ベートーヴェン(1770-1827)

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CD

交響曲第9番『合唱』 フルトヴェングラー&バイロイト(1954)(ボーナスCD付)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KICC1053
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ベートーヴェン交響曲第9番『合唱』
フルトヴェングラー&バイロイト1954
故吉田秀和氏がバイロイトで聴いた超名演
オルフェオからも登場!
国内盤にはボーナスCD(前日のリハーサル)つき!


あの吉田秀和氏が実際に生で聴き、「あの時以上の第9は、ついに、きいたことがない」と語った1954年のバイロイトの第9。当時のバイロイト音楽祭の主宰者ヴォルフガング・ワーグナーをして「1951年の演奏とは、比較にならない程優れた演奏」とまで言わしめた1954年の第9。

【比較的聴きやすい音質にリマスター】
フルトヴェングラーのこのライヴ音源に関しては、オリジナルの放送テープは消失しており、遺されているテープの状態も良くなく、修復はいままで困難を極めていました。
「もうひとつのバイロイトの第9」として、1951年7月29日バイロイト音楽祭でのライヴ盤(EMI盤とは別の演奏)を発売したオルフェオ社が、現存テープからミュンヘンの会社が開発したデジタル修復機器を使って、比較的聴きやすい音質にまで甦らせることに成功しました。

【リハーサル音源付き】
ボーナスCDには、前日におこなわれたリハーサル音源が収められています。これは日本フルトヴェングラー協会より音源提供を受けて、キングレコードが関口台スタジオで最新リマスタリングを施したものです。遺された音源は一部(第3、4楽章)ながら、本番をしのぐ激しさで、フルトヴェングラーの肉声も聞くことができます。日本独自の大特典です。

【充実のブックレット】
ブックレットには、平林直哉による解説と、クリストフ・シュティッケル&クラウス・シュルツのテキスト(吉田光司・訳)、リハーサルでのフルトヴェングラー発言(シュトク・カチャ・訳出)、歌詞対訳(門馬直美・訳)が掲載されているほか、オリジナル・ブックレットにあるフルトヴェングラーの当時の貴重写真6点もそのまま載せられています。(キングレコード)

【ブックレットより】
この1954年の録音は、長いこと、効果のある修復ないしはリマスタリングをすることは技術的問題から不可能だと思われていた。現存する素材は残念なことに劣悪な状態である。この録音は元々鈍い音なのだが、さらに強烈な雑音やところによっては変調雑音がそれに被さっている。加えて、目立つハム音、歪み、バリバリ音、さらに多少の短い音飛びまである。音の記録を発掘する、言い換えると、この録音を聞ける音質にまで修復するというという目標から、結局、熟慮の末、修復機器とマスタリング装置が導入されることになった。もちろん、まださらに深刻な問題があった。部分的にオリジナルのテープ録音の際に生じたとても強いピッチの狂いがあるのだ。おそらく録音テープの欠陥のせいで、テープが再生機のヘッドに沿って滑らかに走ることができなかったのだろう。テープは何度もヘッドに引っかかっては動くを繰り返し、それによって前述のフラフラしたピッチの狂いや突然のハウリングを引き起こしたのである。また、それよりは軽度な症状であっても、比較的長い時間 の音揺れは、たとえば弦の響きを聞き苦しくし不快な音にしている。問題なのは一様なピッチの狂いではなく、気紛れなほど多様に生じる音揺れである。こうした不規則な症状はつい最近まで分析したり除去したりすることは不可能だった。2011年の初頭になってようやく、ミュンヘンのセレモニー社によって修復装置キャプスタン[訳注]が開発された。これはこの問題を専門に扱うもので、音揺れを分析し音質改善をするが、そこに音響技師が調整できる余地を多く与えている。1954年のバイロイト音楽祭でのベートーヴェンの第9交響曲は、この装置を用いて修復された最初の録音の一つである。

クリストフ・シュティッケル(リマスタリング・エンジニア、msnスタジオ)[訳・吉田光司]

