ベートーヴェン(1770-1827)

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DVD 輸入盤

交響曲全集 カラヤン&ベルリン・フィル(3DVD)

ベートーヴェン(1770-1827)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
0734107
組み枚数
:
3
レーベル
:
Dg
:
Europe
画面サイズ
:
通常
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

1968年の第9が復活!
カラヤン/映像版ベートーヴェン全集[第1回]

ファンの間で“幻”とまでいわれていた1968年の第9番がついに復活。ヤノヴィッツ、ルートヴィヒ、ベリ−というカラヤンお気に入りの名歌手に、クナッパーツブッシュとの『パルジファル』やケンペとの『ローエングリン』で知られる名ヘルデン・テノール、ジェス・トーマスが加わった、きわめて豪華なソリストも魅力です。
 カラヤンによる1度目のベートーヴェン:交響曲全集は、1967年から1972年にかけて製作されたものですが、VHSやLD、国内DVD発売時には、第9番が1977年ジルヴェスター・コンサートでのライヴ収録盤になぜか差し替えられてしまい、この1968年の第9は大昔に8ミリ・フィルム、16ミリ・フィルム、VHSテープ、VHD等で出回って以来、世に出ることもなく“幻”とされ、ファンの間では以前からDVD化を待望されていたもので、今回ついに復活したことは、なによりの朗報と言えるでしょう。
 内容は、映像収録用スタジオで多彩な演出を交えたもの(第1,2,3,6,7,8番)、コンサート・ホールに聴衆を入れた“ライヴ形式”で収録されたもの(第4,5番)などに分かれており、製作サイドの「クラシック音楽の映像作品とはどうあるべきか」という、黎明期の映像作品ならではの試行錯誤と創意がうかがえるのも興味深いところです。
 もっとも気になる第9番ですが、これまでディスコグラフィ等で「1970年」と紹介されていた収録年が1968年1月&2月と判明。会場はフィルハーモニーですが、凝ったカメラ・アングルやコラージュなど様々な映像演出が施されており、同じくカラヤン自身の演出とクレジットされている第4番と第5番が通常のコンサート中継スタイルに接近していることを考えると、非常に興味深いところ。もっとも驚かされるのは、第2楽章の反復以降がモノクロに転じる部分ですが、DGによればこれは意図的な演出とのこと。他にも、第3楽章では照明を変えて陰影を強調したり、第4楽章では部分的にコーラスを舞台後方の客席に配置して広大な空間性を演出したりと、「音楽をいかに視覚化するか」という命題に対するカラヤンの苦心とアイデアが随所にうかがえます。
 演奏は、この時期のカラヤン&BPOならではの圧倒的な勢力がとにかくすさまじく、その奔流と言いたくなる強烈な流動感に息を飲まされます。豪華なソリストも聴きもので、特に清純をきわめたヤノヴィッツの美声と、パワフルなベリーの歌唱が印象的です。

【収録情報】
ベートーヴェン:交響曲全集(3DVD)
芸術総監督:ヘルベルト・フォン・カラヤン

DISC-1:
・交響曲第1番ハ長調 op.21
 演出:アルネ・アルンボム
 映像監督:ロベルト&フランツ・ホッファー
 録音:ヴォルフガング・ギューリヒ、ロルフ=ペーター・シュレーダー
 収録:1971年12月 ベルリン、CCCフィルム・スタジオ

・交響曲第2番ニ長調 op.36
 演出:ハンス・ヨアヒム・ショルツ
 映像監督:エルンスト・ヴィルト
 録音:ヴォルフガング・ギューリヒ、ロルフ=ペーター・シュレーダー
 収録:1971年11月 ベルリン、CCCフィルム・スタジオ

・交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』
 映像監督:ロベルト&フランツ・ホッファー
 録音:ヴォルフガング・ギューリヒ、ロルフ=ペーター・シュレーダー
 収録:1971年10月 ベルリン、CCCフィルム・スタジオ

DISC-2:
・交響曲第4番変ロ長調 op.60
 演出:ヘルベルト・フォン・カラヤン
 映像監督:エルンスト・ヴィルト
 録音:ヴォルフガング・ギューリヒ、ロルフ=ペーター・シュレーダー
 収録:1971年12月 ベルリン、フィルハーモニー

・交響曲第5番ハ短調 op.67『運命』
 演出:ヘルベルト・フォン・カラヤン
 映像監督:エルンスト・ヴィルト
 録音:ヴォルフガング・ギューリヒ、ロルフ=ペーター・シュレーダー
 収録:1972年2月 ベルリン、フィルハーモニー

・交響曲第6番ヘ長調 op.68『田園』
 演出:フーゴ・ニーベリング
 映像監督:エルンスト・ヴィルト
 収録:1967年10月 ベルリン、CCCフィルム・スタジオ&イエス・キリスト教会

