対論集 発火点

桐野夏生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163717302
ISBN 10 : 4163717307
フォーマット
出版社
発行年月
2009年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,255p

商品説明

時代に挑み続ける作家・桐野夏生、初の対談集。
直木賞を受賞した1999年からこの10年の間で、選りすぐりの12篇を収録。対談の相手は、林真理子、小池真理子、重松清といったエンターテイメント系の作家から、柳美里、松浦理英子といった純文学系作家、はたまた佐藤優、原武史といった言論人から気鋭の映画監督・西川美和まで、多彩な才能が桐野氏と火花を散らす。

〈桐野夏生〉1951年金沢生まれ。99年「柔らかな頬」で直木賞受賞、2005年「OUT」でエドガー賞候補、08年「東京島」で谷崎潤一郎賞受賞。

内容詳細

時代に挑み続けるキリノ。直木賞受賞から現在まで、識者十二人との刺激的な論考。

目次 : 剥き出しの生、生々しい性(松浦理英子)/ 悪意を小説で昇華させたい(皆川博子)/ 女は怪物?それとも鬼?(林真理子)/ 想像は現実である(斎藤環)/ いまそこにある危機・ニッポンの男と女(重松清)/ 極私的オトコ論(小池真理子)/ 残酷な想像力の果て(柳美里)/ 星野智幸による「快楽主義者の伝記」(星野智幸)/ 「見えない貧困」がこの国を蝕む(佐藤優)/ 座して死を待たず(坂東眞砂子)/ 象徴天皇制の「オモテ」と「オク」(原武史)/ フィクションに潜む真実(西川美和)

【著者紹介】
桐野夏生 : 1951年生。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞受賞。98年『OUT』で日本推理作家協会賞受賞、99年『柔らかな頬』で第121回直木賞を受賞。2003年『グロテスク』で泉鏡花賞受賞。04年『OUT』が日本人としては初めてエドガー賞(MWA主催)の候補になる。同年『残虐記』で柴田錬三郎賞受賞。05年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞受賞。08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 竹園和明 さん

    桐野夏生と一癖ある12人の作家陣との対談集。ゴツゴツした桐野夏生の感性が、相手によって違う角度から照射される。松浦理英子との対談で「人間のむき出しの美を描きたい」という両氏の波長が見事に合い完全に同化。確かに日本の「秘すれば花」という文化は尊いが、感情の原点は怒りや妬みのような負の感情だろう。今度松浦作品を読んでみたい。作風的に真逆な印象の小池真理子とは仲良しの楽しい会話風。とても意外だった。大トリは西川美和。年齢差はあるものの間違いなくお互いを認めている感じが、二人のファンとしては何よりも嬉しかった。

  • 竹園和明 さん

    【再読】著名な作家ら12人との対談集。今回興味を惹いたのは柳美里との対談で、あの大著『グロテスク』を桐野が書くに至った経緯や何を表現したくて書いたのか…などを柳美里が巧く引き出しているところ。少し前に久々に再読したので非常に興味深かった。一方、林真理子は冒頭で「桐野さんは本当にお綺麗ですね」と桐野の美貌を褒めたかと思いきや、その後も何となく厭味な物言いが随所に出て来て感じ悪い😒。桐野も明らかに構えて対談してる感。美への劣等感が林真理子作品の「発火点」なのかしらね。小池真理子との対談が一番楽しそう。

  • サトシ@朝練ファイト さん

    12人の作家との対談集。もう何年も桐野作品を読んでいなかったので手に取る。「玉蘭」の話が無かったのは残念でした。

  • 昭和っ子 さん

    シャープな印象の対論集。桐野さんのストーリーの主題は、皆が見ない事にしていながら決然としてそこにある「弱者への圧力」の表明と、そこで虐げられている者のみが持ちうる力のある種の爽快さ、というものだと思った。その力は、思った以上に日本の社会に影響を与えているのではないか、と佐藤氏や原氏との対談で感じた。すごく共感したのは「子供は恐怖の入り口(p138)」という所。柳氏ほどの想像はないが「女は他者の死の方にずっと敏感なんですよ(p136)」というのは母として良く分かる。

  • 魚京童! さん

    他人に同調を強いる力がカリスマなんですね。知識にも暴力性があるというのはよくわかる。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

桐野夏生

1951年、金沢市生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で第39回江戸川乱歩賞受賞。98年『OUT』で第51回日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で第121回直木三十五賞、2003年『グロテスク』で第31回泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で第17回柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で第5回婦人公論文芸賞

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品

HMV&BOOKS onlineレコメンド