ベニー・シングス 来日インタビュー【バイヤー寺町知秀のわくわくPOPSランド 番外編】
2018年10月02日 (火) 09:30
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ネオ・シティ・ポップの最高峰と呼ぶべきエヴァーグリーンな新作をたずさえ、素晴らしい来日公演を披露してくれたばかりのベニー・シングスに話を聞くことができました。
--- 今回の来日公演では前回の来日時に不在だったドラマーが加わったことで、より生のグルーヴ感が際立っていましたね。
ドラマーを起用することは当初不安もあったけど、今回のパフォーマンスにはとても満足しているよ。もう公演終了後はずっとニヤニヤが止まらなかったね。
--- 新作はコンパクトな尺なので楽曲の素晴らしさもあいまって、アルバムを聴き終えても結局何度もリピートしてしまいます。それを意図して制作しましたか?
意図はしていないよ(笑)。個人的には短い曲が好みでわざとそうしているんだ。なぜなら、曲というのは情報量が多いからなるべく少なくして、リスナーを疲れさせないように考えているかな。シンプルにアイデアが伝わりやすいようにね。
--- 元々ヒップホップのビートメイカーとしてミュージシャンのキャリアをスタートするも、シンガーソングライターに辿り着いたいきさつを教えて下さい。
僕はインストの曲があまり好きではないことに気づいて、やはり作曲に声が必要だなと。最初の方は歌い手とコラボしていたんだけどうまくいかないこともあって、じゃあ自分で詞も書いてメロディを乗せて歌った方がいいかな、と。
--- ひとつのポップミュージックの理想形とも言えるあなたのソングライティングにおいて強く意識していることはありますか?
自分のポップミュージックの理想は、ブラック・ミュージック、つまりヒップホップとかディスコとかの踊れるビートの上に、ロマンティシズムを乗せることかな。ディズニーのようなきらびやかな感じというか。30〜40年代のジャズがポップスの主流だった頃との融合を図っているんだ。
Benny Sings(ベニー・シングス) 『City Melody』 発売中
アムステルダム、LA、NY、東京、パリで録音された6作目のアルバム。モッキー、コーネリアスの参加で自由度の高いソングライティングがより引き出され、ファニー&スウィートな愛くるしい楽曲が多数並ぶ。
寺町知秀(てらまち ともひで)
1999年にHMV渋谷入社。HMV立川など7店舗で店長を務め、計13店舗の勤務を経て現在は本社にて洋楽バイヤーを担当。HMV&BOOKS online最新ニュース
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