村の奇譚 里の遺風

筒井功

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309227504
ISBN 10 : 4309227503
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
筒井功 ,  
追加情報
:
216p;20

内容詳細

怪談より怖ろしいものやこと。こんな怖ろしいものや出来事、習俗の名残り、跡かたがまだ日本各地にいろいろ残っている。生涯を民俗の探索・研究についやす著者が、その折々に見聞き体験した「奇譚」を、ここに選りすぐって全十三話紹介する。

目次 : 第1章 修験の里の奇怪な石室/ 第2章 石風呂と焼き石湯/ 第3章 山中深くで贋金をつくる/ 第4章 天幕部落の女親分/ 第5章 「ホイト岩」の話/ 第6章 悲劇を伝える二つの小地名/ 第7章 「猿は猟師に命乞いをする」は本当か/ 第8章 野生動物雑記/ 第9章 氷室と風穴を訪ねて/ 第10章 戦後も産屋に籠もる女性がいた/ 第11章 墓だらけの村、墓のない村/ 第12章 陰陽師・安倍晴明の墓/ 第13章 狐憑きと犬神―いまもささやかれる俗信

【著者紹介】
筒井功 : 1944年、高知市生まれ。民俗研究者。元・共同通信社記者。正史に登場しない非定住民の生態や民俗の調査・取材を続ける。第20回旅の文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ままこ さん

    実際に筆者が習俗など見聞きした体験記だけあってリアルさがあり民俗学の文献を読んでるような感じだった。

  • HANA さん

    サンカや猟師、風呂に産屋、安倍晴明の墓、そして犬神。著者が見聞きした各地に伝わる様々な奇談や習俗が収録されたもの。何より衝撃を受けたのは、遠い世の事と思い込んでいたサンカが現在と直結していたと教えられた事。彼らに話を聞いていたのはつい最近だし、彼らの生活を内外から記録したのは計り知れない価値があると思う。ぎりぎり間に合ったというか。他にも墓の無い村の骨の処分方法がついこの前まで行われていたり、最近話を聞いた犬神に関する一件等民俗学上に散見する様々な出来事が現在と同一の地平にあると教えてくれた一冊であった。

  • ワッピー さん

    気がつけば、筒井さんの本も4冊目。同時代のフィールドワークながら、昔から受け継がれてきたこと、失われてしまったものをなぜか身近に感じさせてくれる魂の旅行記のように感じます。今回は入定に関わる岩室からはじまり、石風呂、山奥の被差別民の集落と生き方、地名に残された事故の記憶、狩猟の話、戦後も残っていた産屋風習、葬礼の探求や犬神筋のテーマを網羅。昭和から平成にいたるまで生きてきた人たちの息吹を残す貴重な記録です。 各章が手頃なリズムで読み終われること、そして山に関わる話ということで一気に読了。以下、各章タイトル

  • イトノコ さん

    図書館本。サンカ研究の第一人者(だという)著者が各地をフィールドワークで回って見聞きした話をまとめた本。何の予備知識もなく手に取ったが、学術書というほど堅くなく、民俗学エッセイと言った内容で読みやすい。しかしサンカなどと総称される、非定住・被差別の方々がこんなに最近までいたとは驚き。著者は平成に入ってからその人々と実際に会って話を聞いている。それほどに近い問題であれば、出版社が二の足を踏むのも無理からぬ話か。そして「日本の憑き物」で読んだ狐憑きなども、その地域の高齢の方々の間ではまだまだ現在の話らしい。

  • 鯖 さん

    表紙の印象が山怪っぽかったので、村のそういった言い伝えや怪談を集めたものなのかなあと手に取る。後書きによると、まさにその出版社(ここらへんは私の憶測含むだけど)からその通りの依頼を受け執筆したものの、差別的である該当地域が特定できてしまう揉め事は避けたいとのことで出版を忌避され、河出書房さんから改めて出し直した本であった…。まさにその手の本だと錯覚させる装丁が匠の技…。河出書房さん幾重にもGJ。

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