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『ゼロ年代全景』 公開記念! ”ゼロ年代” 対談 【2】

Friday, December 25th 2009

interview
ゼロ年代全景


12月12日(土)に初日を迎える『ゼロ年代全景』は、3人の監督が初めて、長編映画を制作し、日替わりで上映される企画。この企画で初めて顔を合わせることとなった彼らは、お互い別々の場所や環境で、それぞれの想いを“映画”という形にしました。その映画制作に至った経緯や自身の映画について・・・また『ゼロ年代全景』と題されていることもあり、「“ゼロ年代”とは何だったのか?」を語って頂きましたが・・・それぞれの監督の性格(キャラクター)や当日の雰囲気が少しでも伝わればうれしいです。そして、このインタビューをきっかけにご自身の“ゼロ年代”を振り返って頂きながら、三者三様の映画にどうぞ、触れて下さいますように。わたしも彼らとほぼ同年代ということもあり、”ゼロ年代価値観”に大きく共感しました。ちなみに、監督はお写真左から、長久監督、星崎監督、波多野監督です。公開を記念して、劇場鑑賞券を5組10名様にプレゼント!INTERVIEW and TEXT and PHOTO: 長澤玲美

平熱でずっといれるっていうことに誇りを持ってますけどね。


--- 長久さんのきっかけというのは?

長久 僕は小学校くらいからずっと音楽をやっててサックスを吹いてたんですけど、大学2年とかまでジャズをやってて、本当はそれでプロになりたかったんですけど、何かふと、「あれ?僕、そんなに上手くないな」って思った時があって。「10年くらいやってこれってヤバくないか?」って(笑)。で、そうふと思ったら何か、愛せなくなっちゃって。プロになる人とかはそんなことを思いもせずにやってるだろうし、好きだろうし・・・みたいに思った時点で「失格だな」って思って、急に心が折れてしまって止めちゃったんですよね。でも、「自分何様なんだ」って感じですけど、出したい欲求みたいなものはずっとあって。本当に1日18時間くらい練習してた子が急にそれがなくなるともう、何していいかわかんなくて、「とりあえず何かしなきゃ」って思って、刺繍とか・・・。

星崎 え?(笑)。

波多野 詩集・・・ポエム?(笑)。

長久 ポエムじゃなくて(笑)。

--- 縫う方?(笑)。

長久 刺繍です(笑)。

星崎 えー、怖いよ、それ(笑)。

長久 刺繍アートみたいな。「でも、それも違うな」ってなって。

星崎 まず、刺繍だったんだ(笑)。

長久 刺繍ね、ちょっと気になってたの(笑)。

星崎 別に刺繍、今でもやればいいと思う(笑)。

長久 まあそうだけどね、時間かかるからね(笑)。でも今、刺繍キテるでしょ?だから、「やっとけばよかった」って思って(笑)。まあ、刺繍とか、あとは服作ったりとかカメラやったりとかいろいろやってみたけど、「何かちょっと空回りしてるな」って思ってて。

映画はまあまあ好きだったんですけど、何でこれがきっかけかわかんないんですけど、新藤兼人監督の『ふくろう』をイメージフォーラムで観て、「これだ!」ってベタに思って(笑)。その後、イメージフォーラムの学校には行かずにバンタンに行っちゃいましたけど(笑)、映画って何か、すごいパワーで感動するじゃないですか?心が動くじゃないですか?スクリーンで観ると大きいから迫力もあるし。刺繍にもぐっとくる絶妙なラインはあると思うんですけど、エネルギーがすごく音楽に近い・・・もしかしたら映画は音楽よりもあるかもしれないけど、「これだ」って思って、今まで使ってたエネルギーを全部そっちに傾けて映像を始めたって感じですかね。今は違う仕事をしてるからあれですけど、やっぱり映画がベストな表現かなあと。

--- 音楽をされていた経験があった上で映画に音楽を使う場合、そこにこだわりや考えなどはありますか?

長久 映画に音楽ってすごい重要だと思ってて。音楽って筋とかないけど、実はすごい単純なこの瞬間にでかい音出せば感動するみたいなのがあったりとか、この瞬間で不協和音出せば心が動くみたいなものがすごく絶妙なラインであったりして、音1つとかでも効果音じゃないけど、「いい感じ」とかじゃなくて、「ここにこの音をあてる」みたいことが何となくわかったんですよね。『FROG』の音楽もずっと一緒にやってきた高校からの同級生の三枝(みえだ)伸太郎ってやつに入れてもらって。今はパパタラ(パパ・タラフマラは「ダンス」「演劇」「美術」「音楽」などの様々なジャンルを巻き込みながら、舞台空間全体を1つのアートに築き上げる手法で活動を続ける日本のユニークなグループ)の音楽をやったりもしてて、がんばってる人なんですけど(笑)。


ブーケガルニ


--- では、波多野さんは?

