日本兵捕虜は何をしゃべったか 文春新書

山本武利

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166602148
ISBN 10 : 4166602144
フォーマット
出版社
発行年月
2001年12月
日本
追加情報
:
18cm,190p

内容詳細

太平洋戦争で捕虜となった日本兵は、重要機密は漏らしても天皇への畏敬の念は失わななかった。この独自の心性への理解が、戦後の占領政策に適用された。米軍の諜報活動の実態と日本兵捕虜たちの生態を発掘した労作。

【著者紹介】
山本武利 : 1940年、愛媛県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。一橋大学教授を経て、現在、早稲田大学政経学部教授。マスコミ論、情報史を専攻。96年から98年にかけて、安倍フェローシップを受け、アメリカ国立公文書館にてOSSなど公開機密資料を収集・分析する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • skunk_c さん

    著者は情報史の研究者で、アメリカにある公文書を丹念に当たって本書を書き上げている。「戦陣訓」で捕虜になることを禁じられていたため捕虜になった際の対応〈特に情報秘匿〉についてほぼ全く配慮されていなかったことと、皇民教育や軍の教育で価値観が硬直していたため、日本兵は捕虜になって生活待遇が改善されると、かなりの者が情報を提供したようだ。そこには日本が負けないと帰国したときにひどい目にあるという計算もあったとか。また、将校たちのあきれるほど杜撰な機密保持も指摘されている。強制により思考力を奪った末路と思う。

  • 小鈴 さん

    凄い本だ。捕虜となることを認めず自害を前提とし「日本語は難しいから解読できない」という甘い認識で行動する陸海軍と、日本人二世の活用による徹底したデータ収集と冷徹な分析を行う米軍。日本兵は前線でも文書を携帯し日記を書く。暗号解読により山本五十六を撃破した際にはさすがの海軍も文書の徹底した始末の命令を出したが、それでも撤退時には砂浜に埋めて逃げる。そこからまた情報が漏れる。米軍は訊問や文書から軍の計画を知り先手を打って仕掛ける。軍は最後まで捕虜から情報が漏れているとは気づけず、組織的に対応できなかった。

  • モリータ さん

    ◆捕虜になることを禁じた故に捕まった際に情報漏洩の防止が施されなかった日本兵は、医療や食糧を提供する米軍に積極的に情報を喋った。日系二世を活用した米軍の情報収集・分析体制。日本軍は本土の情報統制は厳だったが、戦場に携帯した書類や日誌を遺体から回収されたり、滅却が不十分で戦略的重要度の高い暗号や作戦書類を奪われるなど、杜撰な情報管理。◆なぜ捕虜が協力だったかは、軍隊教育により柔軟な思考を奪われ硬直的な行動を取る日本兵が、新たな支配者である米軍にも適応した、ということだが、この点はそう単純ではない気もする。

  • さっちも さん

    アメリカとの戦争で二つの情報戦での稚拙が勝敗に関わっているという資料。一つは捕虜の供述。もう一つは敗れた兵士が残した日記や作戦資料。前者は投降することなく、自害を選択すべしというイメージから人間を甘く見ているし、後者もただただ不徹底だ。情報管理のズサンな面は今も昔も変わらず。物作りがんばって、狭い島国に閉じこもっときゃいいのだ。甘ちゃんなのだから。大学の時に「日本人の意思決定」について知りたく戦中の日記ばかり読んでいた事がある。集団主義、自我が希薄とか言われているけど実際どうなんやという、、、濱口恵俊の

  • Ted さん

    '01年発行。「複雑な日本語を解する情報兵が連合軍の中にいるはずがない」「日本人の血をルーツに持つ日系アメリカ人は、日本軍に味方しないまでも妨害するようなことはしないはずだ」という自分達に都合のよい恐るべき思い込みで総力戦を遂行していた大本営の暗愚さに慄然とする。孫子の「敵を知り己を知れば百戦危うからず」の本質を理解していたのは米軍の方だった。戦場で鹵獲した文書を日系人が解読し、捕虜がペラペラと情報提供したことで、友軍の作戦が悉く失敗し、結果的に多くの戦友を犬死させた事実から戦後、我々は何も学んでいない。

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人物・団体紹介

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山本武利

1940(昭和15)年愛媛県生まれ。一橋大学・早稲田大学名誉教授。64年、一橋大学商学部卒業。69年、同大学院社会学研究科博士課程修了。NPO法人インテリジェンス研究所理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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