DISC-3:
・交響曲第7番イ長調 op.92
 映像監督:ロベルト&フランツ・ホッファー
 録音:ヴォルフガング・ギューリヒ、ロルフ=ペーター・シュレーダー
 収録:1971年10月 ベルリン、CCCフィルム・スタジオ

・交響曲第8番ヘ長調 op.93
 演出:ハンス・ヨアヒム・ショルツ
 映像監督:エルンスト・ヴィルト
 録音:ヴォルフガング・ギューリヒ、ロルフ=ペーター・シュレーダー
 収録:1971年11月 ベルリン、CCCフィルム・スタジオ

・交響曲第9番ニ短調 op.125『合唱』
 演出:ヘルベルト・フォン・カラヤン
 映像監督:エルンスト・ヴィルト
 録音監督:ホラント・H.ホールフェルト
 収録:1968年1,2月 ベルリン、フィルハーモニー

 グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S)
 クリスタ・ルートヴィヒ(M)
 ジェス・トーマス(T)
 ヴァルター・ベリー(B)
 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)

収録時間:327分
画面:カラー(4:3)
音声:リニアPCMステレオ、DTS 5.1チャンネル
字幕:German/English/French/Spanish/Chinese

収録曲   

ディスク   1

  • 01. V/a - Dummy Werk Fuer Provisorisches Tracklisting
  • 02. Sinfonie Nr. 1 C-dur Op. 21
  • 03. Beethoven, Ludwig Van - 1. Adagio Molto - Allegro
  • 04. Beethoven, Ludwig Van - 2. Andante Cantabile Con M
  • 05. Beethoven, Ludwig Van - 3. Menuetto Allegro Molto
  • 06. Beethoven, Ludwig Van - 4. Finale Adagio - Allegro
  • 07. V/a - Dummy Werk Fuer Provisorisches Tracklisting
  • 08. Sinfonie Nr. 2 D-dur Op. 36
  • 09. Beethoven, Ludwig Van - 1. Adagio Molto - Allegro
  • 10. Beethoven, Ludwig Van - 2. Larghetto
  • 11. Beethoven, Ludwig Van - 3. Scherzo Allegro
  • 12. Beethoven, Ludwig Van - 4. Allegro Molto
  • 13. V/a - Dummy Werk Fuer Provisorisches Tracklisting
  • 14. Sinfonie Nr. 3 Es-dur Op. 55 Eroica
  • 15. Beethoven, Ludwig Van - 1. Allegro Con Brio
  • 16. Beethoven, Ludwig Van - 2. Marcia Funebre Adagio A
  • 17. Beethoven, Ludwig Van - 3. Scherzo Allegro Vivace
  • 18. Beethoven, Ludwig Van - 4. Finale Allegro Molto

ディスク   2

  • 01. V/a - Dummy Werk Fuer Provisorisches Tracklisting
  • 02. Sinfonie Nr. 4 B-dur Op. 60
  • 03. Beethoven, Ludwig Van - 1. Adagio - Allegro Vivace
  • 04. Beethoven, Ludwig Van - 2. Adagio
  • 05. Beethoven, Ludwig Van - 3. Allegro Vivace
  • 06. Beethoven, Ludwig Van - 4. Allegro Ma Non Troppo
  • 07. V/a - Dummy Werk Fuer Provisorisches Tracklisting
  • 08. Sinfonie Nr. 5 C-moll Op. 67
  • 09. Beethoven, Ludwig Van - 1. Allegro Con Brio
  • 10. Beethoven, Ludwig Van - 2. Andante Con Moto
  • 11. Beethoven, Ludwig Van - 3. Allegro
  • 12. Beethoven, Ludwig Van - 4. Allegro
  • 13. V/a - Dummy Werk Fuer Provisorisches Tracklisting
  • 14. Sinfonie Nr. 6 F-dur Op. 68 Pastorale
  • 15. Beethoven, Ludwig Van - 1. Erwachen Heiterer Empfi
  • 16. Beethoven, Ludwig Van - 2. Szene Am Bach: Andante
  • 17. Beethoven, Ludwig Van - 3. Lustiges Zusammensein D
  • 18. Beethoven, Ludwig Van - 4. Gewitter, Sturm Allegro
  • 19. Beethoven, Ludwig Van - 5. Hirtengesang. Frohe Und

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総合評価

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 カラヤンが全盛期に取り組んだ映像による...

