ドビュッシー(1862-1918)

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CD 輸入盤

前奏曲集 第1巻、第2巻 ヴラディーミル・アシュケナージ

ドビュッシー(1862-1918)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PMR0100
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ドビュッシー:前奏曲集
ヴラディーミル・アシュケナージ


ピアニスト、指揮者として世界的に活躍するヴラディーミル・アシュケナージ。このアルバムは2018年のドビュッシー没後100年を記念として企画されたもので、アシュケナージによる前奏曲集が収録されています。
 第1巻は2017年にスタジオで録音された新作、第2巻はアシュケナージが1971年にニューヨークで開催したリサイタルのライヴ収録です。ラフマニノフやショパンの名演で知られるアシュケナージですが、ドビュッシーの録音が少ないのは意外なところ。この1971年のライヴで演奏された第2巻はこれまで発売されることなく眠っていた録音です。46年の歳月を経て、第1巻を録音したアシュケナージ。長年の思いを込め、一つ一つの音を極限まで磨き上げた美しい演奏を披露しています。(輸入元情報)

【収録情報】
ドビュッシー:前奏曲集 第1巻

● デルフィの舞姫
● 帆
● 野を渡る風
● 夕べの大気に漂う音と香り
● アナカプリの丘
● 雪の上の足跡
● 西風の見たもの
● 亜麻色の髪の乙女
● とだえたセレナード
● 沈める寺
● パックの踊り
● ミンストレル

ドビュッシー:前奏曲集 第2巻
● 霧
● 枯葉
● ヴィーノの門
● 妖精たちはあでやかな踊り子
● ヒースの荒野
● 奇人ラヴィーヌ将軍
● 月の光が降り注ぐテラス
● 水の精
● ピクウィック殿をたたえて
● カノープ
● 交代する三度
● 花火

 ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)

 録音時期:2017年10月29日(第1巻)、1971年11月20日(第2巻)
 録音場所:ウィーン、コンツェルトハウス、トーンザウバー・スタジオ(第1巻)、ニューヨーク、ハンター・カレッジ(第2巻)
 録音方式:セッション(第1巻)、ライヴ(第2巻)

ユーザーレビュー

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2019年で音楽家としての活動を終えたアシュ...

投稿日:2021/03/09 (火)

2019年で音楽家としての活動を終えたアシュケナージ。アシュケナージの録音でクラシック音楽に開眼した私にとって、その出来事は衝撃的であったが、その一方で、アシュケナージは、自身の活動について、満足と納得を見出したに違いない、という思いもあり、それは祝うべきことなのだろう、と思った。 私にそう思わせたアシュケナージの活動晩年の録音が2点あって、一つはフィルハーモニア管弦楽団を指揮した彼の指揮活動の集大成といえるラフマニノフの交響曲シリーズ。もう一つがこのドビュッシーである。 当アルバムにはドビュッシーの前奏曲全2巻の全曲が収録されている。重要なのは、第2巻が1971年のライヴ録音、第1巻が2017年のスタジオ録音だということだ。両録音の間には、46年という時間差がある。34才だったアシュケナージの録音と、80才になったアシュケナージの録音。 私は、かつてアシュケナージが録音したドビュッシーの「喜びの島」に魅了され、アシュケナージがライヴで弾いたという前奏曲集第2巻の音源を探し求めたことがある。2週間おきに発売されるFM雑誌での放送予定をチェックするのは日課だった。しかし、その機会はなかった。あるいは、私が気づかなかったのかもしれないし、昔の録音をわざわざ放送してくれる番組自体、多くなかったのも確かである。そんな音源にこんな形で巡り合うとは! しかし、私はこの録音の発売を知った時、何かアシュケナージの中で、一つの輪が閉じたような印象を持った。46年前の録音と、80才の今の録音で、一つの曲集を完成する。どこかしら、人生の大きな目標が大団円を迎えた様のように感じられる。 だから、私は様々な思いを抱えながら、この録音を聴いた。1971年の録音からは、巧みな技術と音色で、精度の高い音楽が描かれている。情緒と情熱のバランスはこのころのアシュケナージゆえだろう。「奇人ラヴィーヌ将軍」や「水の精」で聴こえてくる“滾るような熱さ”にそれが集約されている。終曲「花火」の技術的手際の鮮やかなこと。鮮やかなだけではなく、凄い音がしている。 2017年の録音は、たしかに技術という面では、1971年の録音から退いた感がある。しかし、アシュケナージはそこに豊かな味わいを添えていて、新鮮なドビュッシー像が描かれていることに驚く。響きと旋律をあやつり、心象的な深みのある響きが形成されている。 「デルフィの舞姫」「雪の上の足跡」などを聴いていると、その得難い影の淡さとぬくもりの交錯が、このピアニストの演奏でしか感じられないものに思われる。人呼んで「詩情」。印象派のシンボルと言われる楽曲に通う暖かな血のめぐりは、私には無類に魅力的なものに感じられた。ピアニスト、アシュケナージのたどり着いた世界が、そこにある。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

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