吉田秀和

本 新・音楽展望1991-1993

新・音楽展望1991-1993

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  • ★★★★★ 

    今本 秀爾  |  大阪府  |  不明  |  2024年04月26日

    若き俊英ヴァイオリニストとピアニストのデュオによる秀逸なCD録音演奏である。 本CDに収められている曲に聴きなれたクラシックファンでも、一度この2人の演奏を聴けば、その完成度に思わず耳を傾けうならされるほど、ハイレベルで充実した作品に仕上げられている。 ショーソンの「詩曲」では、ヴァイオリンがたっぷりとゆったりしたテンポでメロディーを朗々と謳いあげ、ピアノはヴァイオリンの音色に乗せて、 浮き立つような美しい分散和音を響かせる。ヴァイオリンは高音部はシャープで繊細、透明感ある透徹した音色が際立つ。主張の意図が明確に示されるメリハリのある演奏は、中でも後半部のクライマックスに達する速いパッセージに向けてのスリリングな切迫感に説得力がある。 フランクのヴァイオリン・ソナタは、奏者がまさに満を持して収録したと思われる充実感に溢れた演奏が繰り広げられる。 福澤のヴァイオリンは力まず慌てずせっぱつまらず、たっぷりと余裕のある、つねに聴き手に語りかけるような歌い方を貫徹する。技術的にもフレージングや音色の緻密な変化のつけ方が際立っており、低音は太く重厚感があると同時に、ピンと筋の張った伸びのある音色を醸しだす一方で、高音は細い線で透徹した美しい音色を輝かせる。ヴァイオリンを終始支える北端のピアノは、一貫して透明感ある深く味わい深い響きを保持している。 第1楽章:冒頭は物憂いに耽るようなヴァイオリンの悩ましげな音色で開始され、たっぷりと息の長いフレージングがクライマックスに向けて奏でられる。この曲の主人公の心情を見事に描写しているかのようである。 第2楽章:曲が高揚し頂点に達するまでの緊張感と切迫感、途中の緩徐部分冒頭のディミヌエンド、曲のフィナーレに向けてのクレッシェンドなど、強弱緩急の変化に富んだ自在な表現が圧巻であり聴き手を圧倒する。 第3楽章:冒頭部分の重音を響かせたヴァイオリンのソロと、それにつづくピアノとヴァイオリンの掛け合いが曲のモチーフを見事に反映させている。 中間部に現われるノスタルジックな旋律も、感情におぼれることのない、飾り気ない素朴さがかえって聴き手の共感を誘う。 第4楽章:冒頭のメロディーがインテンポで淡々と進行するのとは対照的に、中間部からはピアノとヴァイオリンによる強弱緩急に富んだ表現が駆使され、クライマックス〜フィナーレへと移行する。

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  • ★★★★★ 

     |  岐阜県  |  不明  |  2024年04月25日

    昔、国内版を所有していたが、音が細く貧弱でほとんど聞かなかった。しかし、このSACDは音が太くつまっている。聞きごたえがまるで違う。セルの好きな人は高いけどSACDに買い替えを勧めます。

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  • ★★★★☆ 

    jin  |  長野県  |  不明  |  2024年04月25日

    交響曲の方は何とも言いようがありません。お聴きいただければおわかりになると思います。それとは別にソナタ『グラン・デュオ』はとても面白い編曲になっていて、十分にシューベルトの音楽を満喫させていただきました。このCD、『グラン・デュオ』だけでもこの先何回も聴きなおすと思います。

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  • ★★★★☆ 

    jin  |  長野県  |  不明  |  2024年04月25日

    補筆完成版はあくまで別人により補筆されたもの。シューベルトに限らずブルックナーやマーラーの未完の交響曲でも補筆完成版があり期待と溜息の繰り返しになっています。そんな中でもこの補筆完成版はなかなか聴かせてくれます。何はともあれ最後まで観賞に耐えうる工夫があちこちに確認されます。でも、その工夫がかえって「シューベルト本人ならこんな音にはならないのでは」という印象を持たせてしまいます。多分かなりの時間と努力が費やされているのだろうことはヒシヒシと感じます。その点には敬意を払います。

