「格差」の戦後史 階級社会 日本の履歴書 河出ブックス

橋本健二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309624037
ISBN 10 : 4309624030
フォーマット
出版社
発行年月
2009年10月
日本
追加情報
:
19cm,229p

内容詳細

格差/貧困論議には長期的な視野が欠けている。様々なデータを駆使し、各年代を象徴する事件や出来事を交えつつ、敗戦直後から現在に至る格差と階級構造の歴史的変遷を描く。日本社会論必携の1冊。

【著者紹介】
橋本健二 : 1959年、石川県生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得退学。静岡大学助教授を経て、武蔵大学社会学部教授(社会学)。データを駆使して日本社会の階級構造を浮き彫りにする。「居酒屋考現学」を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • takashi1982 さん

    戦後から現在までを10年単位で区切った上でどのような「格差論」が展開されていたかを分析するメタ理論的な著作。「階級」概念がマルクス主義的文脈で使われているのを認めつつも、敢えて「階級」概念を分析枠組みとして持ち出すことで、それぞれの階級がどのような階級間移動や所得変化が起こったかを分析している。今までの階級論争を俯瞰しつつ、データを駆使して客観的に分析した好著。

  • Wataru Hoshii さん

    戦後日本社会を「階級」という分析枠組みで見るとどのように変動していたかを、社会調査データに立脚して明快に示す労作。実は、いま流行りの「格差社会」という言葉も、かつての「一億総中流」という言葉と同様に、日本社会の階級性を隠蔽しているのではないだろうか。あたかも個人間のもののように思われる「格差」とは、実は階級間の資源の差に他ならない。社会科学的思考とは、そういう認識を得ることである。正社員は派遣社員を搾取しているという指摘は厳しいが正鵠を射ている。

  • takizawa さん

    年収をベースにした経済格差の指標・貧困率の指標を用いて、戦後の格差拡大を分析している。近年の格差拡大は、非正規労働者の出現によるところが大きい。ただし、一億総中流といっても、80年代半ばから疑義は投げ掛けられていて、ベストセラーとなった『金魂巻』ではエリート間格差が指摘されている(消費パターンそのものは似通っているのに、中身や単価が異なる「階層消費」の現れ)。私は、中流意識は女性や大卒以外の男性を下位に貶めることで成り立っていた薄弱なものだったんじゃないかと思っているんだけど。裏取れず。

  • ukpp さん

    一億総中流意識は、女性の労働者が低賃金に置かれていることを、社会的な問題として認識させなかった。が、それが非正規雇用という形で、男性(とりわけ青年層)へと拡大していくことで、社会的な問題として眼前に現れた。そのような格差を解消する実効性のある政策は、未だ十分には具体化されていない。今も

  • midnightbluesky さん

    阪神大震災格差についての記述は、東日本大震災の復興のポイントにもなってくると思われる。格差と災害は無縁のように思われるが、実は表裏一体であることがわかる。しかし、天災にも格差って・・・。

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橋本健二

1959年石川県生まれ。早稲田大学人間科学学術院教授(社会学)。東京大学教育学部卒業、同大学大学院博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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