トマトとイタリア人 文春新書

内田洋子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166603107
ISBN 10 : 4166603108
フォーマット
出版社
発行年月
2003年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,236p

内容詳細

トマトはイタリア人にとって欠かせない食卓のパートナーだが、新大陸から渡ってきた当初は「魔の果物」と怖れられていた。それがなぜ相思相愛の関係となったのか。トマトから辿る、イタリア人と料理の文化史。

【著者紹介】
内田洋子 : 1959年、神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。通信社「ウーノアソシエイツ」代表

シルヴィオ・ピエールサンティ : 1935年、ローマ生まれ。ローマのサンタ・チェチリア音楽院ピアノ・作曲科卒業。イギリス、フランス、ドイツ、日本等、各国のテレビ等の報道機関の特派員として活動後、通信社「イタルメディア」を創設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    第T章の「トマトの歴史」は、アルチンボルドの記述から始まり、前半は衒学趣味と筆致から澁澤龍彦を思わせるもの。本書によれば、イタリアがトマトを受け入れるまでには随分長い時間が必要だったようだ。今では切っても切れない仲なのに。第U章の「絶妙のコンビ、パスタとの出会い」も面白い。そして、目からウロコの章でもある。そうだったのか。トマトソースの加熱時間は2〜3分だったとは。さっそく、このレシピでスパゲッティを試してみよう。そして第V章は、「21世紀のトマト」と題してイタリアにおけるトマトの現在と未来への展望だ。

  • どんぐり さん

    アルチンボルドが皇帝ルドルフ2世の唇に描いたトマト。冒頭はあまりにも有名なこの絵から始まる。トマトは世界で最もよく食べられている野菜だ。そんなトマトがイタリアに食用されるようになったのは、200年以上前で比較的歴史は浅い。最初は、神も存在しないような新大陸の野卑な異国から運ばれてきた悪魔の実と恐れられ、忌み嫌われていた。そんなイタリア人にとってのトマトの歴史が書かれている。後半は、トマトがベースにあるパスタとピッツァ、ケチャップとトマトソースの違い、ホールトマトの作り方や、1980年代のイタリアでのスロー

  • 冬木楼 fuyukirou さん

    イタリア人の「トマトラブ」を語る1冊。イタリアと言えばパスタやピッツァ。パスタにもピッツァにもトマトは欠かせないイメージなのだけど実はイタリアでトマトが食されるようになったのはここ200年ぐらいなのだとか。新大陸アメリカからもたらされたトマトは長いこと「悪魔の実(食べてはいけない)」と決めつけられていたそうで、今のイタリア料理からは想像もつかない。巻末にイタリア一般家庭のトマトのレシピが掲載されており、そのトマトの量がまた圧倒的。まさにトマトラブ。

  • deerglove さん

    そうか、イタリア人もトマトがアメリカ原産と聞くと、裏切られた気持ちになるのねw。それほどイタリア料理には欠かすことのできないトマト。実は驚くほど種類も豊富なのだけれど、「この世の中で最ももおいしい」サン・マルツァーノ種でさえ、絶滅してしまっている現状には驚きました。とはいえ、<イタリア家庭料理の民間大使>ローマのパオラ夫人が世界のシェフに持てはやされる状況には、ほっとさせるものがありました。

  • ヨハネス さん

    平成15年刊、図書館書庫に入っているので処分されぬうちに。トマトがイタリアに来たのはもちろん新大陸発見後だけど、そこから普及するまでの苦労が読み応えありました。逆輸入したアメリカでさえ受け入れられないとか、サンマルツァーノ種が絶滅していたとかの驚きの話がいっぱい。リンカーン、イングリッドバーグマンの話もなかなかの読み物、エピソード。種と皮はイタリア人は自然に除けてたのね。別の健康本で、種と皮が体によくないと記憶しているので。

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内田洋子

1959年神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。通信社ウーノアソシエイツ代表。2011年『ジーノの家 イタリア10景』で「日本エッセイスト・クラブ賞」「講談社エッセイ賞」を受賞。2019年「ウンベルト・アニエッリ記念最優秀ジャーナリスト賞」、2020年「金の籠賞」受賞(本データはこの書籍が

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