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バルトーク (1881-1945)

CD 弦楽四重奏曲第1番、第2番、第3番、第4番、第6番、第5番(第4楽章なし)、『ミクロコスモス』より4曲 巌本真理弦楽四重奏団(2CD)

弦楽四重奏曲第1番、第2番、第3番、第4番、第6番、第5番(第4楽章なし)、『ミクロコスモス』より4曲 巌本真理弦楽四重奏団(2CD)

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    kadoshin  |  東京都  |  不明  |  2020年09月30日

    正直に言って、60年近く前に、これだけのバルトークが日本で演奏されていたとは驚きました。 相当準備をして臨んだのでしょう。6曲のどこをとっても、自信にあふれた演奏を繰り広げています。 巌本真理四重奏団は、チェロの黒沼俊夫が土台となり、その上で巌本が自由に歌い、内声の2人は今日の水準からするとやや控えめながら、適切に寄り添う、という形が基本フォームだと思いますが、このバルトークでは4人が比較的均等に自己主張しているように感じました。 ベートーヴェンが偉大すぎて、ロマン派の時代に今ひとつ発展しなかった弦楽4重奏曲の新たな扉を開いた1番から、民族性、独特のリズムを的確に表しつつ、誤解を恐れずに言えば、演歌調の「粘り」が耳をとらえました。バルトークの東欧的属性は、あるいは日本人と親和性があるのかもしれません。 最高傑作の4番はさすがに屈指の難曲だけに、現代の最新の演奏水準と比べると技術面で劣るのは仕方がないことですが、ここでもすべての楽章に確信を持って演奏している姿を頼もしくも感じました。 バルトークの弦楽4重奏曲は、アルバンベルク四重奏団やケラー四重奏団のように、荒々しいリズムや不協和音をかなり丸めてとにかく美しく聴かせる演奏が、現在は主流となっているように思いますが、私は昔のハンガリー四重奏団のような素朴な演奏の方が、より作品の持つ本質的な魅力を感じさせて好きです。 その意味では、この巌本真理四重奏団の全集(収録時間の関係で、第5番だけ第4楽章が欠けています)は、今でも十分聴く価値のあるものだといえるでしょう。 録音はAMラジオのモノラルで、時代を考えても少し聴きにくかったことは付記しておきます。

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