波多野 きっかけはたぶん、小学生の頃に遡るんです。テレビで何の映画だったかは忘れたんですけど、それがすごく印象に残っていて、そこから映画を観るようになったんですよね。小学生だしよくはわかんないんですけど、「何となくいい」みたいな、ちょっと大人な気分みたいな感じで(笑)。でもまあ、その頃からずっと映画は好きで、僕は田舎に住んでたんで、家の近くに映画館とかがなかったこともあって、週末になる度に一人で神戸の方まで出て1日3本観るとか、そういうすごいさみしいことを中学、高校ってやってて。

長久 早熟。

星崎 すごいまっとうだね、きっかけとしては。

波多野 高校を卒業する時に実は迷ってたんですよね。いつからか映画を観る方から「作りたいな」とか「何か話を書きたいな」って思うようになって、そういう学校に進もうかって悩んだんですけど、結局普通の大学に進学することになって。そしたら何かそこで1回気持ち的に切れて。「ああ、多分俺、このまま公務員とかになるんだ」って。

星崎 極端(笑)。

長久 暗いじゃないですか(笑)。

波多野 そのへんがちょっと暗かったけど(笑)、中高と男子校で結構厳しく育てられたので、その反動からか大学はバンドとかをやっていて。

--- ちなみにパートは?

波多野 ベースです。

星崎 ああ、ベースっぽい。

波多野 それね、絶対言われる(笑)。

長久 どんな音楽やってたんですか?

波多野 ロックっぽいのをやってて。卒業する時になって、周りの人とかはインディーズとかでがんばってやっていこうとしてる人達もいたんですけど、僕はそこでバンドは止めて。「このまま好きなことやらないのもなあ」って思いながらも、元々テレビとか映像とかメディアに興味があったので、出版社とかテレビ局とかも就活で受けてたりしたんですけど、ある関西のテレビ局の面接を受けてる時に「どんな企画をやりたいですか?」みたいなことを聞かれて、僕はその時なぜか何も考えて行ってなくて、「映画の企画がやりたいです」っていうのをよく知らない面接官に懇々と言ってたら、「じゃあ君、映画にいけば」って言われて(笑)。「ああ、そうか、映画にいけばいいんだ」ってその面接で何か急に思って。「もう1回、映画にいってみてもいいのかな?」と。今まで映画に対して真剣に取り組んでこなかったし、ものを作ること、脚本を書いたりすることとかをもう1回真面目にやってもいいのかなって思って、それでいきなり「東京に行こう」って。「映画といえば東京だ」みたいな(笑)。

一同 (笑)。

--- まずは関西で活動されようとは思わずに?

波多野 そうですね。何か結局、大阪とかでやっても、出て行くのは最終的に東京に行く方達が多いから、最初に東京に出て、そこでいろんな人といっぱい知り合っておいた方が後々いいのかなって思っていて、とりあえず東京で学校を探そうと思って。

--- それでバンタンに。

波多野 そうですね。

--- では、『ゼロ年代全景』ということなので、「ゼロ年代とは何だったのか?」をお聞かせ頂きたいのですが、最終刊のSTUDIO VOICEも“ゼロ年代”を総括する形で終わりましたよね?個人的にはあの特集以来、“ゼロ年代”って言葉を聞きました(笑)。

星崎 あんまり言ってないんですよね、誰も。

長久 もっと盛り上がると思ってこのタイトル付けたんですけど、世の中が全然“ゼロ年代”盛り上がりしてない(笑)。

星崎 「“ゼロ年代”って何?」って言われたり(笑)。わたしは2000年にちょうど大学に入ったので、高校生くらいまではちょっと思春期で世の中と上手く折り合いが付けられない(笑)というか。で、20代前半くらいまではそれが続いていて、ようやく自分のことをわかってきて、折り合いを付けられるっていうわけではないんですけど、段々ほぐれてきた感じが個人的にはありますね。

その時はそうは思わなかったんですけど、当時を振り返ってみると、90年代にバブルがはじけたとかいろいろあったりして、1回何か、終わった感じがしたんですよね。わたしが10代の時にはもう、すでに世紀末だったっていうのもあるんですけど、「世も末だ」みたいな終末観みたいな感じがあったじゃないですか?それが1回終わって、2000年になって、自分もちょっと世の中のことを見れる大人になってきたっていうのもあるんですけど、もう1回ゼロになったところから、また絶望じゃなくて、「リアルなところにある希望っていうのをみんなが見つめ直して来たのかな」っていう感じがすごいして。

茜さす部屋』も成長物語とまではいってないんですけど、それよりもっと大変な、今ここにいて、この先ここで踏ん張っていこうというか、「今ある状況を受け入れて、そこからの先を考えていこう」っていう話にやっぱりしたくて。フィクションなのでお話として作ってしまった部分もあるんですけど、根本にあるのはそういう、「ここからがスタートだ」っていうような感情だったりして、それは2000年代にあった感情なのかなっていうのは、この10年間を振り返るとすごく思いますね。

--- 『茜さす部屋』というタイトルにも希望がありますよね。

星崎 そうですね。夕焼けの時って何か懐かしい感じがするじゃないですか?1回立ち止まるというか、なぜかわからないけど、過去のことを振り返ったりする瞬間だったりするんで、そういう意味も含めて付けたんですよね。朝日だとすごい輝かしい希望になっちゃうんですけど、それとはもうちょっと違って、これから夜が来るけど1回立ち止まる瞬間、みたいことも含めて。

--- 長久さんはいかがですか?