【収録情報】
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』

 グレ・ブロウエンスティーン(ソプラノ)
 イーラ・マラニウク(アルト)
 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)
 ルートヴィヒ・ヴェーバー(バス)
 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 録音時期:1954年8月9日
 録音場所:バイロイト祝祭劇場
 録音方式:モノラル(ライヴ)

【ボーナスCD】
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 Op.125『合唱』から
 第3楽章リハーサル(14分)
 第4楽章リハーサル(29分)

 グレ・ブロウエンスティーン(ソプラノ)
 イーラ・マラニウク(アルト)
 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(テノール)
 ルートヴィヒ・ヴェーバー(バス)
 バイロイト祝祭管弦楽団&合唱団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

 録音時期:1954年8月8日
 録音場所:バイロイト祝祭劇場
 録音方式:モノラル(ライヴ)
 音源提供:日本フルトヴェングラー協会


関連情報
フルトヴェングラーの第九まとめ
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内容詳細

フルトヴェングラー最晩年のバイロイト音楽祭における第九である。オリジナルテープ亡失により劣悪な状態のコピーから最新の技術を駆使して復元された。巨匠の意図した通りの音とは言えないかもしれないが、ここには気力あふれる白熱の演奏が刻まれている。(彦)(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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音はよくない。とくに、終楽章の合唱が入る...

投稿日:2016/10/25 (火)

音はよくない。とくに、終楽章の合唱が入る部分では、極端なことをいえば、オケはティンパニしか聞こえない部分がある。演奏自体もEMIの51年盤の方が全体として上回ると思う。しかし、評価を星五つにしたのは第三楽章が素晴らしいからである。この演奏を現場で耳にした故吉田秀和氏の文章を読んだことがあり、ベートーヴェンはここで夢を見ているのだということを改めて感じ、一枚のベールで隔てられたような別世界の出来事のように響いた、という内容だったと思うが、実際にこの録音を聴いて、吉田氏の文章が大袈裟ではないことを実感することができた。とにかく、この第三楽章はフルトヴェングラー以外には誰にも不可能な神秘的で感動的な世界であり、この楽章だけでも後世に残すべき貴重な音の遺産であると思う。

かっぱ人間 さん | 大分県 | 不明

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聴くからに、マスターの音質の悪さが分かる...

投稿日:2015/12/26 (土)

聴くからに、マスターの音質の悪さが分かる音だが、それ以上に、部分的に、これが、「フルトベングラーの第9かと?」思わせる表現があることに違和感を覚える。どの演奏も、1度きりの違いがるのがフルトベングラーのベートーヴェン交響曲だが、「第9」だけは、違いが少ない。そして、聴けば「フルトベングラーの第9」と分かるのだが、この復刻版だけは、どうしょうもなかった部分を誰か別の人の演奏を入れたのではないか、オリジナルが分からないので言ってもしょうがないが、そんな気がする。全体的には、間違いなく「フルトベングラーの第9」なのだが、特徴的な部分で違和感がある。

カニさん さん | 兵庫県 | 不明

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フルトヴェングラーのベートーヴェンの第九...

投稿日:2015/12/22 (火)

フルトヴェングラーのベートーヴェンの第九はこれまで何十枚もの 各種演奏のCD、LPを購入。頻繁に聴き続けてきたがこの演奏は 聴いたことがなかった。音が悪いとかそういう評判を真に受けてしまって いたからだ。 しかし、このたび偶然に聴く機会があって聴いてみたわけだが、本当に 驚いてしまった。まず、私にはこのCDが音が悪いとは思えないのだ。 フルトヴェングラーのベートーヴェンを聴きに聴いてきたせいか フルトヴェングラーがどういう風に指揮をしオーゲストらが演奏を しているのが手に取るようにわかるのである。 その演奏内容は、確信に満ち、情熱に、あふれ熱気に満ちている。 これは本当に凄いと思った。吉田秀和は本当に当たりを引いていたんだと うらやましく思った。

トラトラトラ さん | 佐賀県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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