島田真琴

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本

アート・ローの事件簿 美術品取引と権利のドラマ篇

島田真琴

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基本情報

ジャンル
：
社会・政治
ISBN/カタログNo
：
ISBN 13 : 9784766428841
ISBN 10 : 4766428846
フォーマット
：
本
出版社
：
慶應義塾大学出版会
発行年月
：
2023年04月
発売国
：
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
島田真琴 ,  
追加情報
:
２３２ｐ；19

内容詳細

アートをめぐる取引、作家の権利はどう判断されているのか。小説より面白い名画・美術品の裁判！

目次 : １　アートの取引をめぐって（ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」制作の報酬/ ダ・ヴィンチの素描画「聖母子、聖アンナと羊」の売却委託の手数料？　ほか）/ ２　アートの著作権（レオナール・フジタ作品は書籍、展覧会図録に掲載できるのか？/ ピカソ「曲芸師と幼いアルルカン」等は展覧会の宣伝に利用できるのか？　ほか）/ ３　外国の美術館が収蔵する略奪品の取戻し（アンリ・マティス「ダンス」、「音楽」は取り戻せるか？/ アメリカに貸し出されたマレーヴィチ「シュプレマティスム・コンポジション」の行方？　ほか）/ ４　アートと表現の自由（メイプルソープの写真作品はわいせつか？/ 「センセーション展」は公共の施設で開催できないのか？　ほか）/ ５　アート・文化財・環境の保全（クリストとジャンヌ・クロード「オーバー・ザ・リバー」は環境破壊なのか？/ 「ストーンヘンジと関連遺跡群」を横切る車道を地下トンネル化できるか？　ほか）

【著者紹介】
島田真琴 : 弁護士（一橋綜合法律事務所パートナー）。１９７９年慶應義塾大学法学部卒業。１９８１年弁護士登録。１９８６年ロンドン大学ユニバーシティカレッジ法学部大学院修士課程修了（Ｍａｓｔｅｒ　ｏｆ　Ｌａｗ）。ノートンローズ法律事務所、長島大野法律事務所勤務、慶應義塾大学教授等を経て、２０２２年より現職。２００５年から２００７年まで新司法試験考査委員。２０１５年から２０１６年ロンドンシティ大学ロースクール客員研究員、２０１８年より同大学名誉客員教授。英国仲裁人協会上級仲裁人（ＦＣＩＡｒｂ）。２０２２年よりアート仲裁裁判所（ＣＡｆＡ）登録仲裁人。専門：国際商取引一般、国際訴訟及び国際仲裁、アート法、イギリス法（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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読書メーターレビュー

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  • たまきら さん

    読了日：2025/09/30

    読み友さんの感想を読んで。アートと法律。結構実はごろごろ転がっている題材です。私個人がははあ…と思ったのはメイプルソープのわいせつ問題でしょうか。花など静物の写真ですらエロイ、パティ・スミスの恋人でもあった彼は、存在自体が色っぽかった…（エイズで死去）。肛門に鞭突っ込んでるセルフポートレートをどっかの美術館で観た時はギョッとしたし。…でも、個人的には十代の少女たちのヌードで有名になり、後に性的虐待がばれたハミルトンの方が許せないなあ。

  • スプリント さん

    読了日：2023/09/08

    興味深い事例・ケースが多く没入できた。

  • Kolon さん

    読了日：2024/03/26

    絵画の著作権や売買の歴史はややマニアックだが掘り下げると面白い分野である。特に中世ヨーロッパにおいての画家とクライアントのビジネスの在り様は興味深い。 ピカソは自分の著作権の価値を理解して巨万の富を築いた人だがアーティストとしてはかなり例外的なビジネス的素養を持った人物だったと言えるだろう。

  • Humbaba さん

    読了日：2024/02/10

    その絵を購入したのは何が決め手なのか。そして、その真贋を見抜けるだけの人が購入したのか。それによって、贋作を掴んでしまったときにどこまで保証するべきなのかが変わってくる。契約の時点でそこまで決めて、契約書に明記ができればそれが最も簡単なのだが、多くのケースにおいては実際に問題が生じるまではそれが問題になることや、その解決にどれだけの労力がかかるかを想像するのは難しい。

  • P-man さん

    読了日：2023/07/06

    美術品を巡る取引や保護に関する裁判事例を、法律の素人にもわかるような言葉で（これが本当にありがたい）紹介してくれる一冊。レオナルドが当事者になった昔のものは一例だけで、あとはすべて現代の裁判だが、そのテーマ性や国ごとの性格、アートというものの捉え方の違いがまとまっていて非常におもしろく読めました。まあ、正直やっぱり訴訟やらなんやらのお話なのでゲンナリする部分は多いのですが（日本のあいちトリエンナーレ……）その問題点・争点を理路整然と法解釈されていくのが読んでいて気持ちよくもあります。

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