20世紀ドイツのベートーヴェン弾き。
エリー・ナイが戦前に遺した名演の数々!
20世紀有数のベートーヴェン弾きとしてその名を歴史に刻み、戦前に録音された「ソナタ第32番」は同曲屈指の名演の1つとも称されているドイツの女流ピアニスト、エリー・ナイ[1882-1968]が、ドイツのエレクトローラとアメリカのブランズウィックの両レーベルに行ったソロ録音の全てと3つの協奏曲録音をAPRが復刻!
「総統のピアニスト」と呼ばれるなど第二次世界大戦中にナチスに関わった経歴により、戦後の活躍の場が限られてしまい本格的な名誉の回復までに長い時間を要したエリー・ナイ。ここに収録されている1922年から第二次世界大戦開戦前までの録音は、エリー・ナイがベートーヴェンをはじめとする独墺系レパートリーの優れた解釈者であったことを証明する貴重な記録の数々です。
また、以前、Biddulphレーベルから発売されていたディスク1の一部とディスク2の演奏におけるピッチのエラーに修正が施されていることも朗報と言えるでしょう。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第4番 Op.7の終結部における音の劣化は、原盤に起因するものとのことです。予めご了承下さい。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1:エレクトローラ・レコーディングス 1934-1938
● モーツァルト:ピアノ協奏曲第15番変ロ長調
ヴィレム・ヴァン・ホーフストラーテン指揮、オーケストラ名不詳
録音:1935年10月1日&11月21日
● モーツァルト:ロンド イ短調 K.511
録音:1938年2月16日
● ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.19
フリッツ・ツァウン指揮、ベルリン市立管弦楽団
録音:1937年11月23日−24日
● R.シュトラウス:ブルレスケ ニ短調
ヴィレム・ヴァン・ホーフストラーテン指揮、ベルリン国立歌劇場管弦楽団
録音:1934年5月29日
Disc2:エレクトローラ・レコーディングス 1936-1938
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7
録音:1938年6月7日
● ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO.57
録音:1938年2月16日
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番ハ短調 Op.13より第2楽章
録音:1936年10月28日
● ベートーヴェン:パイジェッロの歌劇『水車小屋の娘』の二重唱『心の喜びは失せ』による6つの変奏曲ト長調 WoO.70
録音:1937年6月23日
● ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111
録音:1936年5月6日&1937年6月23日
Disc3:エレクトローラ・レコーディングス 1934-1938&ブランズウィック 1922-1924
● シューベルト:即興曲 ヘ短調 D.935-4
録音:1934年2月26日
● シューベルト:楽興の時 第4番嬰ハ短調 D.780-4
録音:1934年2月26日
● シューマン:子供の情景 Op.15
録音:1937年3月12日
● ブラームス:間奏曲 変ホ長調 Op.117-1
録音:1934年2月26日
● ブラームス:ロマンツェ ヘ長調 Op.118-5
録音:1937年9月20日
● ブラームス:ラプソディ変ホ長調 Op.119-4
録音:1934年2月26日
● ブラームス:間奏曲 変イ長調 Op.76-3
録音:1937年9月20日
● ブラームス:ワルツ第15番変イ長調 Op.39-15
録音:1937年9月20日
● ベートーヴェン(ダルベール編):エコセーズ変ホ長調 WoO.83
録音:1922年11月
● シューベルト:楽興の時 第3番ヘ短調 D.780-3
録音:1922年11月
● メンデルスゾーン:無言歌 第34番ハ長調 Op.67-4『紡ぎ歌』
録音:1922年11月
● ショパン:練習曲 第3番ホ長調 Op.10-3『別れの曲』
録音:1923年3月21日
● ショパン:夜想曲 第5番嬰ヘ長調 Op.15-2
録音:1922年2月
● リスト:ハンガリー狂詩曲第8番 S.244-8
録音:1923年3月21日
● シューベルト(リスト編):きけ、きけ、ひばり S.558-9
録音:1922年2月
● シューベルト(リスト編):ウィーンの夜会 第7番イ長調 S.427-7
録音:1922年2月
● ブラームス:ハンガリー舞曲第2番ニ短調 WoO.1
録音:1922年1月
● テレサ・カレーニョ:小さなワルツ
録音:1924年10月22日
● ドビュッシー:花火
録音:1924年10月22日
エリー・ナイ(ピアノ)
音声:モノラル
マスタリング・エンジニア:アンドルー・ハリファックス