CD 輸入盤

交響曲第8番 ヴァント指揮ベルリン・フィル

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
74321828662
組み枚数
:
2
レーベル
:
RCA
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

ブルックナー:交響曲第8番 1890年第2稿(ハース版)
ギュンター・ヴァント指揮ベルリン・フィル
2001年1月19日〜22日、フィルハーモニーザールでのライヴ・レコーディング。ヴァント5度目の録音となる今回の演奏は、ベルリン・フィルの高度な表現力が徹底して生かされた凄いもの。弦楽器・管楽器パートの充実した響きのうえにティンパニが轟きわたるここでのサウンドは素晴らしく、同じオケながら、9ヶ月ほど前に収録されたアーノンクール盤とはずいぶん響き具合が異なるのが面白いところ。スケルツォ主部再現部におけるティンパニなど驚きものです。
 遅めのテンポを基調に全素材をがっちりと組み上げるヴァントの手法はいつもながらですが、響きがブリリアントなので、押し出しの強さはかなりのもの。
 実際、破格の評価を獲得した北ドイツ盤も、この演奏の前では存在感が薄くなってしまうという印象はぬぐいきれません。
 ベルリン・フィルはやはり凄いオーケストラですが、ここでは音の良さも特筆されてしかるべきでしょう。 ホールの空間性をリアルに再現しながらも個々の楽器の表情をシャープに捉えた優秀録音です。しかもアーノンクール盤と異なり、迫力ある低音を満喫できるのも大きな魅力となっています。

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収録曲   

ディスク   1

  • 01. 1. Allegro Moderato
  • 02. 2. Scherzo (Allegro Moderato) & Trio (Langsam)

ディスク   2

  • 01. 3. Adagio (Feierlich Langsam, Doch Nicht Schleppend)
  • 02. 4. Finale (Feierlich, Nicht Schnell)

総合評価

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大変密度の濃い演奏という印象を受けた。ぎ...

投稿日:2020/01/03 (金)

大変密度の濃い演奏という印象を受けた。ぎっしり詰まった音だが変に硬いのではなくこの指揮者の曲への想いがこもった高レベルの演奏で、密度が高すぎてともするとやや息苦しいと云う人もいるかも知れない。クナの余裕のあるスローテンポな演奏とはかなり違い、一音足りとも聞き逃せないといった感じがするが、完全にこの曲を知り尽くしているという印象も持つ。間違いなく本曲のベスト3の演奏の一つだと思う。録音も大変優れていて変にいじっていないこういう音が好ましい。

robin さん | 兵庫県 | 不明

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たぶん日本でしか人気ないのだろう。

投稿日:2011/12/29 (木)

たぶん日本でしか人気ないのだろう。

聖オーガスティン さん | IRELAND | 不明

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ヴァントが最晩年にベルリン・フィルを指揮...

投稿日:2011/06/09 (木)

ヴァントが最晩年にベルリン・フィルを指揮して成し遂げたブルックナーの交響曲の演奏は、いずれも素晴らしい歴史的な超名演であるが、その最後の録音となったのが、本盤におさめられた第8である。ブルックナーが完成させた最高傑作が、この黄金コンビによるラストレコーディングになったというのは、ブルックナー演奏にその生涯を捧げてきたヴァントに相応しいとも言えるが、次のコンサートとして第6が予定されていたとのことであり、それを実現できずに鬼籍に入ってしまったのは大変残念というほかはない。そこで、この第8であるが、ヴァントが遺した数々の第8の中では、同時期のミュンヘン・フィル盤(2000年)と並んで、至高の超名演と高く評価したい。本盤の前の録音ということになると、手兵北ドイツ放送交響楽団とスタジオ録音した1993年盤ということになるが、これは後述のように、演奏自体は立派なものではあるものの、面白みに欠ける面があり、本盤とはそもそも比較の対象にはならないと考える。ただ、本盤におさめられた演奏は、ヴァントが指揮した第8としてはダントツの名演ではあるが、後述の朝比奈による名演と比較した場合、第4、第5、第7及び第9のように、本演奏の方がはるかに凌駕していると言えるのかというと、かなり議論の余地があるのではないだろうか。というのも、私見ではあるが、第8は、必ずしもヴァントの芸風に符号した作品とは言えないと考えるからである。ヴァントのブルックナーの交響曲へのアプローチは、厳格なスコアリーディングに基づく堅固な造型と緻密さが持ち味だ。また、金管楽器を最強奏させるなどのオーケストラの凝縮化された響きも特徴であるが、1980年代のヴァントの演奏は、全体の造型美を重視するあまり凝縮化の度が過ぎたり、細部への異常な拘りが際立ったこともあって、スケールが小さいという欠点があったことは否めない。そうしたヴァントの弱点は、1990年代後半には完全に解消され、演奏全体のスケールも雄渾なものになっていったのだが、前述の1993年盤では、スケールはやや大きくなった反面、ヴァントの長所である凝縮化された濃密さがいささか犠牲になった嫌いがあり、峻厳さや造型美だけが際立つという第8としてはいわゆる面白みのない演奏になってしまっていると言える。むしろ、来日時の手兵北ドイツ放送交響楽団とのライブ盤(1990年アルトゥス)の方が、ライブ特有の熱気も付加されたこともあって、より面白みのある素晴らしい名演と言えるのではないだろうか。いずれにしても、ヴァントの持ち味である厳格なスコアリーディングに基づく堅固な造型や緻密さと、スケールの雄大さを兼ね備えるというのは、非常に難しい究極の指揮芸術と言えるところであるが、ヴァントは、ベルリン・フィルとともに、第5、第4、第9、第7と順を追って、そうした驚異的な至芸を成し遂げてきたのである。ところが、この第8は、スケールは雄大であるが、堅固な造型美や緻密さにおいては、ヴァントとしてはその残滓は感じられるものの、いささか徹底し切れていないと言えるのではないだろうか。これは、ヴァントが意図してこのようなアプローチを行ったのか、それとも肉体的な衰えによるものかは定かではないが、いずれにしても、ヴァントらしからぬ演奏と言うことができるだろう。したがって、本盤におさめられた演奏については、細部には拘泥せず曲想を愚直に描き出して行くことによって他に類を見ないスケールの雄大な名演の数々を成し遂げた朝比奈のいくつかの名演(大阪フィルとの1994年盤(ポニーキャノン)、N響との1997年盤(フォンテック)、大阪フィルとの2001年盤(エクストン))に並ばれる結果となってしまっているのは致し方がないところではないかと考える。もちろん、これはきわめて高い次元での比較の問題であり、本盤におさめられた演奏が、第8の演奏史上に燦然と輝く至高の超名演であるとの評価にはいささかも揺らぎはない。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

4

人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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