Blu-ray Disc

辻井伸行 カーネギーホール・デビュー・ライヴ完全版

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
AVXL25529
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
Blu-ray Disc

商品説明

辻井伸行/カーネギーホール・デビューLIVE 完全版(Blu-ray Disc)

満員の会場を感動の渦に巻き込み、センセーショナルな成功を成し遂げた「辻井伸行のカーネギーホール・デビュー・リサイタル」が早くも登場!
 辻井伸行がついに音楽の殿堂、世界の檜舞台、カーネギーホールに登場。これはその記念すべきライヴ録音。2009年、「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」優勝という金字塔を成し遂げたピアニスト辻井伸行が、また、世界を驚嘆させました。音楽の殿堂とも称されるニューヨークのカーネギーホール主催「鍵盤のヴィルトゥオーゾ」シリーズに、世界の超一流ピアニストと共に選出され、2011年11月10日、歴史ある舞台に初登場。アメリカの耳の肥えた聴衆を前に、その圧倒的なテクニックと高い音楽性を披露し、歴史ある大ホールを興奮と感動の空間に導く歴史的大成功を勝ち取りました。
 アンコール曲を含む、当日の演奏曲目を全曲収録(avex)

【収録情報】
・マスト:インプロヴィゼーションとフーガ
・ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番『テンペスト』
・リスト:ため息
・リスト:リゴレット・パラフレーズ
・ムソルグスキー:展覧会の絵
・辻井伸行:ジェニーへのオマージュ
・ショパン:雨だれ
・辻井伸行:それでも、生きてゆく

 辻井伸行(ピアノ)

 収録時期:2011年11月10日
 収録場所:ニューヨーク、カーネギーホール(ライヴ)
 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。