投稿日:2024/01/12 (金)

 カラヤンが全盛期に取り組んだ映像による全集。  カラヤンはベートーヴェンの交響曲全集をレコードに4回、映像に2回収録した。最初の全集はフィルハーモニア管弦楽団と、後はいずれもベルリン・フィルだ。その内どれを採るかは聴き手によってまちまちであろうが、私は70年代の二種の作品をお勧めしたい。とりわけこの映像による全集は興味深い。ここには映像作品としての可能性をとことん追求した足跡が刻印されている。  まず67年の『田園』では、音楽の内容を映像で補完する為にここまでする必要があるのかと思うくらいに衝撃的な画像の切り替えを多用する。確かにインパクトは絶大だが、あまりの唐突さに違和感を感じるのは致し方のないところだが、カラヤンはインタヴューで「ああするしかなかった」と答えている。演奏は素晴らしいのだが、画面に現れる強烈な映像に気を取られて、興が削がれてしまう。楽曲の理解に資するところはあるものの、音楽学的にはともかく、芸術的には逆効果の感も無きにしも非ずだ。  『エロイカ』と『第7』はオーケストラを雛壇のような舞台上に配置し、その前でカラヤンが指揮をとるというユニークな構想で、何故このようにしたのかという意図は理解できないが、『田園』ほどの違和感はない。71年の収録で演奏は万全。『田園』と違って画面の頻繁な切り替えがないので、音楽の流れを妨げられることはなく、問題はない。後にも先にもこのような作品はなく、必然性はともかく、価値は高い。  『第九』は70年収録のセッション収録のものと77年のライヴがあるが、いずれも素晴らしい。演奏本意でいえば、70年の方が完成度は高いが、ジルウェスター・コンサートという祝祭的な場での高揚感溢れる77年ライヴも感動的だ。画像も本拠地のベルリン・フィルハーモニーザールでの演奏会の風景を基本に録っているので安心だ。  その他の映像はオーソドックスな演奏会のライヴ風で問題はなく、演奏も優れている。私はカラヤンの全盛期はザルツブルグ復活祭音楽祭を創設した67年から椎間板の手術を受ける75年迄の9年間と捉えているが、カラヤン自身「今、私とベルリン・フィルは最高の状態にある」と豪語していた。この全集は正にその期間に収録された貴重な記録であり、カラヤン・ファンならば見逃がすことの出来ない作品といえよう。  奇想天外な画像に不自然さを感じるなど、少なからず欠点もあるとはいえ、作品の魅力を何としても伝えたいという執念の前では、些細なこと。カラヤンの絶頂期をとらえた必見のヴィデオ。未聴の方には是非ご覧いただきたい名品である。

jasmine さん | 愛知県 | 不明

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懐かしい映像です、当日中学3年でしたがNH...

投稿日:2017/01/01 (日)

懐かしい映像です、当日中学3年でしたがNHKで放映していた映像を思い出しました、今見るとやりすぎかなと思えるところもありますが、サウンドは当日のカラヤンです、素晴らしい、還暦前のオヤジから。

もっちゃん さん | 埼玉県 | 不明

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カラヤンの映像作品は、カラヤンが趣向を凝...

投稿日:2014/12/31 (水)

カラヤンの映像作品は、カラヤンが趣向を凝らして作り上げた作品より、皮肉なものでライヴ一発取りの方を収録した方が、断然素晴らしいし、実際評価も高いと思います。ここに収められているベートーヴェンも、映像をと同時に視聴するとどうしても違和感が拭えませんが、映像抜きで音だけ聴くと、カラヤンとベルリンフィルの絶頂期に演奏が、文句なしに楽しめます。特に、幻と言われた1968年収録の第九は筆舌につくしたいほど素晴らしい。カラヤンの残された全第九演奏の頂点ではないだろうか。映像作品では、普通に考えると77年の映像が燃焼度も高く、聴いている方は興奮しますが、こちらの演奏も77年ライヴに一歩も引けをとらないと思います。それどころか、77年の演奏よりも集中力が高く、私はこちらの方がより感銘を大きく感じます。ただ映像と見るとどうしても小細工が多く、演奏の真価が半減してしまうような気がする。他の曲も同様に音楽だけなら最高の一級品なので、いっそのことユニバーサルさんは音源だけを、カラヤン絶頂期のベートーヴェン交響曲全集とりマスターして、高品位CDで売り出せば結構売れると思いますが、如何なものでしょうか?

マラ3マニア さん | 愛知県 | 不明

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ベートーヴェン(1770-1827)

1770年12月17日(16日?):父ヨハン、母マリアの次男としてドイツのボンに誕生。 1778年:7歳でケルンでの演奏会に出演。 1781(1782?)年:クリスティアン・ゴットロープ・ネーフェに師事。 1800年:交響曲第1番を宮廷劇場で指揮。 1804年:交響曲第3番『英雄』を発表。 1805年:交響曲第5番『運命』、交響曲

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  • 作成者:ぱぱちゃんさん