輪違屋糸里 上

浅田次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163229508
ISBN 10 : 4163229507
フォーマット
出版社
発行年月
2004年05月
日本
追加情報
:
20cm,304p

内容詳細

島原・輪違屋の芸妓・糸里は、土方歳三に密かに思いを寄せていた。ふたりの仲を裂こうとする芹沢鴨には、近藤派の粛清の白刃が迫りつつあった…。「壬生義士伝」を超える浅田版新選組。

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読書メーターレビュー

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  • ふじさん さん

    壬生義士伝を凌ぐ浅田次郎の新選組の傑作。土方歳三と糸里、芹沢鴨とお梅、平山五郎と吉栄、前川家のお勝、八木家のおまさ等、激動の時代の流れに翻弄される男女、特に関わった女の人生を通して新選組の内情が語られる。武士の中の武士と称された芹沢鴨の人物像が際立つし、浅田次郎の語る土方歳三、斎藤一、永倉新八の人物像も巧みで読ませる。壬生浪士組から新選組と変わる時期の経過や出来事が男女の情愛を絡めて描かれていて、読み応えがあり今後の展開が楽しみだ。糸里の生き様が、なんとも痛ましい。この時代を生きた女の佇まいに心が痛む。

  • なゆ さん

    芸妓の糸里や、浪士たちに屋敷を貸してる八木家と前川家のおかみ達など、否応なしに新撰組に関わる事になってしまった京の女たちから見た新撰組。壬生浪士組から新撰組になる頃の芹沢や土方らのくすぶった感じが意外。悪名高い芹沢鴨もここではなんだかもの哀しく描かれているし。お勝が良い芹沢・悪い芹沢と分けて見ていたり。悪人の芹沢派と善人の近藤派という役回りのようなものがあったことも興味深い。男たちは女のやさしさを食ろうて生きている。土方は本当に男の屑なのかと気になりつつ、糸里の運命に涙しつつ、早く下巻が読みたい。

  • Die-Go さん

    数年前に読んだ。新選組もの。土方歳三いけず振りがなんとも切ない。★★★★☆

  • B-Beat さん

    ◎壬生義士伝の後に書かれた新撰組モノ、京に残った芹沢鴨一派と近藤軍団、その確執と内部闘争、そして後者による純化統一までが描かれる。輪違屋とは京の花街・島原の置屋で現存すると読後に知る。題名でもあるその輪違屋の糸里や新撰組が屯所とした八木邸、前川邸の女性達の視点を中心にしたところが何だか新鮮。さらに単なる悪役として扱われがちな芹沢、新見、平山らの人物像も鮮明に描かれていた。もちろん近藤、土方、沖田らの道場出身者や斎藤、永倉らも「語り」を交えて十分に描かれており、浅田・新撰組ワールドを心ゆくまで堪能。→下巻

  • さつき さん

    花街の女や、壬生住人士の妻など女性から見た新選組の物語。『燃えよ剣』を読んだばかりだったので、全く視点の違う話に最初は少し戸惑いました。花街のしきたりや太夫や天神の地位の違いなど知らないことがわかるのは、面白いです。芹沢鴨については、従前抱いていた印象と違う人物像で新鮮でした。時代を駆け抜ける人の物語ではなく、地を這うように幕末の日常を生きている人の物語だと感じました。かなり微妙な所で下巻へと続いているので先が気になります。

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