抒情詩トランスクリプション〜ピアノによる歌曲集　アリサ・ズブリツキー

名歌手顔負けの歌ごころ。ピアノによる歌曲集

アリサ・ズブリツキーは1982年モルドヴァ生まれ、パリとリヨンで学んだピアニスト。さらにロンドンのギルドホール音楽演劇学校で声楽伴奏を習得しました。2011年からバスティーユ・オペラ・スタジオの声楽コーチを務め、歌を最も知るピアニストと称されています。
　彼女のデビュー・アルバムは歌曲に基づくピアノ曲を集めたものですが、ありきたりの選曲になっていません。リヒャルト・シュトラウスの『朝』をマックス・レーガーが、ラヴェルの『カディッシュ』をジロティが編曲しているのも注目ですが、彼女の編曲によるプーランクとラフマニノフや、オルガニストのジャン＝バティスト・ロバンにリクエストして編曲してもらったものまで盛りだくさん。またグラナドスの『ゴイェスカス』の逸品『嘆き、マハとナイチンゲール』も、通常の版ではなく原作のオペラのソプラノ・パートをピアニスティックに盛り込んでいます。最後をシューマンの感動的な『献呈』で終えているのもさすが。絶妙な歌い回しと流れるようなメロディラインは誰にも真似できない至芸と申せましょう。（輸入元情報）

【収録情報】
● リヒャルト・シュトラウス／レーガー編：ツェツィーリエ Op.27-2
● リヒャルト・シュトラウス／レーガー編：朝 Op.27-4
● リスト：ペトラルカのソネット104番
● グラナドス：『ゴイェスカス』〜『嘆き、マハとナイチンゲール』
● ラフマニノフ／作曲者編：ライラック Op.21-5
● ラフマニノフ／作曲者編：マーガレット Op.38-3
● シューベルト／ラフマニノフ編：どこへ
● チャイコフスキー／ラフマニノフ編：子守歌 Op.16-1
● アリャビエフ／リスト編：ナイチンゲール
● プーランク／ズブリツキー編：愛の小径
● ロバン：『チックタック』のメロディによる
● ラヴェル／ジロティ編：カディッシュ
● ラフマニノフ／ズブリツキー編：夢 Op.38-5
● シューマン／リスト編：献呈 Op.25-1

　アリサ・ズブリツキー（ピアノ）

　録音時期：2018年12月
　録音場所：イル・ド・フランス国立管弦楽団講堂
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）