【辻井伸行、センセーショナルなNYデビューを果たす】
カーネギーホールのメインステージに立った辻井伸行はひと回りもふた回りも大きな存在に見えた。客席を埋め尽くした観客はスタンディングオベーションで彼の熱演を讃え、彼らの拍手のうねりが風を起こしている。そう、思えた。辻井はあの瞬間、どんな風を感じていたのだろうか。
カーネギーホールという世界の桧舞台に立つことは21世紀の今でさえ、世界で活躍するアーティストにとってひとつの大きな目標であることに変わりはない。そんな目標を23歳の若さでの単独リサイタルという形で早くも達成してしまった辻井。だが、誤解しないで欲しい。これはあくまでカーネギーホールが企画し、主催する「鍵盤のヴィルトゥオーゾ」シリーズの一環としてのリサイタル。つまりカーネギーホールがこのシリーズに辻井伸行を選んだのだ。
 それにしても、このシリーズのメンバー達は凄い。「ヴィルトゥオーゾI」はユジャ・ワン、クリスティアン・ツァハリス、レイフ・オヴ・アンスネス、内田光子、エフゲニー・キーシン。「ヴィルトゥオーゾU」はアンドラーシュ・シフ、辻井伸行、リチャード・グード、そしてマウリツォ・ポリーニという顔ぶれ。「現代の巨匠」と断言できるヴィルトゥーゾ・ピアニスト達が居並ぶ。そこに辻井伸行がその名を連ねることの意味の大きさと影響力は想像をはるかに超えるだろう。もちろん彼の2009年ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール優勝という事実がこの選出の伏線はあるにせよ、優勝後のアメリカ国内はもとより世界各地での公演における高い評価が示すように、彼の演奏はさらに発展しており、その「進歩」の評価に反応したカーネギーホールの企画担当者が、自らの耳で辻井の演奏を聴き、数多い新人ピアニストの中から、彼をこのシリーズに抜擢したと言われている。
 彼のヴァン・クライバーンでの優勝は確かにセンセーショナルだった。もしかしたらそこには彼のハンディキャップがハンディとなる、つまり色眼鏡で見ている人も少なからず存在するかもしれないが、ひとたび彼の演奏に触れるや、そんなお門違いな眼鏡は吹き飛んでしまう。それを今回も、しかもカーネギーホールでのリサイタルという大舞台で、彼はやってのけた。
 プログラムの1曲目に選んだのは、ニューヨーク生まれの現代作曲家マストの作品『インプロビゼーションとフーガ』※。これは、先のコンクールの課題曲だったものだが、今回はマストを客席に迎えて臨み、コンクールでの研ぎ澄まされた演奏にさらに色彩を加え、解釈を深めたようだ。聴衆は既にここで、辻井の目を見張る指捌きに圧倒されたはずだ。
2曲目のベートーヴェンのソナタ『テンペスト』は、抜群のリズム感と細かいフレーズをすべて鳴らしきる高度な演奏技術をあわせもつ辻井ならではの溌剌とした演奏だった。続くリストの『ため息』『リゴレット・パラフレーズ』へと進むと、辻井の美しい音色がカーネギーホールに冴え渡り、超絶技巧を駆使した圧倒的な演奏には会場の空気も一気に変わったように感じた。当初、「どんな弾き手なのか」と探るように聴いていた聴衆の表情が和らぎ、引き込まれていくのが手に取るようにわかった。目頭を押さえる人達も少なくない。彼の濁りのない、色彩に満ちた音色と音楽そのものに没入する姿勢が琴線に触れたのだろう。
そして、後半はムソルグスキーの組曲『展覧会の絵』。彼がみている世界が数々の音のタブローとなってピアノという額縁から溢れ出ているようだった。聴衆は思わず立ち上がり大きな拍手と歓声をあげている。それに応えるように辻井が奏で始めたのはフォスターの『金髪のジェニー』。この曲をモチーフにした辻井作曲の作品がアンコールで初演されたのだが、米国で愛されるメロディに会場が一瞬どよめいたのは言うまでもない。この作品は、ドヴォルザークの《新世界》交響曲やガーシュウィンの『パリのアメリカ人』など、数多くの大作曲家の名作が、ここカーネギーホールで初演されたことを伝え聞いた辻井が、自然の心象風景や自らの体験をピアノでスケッチするように作曲されてきたこれまでの彼の作品とは一線を画した作品、つまりはクラシックの作曲家としての第一号作品(作品1)をカーネギーホールで初演することを望み、今年の夏から、ある作曲家のアドヴァイスや指導を受けながら作り上げられた記念すべき新曲である。さらに鳴り止まない拍手とブラボーの声に応え、得意とするショパンの『雨だれ』※、被災された方への追悼と励ましの気持ちを込めて作られた作品である『それでも、生きていく』※を最後に弾いて、今回の公演は締めくくられた
 辻井のピアニズムはどこまでもピュアだ。音の重なりが水晶の山々の連なりのように透視でき、内声部もクリアに聴こえる。プログラミングも実に巧みで飽きさせない。ニューヨークの聴衆も辻井のピアニズムに触れ十分満足したに違いない。だが辻井にとっては、エポックメイキングとなった今回のリサイタルさえも、さらなる跳躍への第一歩に過ぎない。彼は既にさらなる先を見ていることだろう。はるか見はるかす音楽の大海原を。

2011年11月10日、山口眞子(音楽ライター)

【辻井伸行 プロフィール】
2009年6月、 アメリカ、 テキサス州フォートワースで行われた「第13回 ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」で日本人として初の優勝を果たし、 以来、 日本を代表するピアニストとして国際的な活躍を繰り広げている。

1988年東京生まれ。 幼少の頃より、ピアノの才能に恵まれ、1995年、7歳で「全日本盲学生音楽コンクール」器楽部門ピアノの部第1位受賞。 1998年、10歳の時には「三枝成彰スペシャルコンサート」で本名徹次指揮大阪センチュリー交響楽団と共演し鮮烈なデビューを飾る。 2000年には、サントリーホール小ホールでの初ソロ・リサイタルを実現し、 その後、 アメリカやフランス、ロシア、 チェコ、 台湾などでリサイタルやオーケストラとの共演を行い、 2005年には、 ワルシャワで行われた「第15回 ショパン国際ピアノ・コンクール」に最年少で参加し、 「批評家賞」を受賞している。

