーボエ協奏曲ヘ長調 (LMik. JAK XIV:3)

レオポルト・コジェルフ:
3. ファゴット協奏曲変ロ長調 (LMik. JAK XIV:2)
4. 交響曲ト短調 Op.22-3 (PosK I:5)


 セルジオ・アッツォリーニ(ファゴット)
 ジョヴァンニ・デ・アンジェリ(オーボエ)
 カメラータ・ルソー(ピリオド楽器オーケストラ)
 レオナルド・ムッツィ(指揮)

 録音時期:2016年2月18-21日
 録音場所:スイス、リーエン、フェストザール・ラントガストホーフ
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
 まずは年長の従兄アントニーン・コジェル...

投稿日:2021/07/12 (月)

 まずは年長の従兄アントニーン・コジェルフのファゴット、オーボエ協奏曲である。どちらも古典派らしい佳曲で、ソロ楽器が良く歌う。特にアッツォリーニのファゴットは趙名人級の出来栄えで、第1楽章のカデンツァではファゴットの呼びかけに1度だけホルンが応答する素敵なウィットまである。オーケストラの主奏・伴奏もいい感じである。レオポルト・コジェルフの世界初録音のファゴット協奏曲も古典派らしい佳曲で、通奏低音としてリュートが使われているのがとても珍しく、耳を澄ますとその可愛らしい音が聞こえてくる。ここでもアッツォリーニのファゴットはさえわたっている。最後のト短調交響曲は古典派疾風怒濤期の傑作の1つに数えてよい名曲で、ムッツイ指揮のカメラータ・ルソーが細部まで目を配った熱演を成し遂げている。第3楽章のホルンの咆哮が刺激的である。2人のコジェルフの良さを改めて知らしてくれる良きCDである。

まさやん さん | 新潟県 | 不明

1

協奏曲 に関連する商品情報

おすすめの商品