シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

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SACD 輸入盤

アルプス交響曲、ドン・ファン ヤンソンス&コンセルトヘボウ管弦楽団

シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
RCO08006
組み枚数
:
1
レーベル
:
Rco
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ライブ盤, ハイブリッド,輸入盤

商品説明

かつてシュトラウスも指揮台で体感した絶景。圧倒的なスケールで描かれる大パノラマ
ヤンソンス&コンセルトへボウの『アルプス交響曲』


記念すべき2004年9月4日首席指揮者就任記念コンサートの『英雄の生涯』(RCO04005/DVDはRCO04103)以来となる、ヤンソンス&RCOによるシュトラウス第2弾。組み合わせは、大管弦楽のための最後の大曲『アルプス交響曲』と交響詩第1作目の『ドン・ファン』。これまでRCOとはレパートリーの再録を重ねてきたヤンソンスですが、ともに初録音となります。

 シュトラウスもまた、長い伝統を誇るRCOとはたいへんゆかりの深い作曲家。1897年から翌98年にかけて作曲された『英雄の生涯』がRCO第2代首席指揮者メンゲルベルクと当楽団に捧げられたことも少なからず関係してのことでしょうか。1915年10月の作曲者指揮による世界初演の翌年には、早くもメンゲルベルクの指揮で当RCOによるオランダ初演が行なわれた『アルプス交響曲』。さらにこの成功を受けて、一週間後には作曲者の指揮でもRCO再演が果たされています。

 こうした歴史的背景にも拘わらず、ここに至るまで録音といえばわずかにハイティンクによるただ一度きり(1985年)。作品の内容から考えて、天性の語り口のうまさで鳴らすヤンソンスによる新録となれば、これは期待しないわけにはゆきません。眼下に拡がる壮大なる音のパノラマ。日の出を迎えてのまばゆいばかりの輝きや、刻一刻と姿を変えゆく山の姿を、陰影ゆたかに、かつ破格のスケールで描いてゆきます。ヤンソンス自身は『アルプス交響曲』をウィーン・フィルとの実演などでも幾度となく取り上げてはいますが、こと録音に関して、ほかならぬRCOを起用したことは演奏の伝統を踏まえての納得の選択といえるでしょう。

 そして『ドン・ファン』。こちらもたくみなドラマづくりでライセンス・トゥー・スリルの異名をとるヤンソンスの独壇場。匂い立つような弦に、甘美なオーボエ・ソロ。ホルンによって力強く歌われるテーマ。その魅力を挙げてゆけばきりがありませんが、どんな場面においても磨き抜かれたRCOのひびきは雄弁このうえなく、たっぷりと酔わせてくれます。

 先ごろ一時は体調不良が伝えられたヤンソンスですが、その懸念を吹き飛ばすように手兵RCOとともに絶好調にあることを示すシュトラウス。このアルバムを聴くと、いよいよ今秋11月の来日が待ち遠しくてなりません。(キングインターナショナル)

【収録情報】
リヒャルト・シュトラウス:
@交響詩『ドン・ファン』Op.20
Aアルプス交響曲Op.64
 ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
 マリス・ヤンソンス(指揮)

 録音時期:@2007年10月18&21日、2008年1月16&17日、A2007年9月19-21,23日
 録音場所:アムステルダム、コンセルトへボウ(ライヴ)

 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND (5.0)

収録曲   

  • 01. レビューに記載

総合評価

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ヤンソンスの指揮は「あと一つ・物足りない...

投稿日:2017/02/06 (月)

ヤンソンスの指揮は「あと一つ・物足りない」という感覚だと思っていた。しかしこの演奏は私が抱いていた感覚を吹き飛ばしてくれた。『アルプス交響曲』は、カラヤン/ベルリン・フィルとハイティンク/ロイヤル・コンセルトヘボウの二枚を保持しているが全く別の演奏に聴こえた。カラヤンは自然の荘厳さを表現しているようで金管が叫ぶ演奏だが、ヤンソンスは反対に自然の美しさを表現しているようで、弦楽器などの旋律が非常に美しい。『ドン・ファン』の演奏も満点。

天矢丸 さん | 長野県 | 不明

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全然うるさくないアルプス交響曲。    ...

投稿日:2014/10/11 (土)

全然うるさくないアルプス交響曲。    これまで力勝負(?)の演奏を聴いて感動してきた私にとって、最初このCDを聴いたときにはすごく物足りなく感じ(特に金管楽器が全然前に出てこない…)、「ええ、もう終わり? なんじゃこりゃ」という演奏でした。    ところが、じっくり聴いてみると、うるさくない分、Rシュトラウスの書いた美麗な旋律がしなやかに、たおやかに次から次へと流れていくのがよく聴こえる! それにしても、ヤンソンスのデリケートな音楽作り、コンセルトヘボウの艶やかな響き! 素晴らしい!!    うるさくないとは言っても、音楽的な盛り上がりは充分だし、これぞ、大人のアルプス! この曲の新たな楽しみ方を教えてくれたCDでした。大推薦!!

たけっちゃん さん | 兵庫県 | 不明

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当時はソ連の一部だったラトヴィアで、父も...

投稿日:2013/10/25 (金)

当時はソ連の一部だったラトヴィアで、父も指揮者だったヤンソンス、ユダヤ系の親族は、ナチスのゲットーで死した。ムラヴィンスキーのレ―ニングラードフィルで学び、オスロで、腰を落ち着け、オケと共に、力を付け、レコード会社に、売り込みもした。EMIから出された(Warnerに変わっちまうのかな)、ショスタコーヴィッチの交響曲全集は、ウィーンフィル、ベルリンフィル、オスロフィル、バイエルン放送響、レーニングラードフィル、フィラデルフィア管、ロンドンフィル、ピッツバーグフィルとの演奏で、世界を飛び回り、一流指揮者としての評価をものにした。レーニングラードとの、プロコフィエフ5番は、ライヴならではの超速演奏で、若々しく颯爽、オスロとのチャイコフスキーもいい。心臓に病、持つとか聞いていたけど、ロイヤル・コンセルトへボウ、バイエルン放送響を率い、名曲、大作、新作を、ホールや、レコーディングにも恵まれて、次々発表してくれる。ショスタコの「レニングラード」再録など、上手過ぎて、唖然とした。この二つのオケ、率いて、毎年来日、とうとう、ベートヴェンの全集、映像と、録音、ミュンヘンと、東京の演奏も、短期間に、ライヴ録音、時代は変わりましたなあ。今、熟して、指揮者としては、好機、好きな車、ぶっ飛ばして事故など、起こさない事、祈ります。この盤も、名オケ、名ホール、スタッフの録音揃って、スケール大きく豊かな演奏。録音の良くないケンペ・ドレスデンの名盤を超えるか、いぶし銀極上のデ・ワ―ト、ロイヤル・フランダースの極上の演奏に、並ぶかな、でもこの盤の方が、豪華。カラヤン程の人工的、重さ厳しさなく、現代的。自然、山々、雪、優しさ、喜びが感じられ、今の処、愛聴盤。いい響き。

sunny さん | 兵庫県 | 不明

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