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  • ★★★★★ 

    jin  |  長野県  |  不明  |  2024年04月25日

    この商品、「ストラビンスキーのバイオリン協奏曲、その他」となっていますが、その他の組曲1眼2番は素晴らしいです。協奏曲と合わせてストラビンスキーの上質な演奏を味わうことができます。協奏曲の方は美しい音色で見事な演奏!まるでテクニックが難しい難曲には聴こえません。これまで昔のパールマンと小澤征爾の録音が模範演奏だと思っていましたが、ようやくその上を行く演奏に出会えて幸福を感じています。

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  • ★★★★☆ 

    robin  |  兵庫県  |  不明  |  2024年04月25日

    6番のみカツァリスを持っているので比較。第一楽章はカツァリスがスケール大きく雰囲気も出て好ましいが、2楽章以下はこのシェルバコフを採る。弱音が効いて音に詩情が出て田園のニュアンスがカツァリスより上だと思う。終楽章はカツァリスはスケールで勝るが雰囲気でシェルバコフが勝っていると思った。4番も第2楽章の出来が良くたおやかなメロディーにうっとりするほどである。こうしてピアノ編曲版で聴くと別な面白さがありプラスになると思う。

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  • ★★★★★ 

    おとちゃん  |  大分県  |  不明  |  2024年04月25日

    山で朝の空気を深呼吸する爽やかな演奏です。初めてのコンビの演奏で、どんな演奏かとおずおず聞き始めたらなんと大らかなことか。決して技術をひけらかしたり、重戦車の如くばく進するでもない。しかし、聴き終えた後、爽やか。こんなブラームスがあって良いと思った。

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  • ★★★★★ 

    jasmine  |  愛知県  |  不明  |  2024年04月24日

    昨今はベルグルンドやヴァンスカ、サラステ、さらには俊英ロウヴァリといった故国フィンランドの指揮者による本場の名盤が目白押しだが、以前はバルビローリかコリンズ、或いはカラヤンかオーマンディくらいしかなかった(若きマゼールの怪演もあったが)。その中で現在も通用するのは、やはりカラヤンということになろう。シベリウスを取り上げても、カラヤンが演れば磨き上げた美音で流麗に歌い抜かれた音楽となるのはいつもの通りだが、流石に作曲者本人も絶賛しただけのことはある。コリン・デイビス、サイモン・ラトルと共に、今後も聴かれ続けていくであろう名演と思う。

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  • ★★★★★ 

    井熊崇人  |  静岡県  |  不明  |  2024年04月24日

    演奏者個々の演奏又、楽曲が完全に覚醒してます! 粋な演出、楽曲構成も見応え十分! 素晴らしいライヴ!

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  • ★★★★★ 

    robin  |  兵庫県  |  不明  |  2024年04月24日

    53年8月のライヴで音は癖がなく聴きやすい。シューベルトなど50年の英雄とは段違いの音の良さで、これなら十分巨匠の演奏を楽しめる。ウィーンフィルのためか響きは美しいがBPOのような底力の力強い響きではなくあくまでも美しさが際立った演奏であるが、物足りなさは感じない。暗い音のDCCA004より聴きやすく演奏の良さもより味わえる。天国的な響きをよく具現した演奏と言えるだろう。わたしの好みは42年や51年のDGの音質だが、43年5月のウィーンフィルの演奏も好きである(KICC22353)。この53年録音のCDは音の点でも演奏の内容でも優れており、お勧めである。

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  • ★★★☆☆ 

    robin  |  兵庫県  |  不明  |  2024年04月24日

    いかなWFファンの私でも音、演奏ともにちょっと、と思ってしまう。バッハは歴史的価値以外に私には興味がない。英雄も高音部がキンキンするし音の分離も良くない。せめて戦時中のDG並みの音ならば繰り返し聴こうという気にはなるが、この音では二の足を踏む。良く聴けば悪くない音かもしれないが、乾いた潤いのないキンキンした音質が性に合わなず、巨匠らしい演奏は聴けるものの、他の英雄に比べると迫力にも欠けるようだ。演奏を十分再現できていない録音のため、私には存在価値の薄いCDなのが残念である。

