シーラ・ジェフリーズ

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美とミソジニー 美容行為の政治学

シーラ・ジェフリーズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766428179
ISBN 10 : 476642817X
フォーマット
発行年月
2022年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
351p;20

内容詳細

女性たちはかつてコルセットや纏足で足腰を変形させたように、今もなお身体に負荷をかけながら美を追求している。健康と引き換えに美しくなることで女性たちが生きやすくなるのなら、この社会は一体どんな社会なのだろうか?本書は、美容行為(産業から日常的なものまで)を、男性支配と女性の従属を促進させる「有害な文化習慣」としてとらえ、西洋中心的・男性中心的価値観を痛烈に批判する。韓国・脱コルセット運動の原点にもなった、ラディカル・フェミニズムの名著。

目次 : 序章 女性の従属と自傷としての美容行為/ 第1章 身体を支配する文化―主体性か従属か/ 第2章 西洋における有害な文化的慣行/ 第3章 トランスフェミニニティ―男が実践する「女らしさ」の現実/ 第4章 ポルノ化する文化―性産業が構築する「美」/ 第5章 ファッションとミソジニー/ 第6章 化粧の罠―日常の美容行為に潜むもの/ 第7章 足と靴のフェティシズム―足を不自由にされる女たち/ 第8章 切り刻まれる女―代理的自傷行為としての美容行為/ 終章 自傷の文化から抵抗の文化へ

【著者紹介】
シーラ・ジェフリーズ : イギリス出身のフェミニスト学者。1991年にオーストラリアに移住、メルボルン大学社会政治学部で教授を務めた。性の政治学、レズビアンフェミニズムなどのテーマについて多数の著作がある。国際的な女性運動にも携わり、オーストラリア女性人身売買反対連合(CATWA)を創設した。2015年に大学を退職し、イギリスに戻って活発な著述活動をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • katoyann さん

    国連や女性差別撤廃条約で指摘されている「有害な文化的慣行」として西欧社会の美容行為を批判的に分析した学術書。本書では、ポルノ産業が女性の美容行為に対して悪影響を及ぼしている事例として、ラビアプラスティ(小陰唇切除)や豊胸手術を挙げている。いずれも健康に害があるが、批判の槍玉になるのは、美容行為に投資することを女性の自己実現に位置付けたリベラルフェミニズムとポストモダンフェミニズムである。化粧もハイヒールを履くこともピアッシングもいずれも健康被害を超えて男性支配への従属を象徴するという。痛快なラディフェミ。

  • 松本直哉 さん

    顔を隠すイスラムのヴェールと顔を飾る化粧が、正反対かに見えて素肌の忌避という一点を共有し、いずれも男性による女性の性的客体化の所産だという。ハイヒールも化粧も豊胸も、もともとは性売買従事者の行為だったのが、いつしか一般の女性にも広がって、今では女性に自信をもたせエンパワーするものと捉えられているのは、男性視点の価値観を女性がいかに内面化してきたかを示す。とはいえ、定期的にまつげエクステに通ったり流行の服を買ってきたりして、鏡の前でにこにこしている娘たちに、そんな説教をするのは野暮の骨頂でしかないのだよね

  • はるき さん

     美容行為全てが媚びへつらう為と言うのは暴論だと思う…。でも、日本で言う「女子力」って要するに、男性ウケに特化してないかい?

  • さとちゃん さん

    美容行為を男性支配と女性の服従を促進させる「有害な文化習慣」として捉えるとは、どういうこと? と気になって読み始めて一ヶ月、ようやく読了。ちょっと違うかなと思うところもありはしたけれど、この視点は大切かもしれない。私にとって化粧したり、パンプスを履いたりする行為は戦支度だもの。

  • ウサギのバイク さん

    トランス差別的だと一部で批判されていた本だが、テーマに興味があって読んだ。 西洋文化における美容行為は、国連のいう「有害な文化的慣行」にあたるのではないか?それは本当に女性たちが主体的に「選択」したものなのか? ポストモダニズムや新自由主義経済の中で隆盛を誇る美容業界、ポルノ産業の影響など、読んでいると、いかに女性が「従属する性」を強要され、誘導され、追い込まれているかに気付かざるを得ない。と同時に、今までモヤモヤしていた疑問がみるみる解けていく。 100%同意出来るという訳ではないが、非常に面白かった。

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シーラ・ジェフリーズ

イギリス出身のフェミニスト。1973年以来フェミニズム活動を続け、1991年、豪・メルボルン大学の政治学部に就任。のちに女性人身取引反対連合(CATW)のオーストラリア支部を立ち上げる。フェミニズム史やセクシュアリティの思想史をテーマとした著述活動を続けている

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