「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」優勝後は、サントリーホールをはじめとする日本の主要コンサートホールでのコンサート・ツアーをはじめ、アメリカ、ドイツ、スイス、イギリスなど、数多くの国々でリサイタルやオーケストラとの共演を行い、世界各国で高い評価と圧倒的な大成功を収めている。 2011年/12年のシーズンには、大規模な日本でのコンサート・ツアーをはじめ、 カーネギーホール主催のニューヨーク・デビュー・リサイタル(11月)を含むアメリカ・ツアーや、ベルリンやロンドンなどヨーロッパの主要都市でのコンサートが予定されている。

2007年、エイベックス・クラシックスより《debut》でCDデビュー。 以来、《マイ・フェイヴァリット・ショパン》《展覧会の絵》《ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番》《チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番》をリリースし、いずれのアルバムもクラシックでは異例の大ヒットを記録している。 また、幼少の頃からの自作曲や、映画やドラマのテーマ曲を集成した初の自作アルバム《神様のカルテ〜辻井伸行自作集》を2011年7月にリリースし、作曲家としても高い注目を集めている。上野学園音楽大学演奏家コースを2011年に卒業。 これまでに、 増山真佐子、 川上昌裕、 川上ゆかり、 横山幸雄、 田部京子各氏に師事。

2009年「文化庁長官表彰」(国際芸術部門)。 2010年「第11回ホテルオークラ音楽賞」及び「第1回岩谷時子賞」受賞。 (2011年11月現在)(avex)

内容詳細

2011年11月10日の辻井伸行の“カーネギー”デビューとなるコンサートを収めたライヴ映像。音楽の殿堂、カーネギー・ホールが主催する「鍵盤の達人」シリーズに抜擢された辻井の渾身の演奏が眼前に迫る。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

  • 01. Opening
  • 02. インプロヴィゼーションとフーガ
  • 03. ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31の2≪テンペスト≫ 第1楽章
  • 04. ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31の2≪テンペスト≫ 第2楽章
  • 05. ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31の2≪テンペスト≫ 第3楽章
  • 06. ため息
  • 07. リゴレット・パラフレーズ
  • 08. 展覧会の絵 プロムナード
  • 09. 展覧会の絵 グノームス
  • 10. 展覧会の絵 プロムナード
  • 11. 展覧会の絵 古城
  • 12. 展覧会の絵 プロムナード
  • 13. 展覧会の絵 チュイルリーの庭
  • 14. 展覧会の絵 ブイドロ
  • 15. 展覧会の絵 プロムナード
  • 16. 展覧会の絵 卵のからをつけたひなの踊り
  • 17. 展覧会の絵 サミュエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ
  • 18. 展覧会の絵 プロムナード
  • 19. 展覧会の絵 リモージュの市場
  • 20. 展覧会の絵 カタコンブ
  • 21. 展覧会の絵 死せる言葉による死者への呼びかけ
  • 22. 展覧会の絵 バーバ・ヤーガの小屋
  • 23. 展覧会の絵 キエフの大門
  • 24. ジェニーへのオマージュ 作品1 =アンコール=
  • 25. 雨だれ =アンコール=
  • 26. それでも、生きてゆく =アンコール=
  • 27. End credit

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テンペストも展覧会の絵も素晴らしい演奏。...

投稿日:2012/02/20 (月)

テンペストも展覧会の絵も素晴らしい演奏。アンコールのジェニーへのオマージュ、そして最後の”それでも、生きてゆく”は心を動かされます。録音状態も良好。

Aries さん | 所在地 | 不明

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