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  • ★★★★★ 

    レインボー  |  不明  |  不明  |  2024年04月24日

    ロベルト・シューマン・ベストというタイトルから分かる様にドイツ・ロマン派の作曲家のシューマンの有名な作品を集めたCD。 発売元のCastle Comunicationsの詳細は不明で、ほぼ全てがブルガリアの演奏家による演奏という珍音源である。 収録内容を簡単に紹介していく。 まず最初は『マンフレッド』序曲を、トルコの指揮者、ヒクメット・シムシェクの指揮、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団で演奏したもの。 知られてないがこれ中々の演奏で、オーケストラが隅々まで手が入っており、ブラスもよく鳴っており有名音源にも匹敵する演奏。 次は『ピアノ協奏曲』で、イヴァン・ドレニコフのピアノ、ドブリン・ペトコフ指揮、プロヴディフ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録。 ドレニコフはブルガリアの名ピアニストとして知られ、指揮のペトコフも春の祭典が一部で迷演として知られるドイツ出身のブルガリアの指揮者。 共産圏らしい力強く明快明朗なピアノとキレの良い伴奏が印象的な演奏。 特に第3楽章はピアノとオーケストラの対話が素晴らしい。 このCDの中で1番良い演奏だと思う。 シューマンと言えばピアノ曲、その代表作が『トロイメライ』だが、ここでは編曲者不明のオーケストラ編曲で収録。 演奏はヴァシリー・ステファノフ指揮、ブルガリア国立放送交響楽団。 ハープと弦楽合奏に編曲されており、これはこれで安心して聴けるだろう。 次は『交響曲第4番』でマンフレッドと同じ、ヒクメット・シムシェク指揮、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録。 こちらもマンフレッドと同じく充実した演奏で感心する部分もあるが、ちょっとオケが荒れている所もあって、期待したが1曲目ほど感銘は受けなかった。 最後はリチャード・ティリングというピアニストによる『楽しき農夫』で、曲が曲だけに知らないピアニストであったが楽しく聴けた。 収録音源の原盤の記載はCDには書いてないが恐らくはブルガリア国営レーベルのバルカントンあたりだろうか。 殆どがそれなりに古い(1970年代位?)と思われるが、録音は十分聴ける水準である。 廉価盤なのか解説等は特に付いていないが、おすすめの一枚だ。

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  • ★★★★★ 

    8マン  |  東京都  |  不明  |  2024年04月23日

    残念ながら国内盤、海外盤とも廃盤のようですが、配役の素晴らしさとともに、商品説明にもありますが、DVDでは1枚に全曲が5.1サラウンドで収まり、なおかつ歌詞を追いながら鑑賞できるのは素晴らしいと思いました。

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  • ★★★★★ 

    WSTFLD  |  福岡県  |  不明  |  2024年04月23日

    チェコフィルのわが祖国が素晴らしくなかろうはずがありません。ビシュコフの指揮は、文学性を薄めにして、音楽的なイベントが正しく伝わる事を目指していると感じました。第6曲ブラニークに向かって集中が切れません。個々の曲ももちろん素晴らしい演奏ですが、全6曲としての構成が見事だと思います。スメタナの作曲家としての凄さを改めて教えてくれる名演奏です。

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  • ★★★★☆ 

    robin  |  兵庫県  |  不明  |  2024年04月23日

    テンポは遅めで響きもやや重厚でブラームス的ともいえよう。物足りなさはなく充実した演奏だと思うが、ボヘミヤ的な郷愁は思ったほど感じなく、その辺がイマイチかなと思う。決して悪い演奏ではなく最近聴いたセイナ・チェコフィルよりずっと良い。ただし、私の好みで言えば、セルやマゼールのほうを好む。民族色が勝り響きにより味わいがあるからである。

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