長久 僕は2000年の時に15歳で、星崎さんの言う、世界と折り合いが付けられない思春期で(笑)。

波多野 真っ只中(笑)。

長久 そうそう(笑)。2000年でリセットされたというよりは、終末観がそのまま延長線で続いてるような感じがずっとぼやーっとあって。でも何か、2000年代後半とかになったら続いてるけど慣れちゃった感じというか、「普通にあるよね」っていう感じになっちゃってるから、他人事としてなのか個人的感情がなくなってなのかわかんないんですけど、物事のいい悪いとかが感情的じゃなくて、「ニュートラルに感じられる気がするな」っていうのがあって。昔みたいに学生運動とかもしないし・・・。

星崎 「グレーでいい」っていう感じはあるよね。わからないことを「わからない」って言っちゃう方がいいっていうか。それがありになったっていう感じがする。

長久 わからないままでいいしっていう。

星崎 「わからないからこれから考えていこうよ」っていう感じ。

長久 あと、悪いこと、黒のこととかも、「嫌いだから黒」とかじゃなくて、「事実、黒だよね」みたいな、すっきりとそういうことが判断出来る感じがするなって思ってて。余計なことを言わないというか。スクリーンセーバーを見つめてる感じというか。

--- スクリーンセーバーを見つめてる感じ?

長久 UNIQLOCK見てるみたいな感じっていうか。

星崎 デジタル世代だね(笑)。

長久 でも僕全然、パソコン出来なくて着メロも取れないくらいなんですけど(笑)、『FROG』はいい人悪い人いるけど、何か「それも関係ない」っていう話なんですよね。関係なく起こることは起こるし、起こらないことは起こらないしみたいな話で。別に意図してやったわけじゃないけど、たまたまそういうのが出たのかなあって。

本当は暗い話じゃなくて、もっとキッチュでギャグっぽい話を書きたかったんです。僕の中では『FROG』の中に出てくる風俗嬢が2人でしゃべってるシーンみたいなのがやりたかったんですよね。この間、宮台真司さんから『FROG』に対するコメントを頂いて、僕は全然気付いてなかったんですけど、「底辺の人があがいてる映画で、底辺同士が潰し合ってる映画ですね」って感じに言われて。僕は底辺を描いてた気すらなくて(笑)。どうしたらいいかわかんない人達がそれでも「いい方向にしよう」って全員がんばってるのに、何か全部だめになってっちゃうみたいなのがたぶん、時代で感じてたのかなあってちょっと思いますね。でも、救ってあげたいから、最後は雨を降らしましたけど。

--- 宮台さんとわたし達はいくつぐらい歳が違いましたっけ?

長久 20歳くらい違うんじゃないかな。

--- わたし達の世代はああいう感じですよね。人に対してそんなに期待もしてないけど、自分が出来る、出来ないの選択をして、自分なりにたのしく生きていければいいというか。でも、上の世代の方達からすると、わたし達を見ていて「もう少しがんばれよ」とか「無気力だ」って言われたりして(笑)。


茜さす部屋


星崎 言われますよね。でも、わたしはそれがすごい嫌なんですよ。嫌だよね?

長久 いや、僕ね、平気(笑)。「アホか」って思ってる(笑)。

星崎 「言ってればいいじゃん」ってこと?(笑)。

長久 「ああ、わかんないんだな、この人達」っていうか。「かわいそうに」って思う。欲とかありますけど、何て言うか・・・。

星崎 「あればいいのかよ」って感じでしょ?

長久 そうそうそう。

波多野 僕、「欲ない」って言われる(笑)。

星崎 なさそうじゃん(笑)。

波多野 「欲とか野心を持ちなさいよ」って上の人に言われるけど、「ああ」みたいな。

長久 あの人達が上のラインでいるとすると、僕達はこの辺で・・・。

波多野 たぶん底辺なんだよ(笑)。

長久 底辺ではない(笑)。僕は平熱でずっといれるっていうことに誇りを持ってますけどね。

--- 歳の離れている方の意見を聞くとちょっと落ち込む感想を言われることの方が多い気がしますけど、逆に言うと、“ゼロ年代”に映画を撮って、これから世に出てこようと考えてる人達にとっては、今がどういう時代っていうことではなくて、どんな状況でも人それぞれに選択肢があって、自分なりに人生をたのしむ、みたいなことが伝わって、希望として見えるような気がするんですけどね。今ちょっと、宮台さんのコメントからお話が膨らみましたけど(笑)。

長久 僕、全然、カチンとかじゃなくて、「ああ、確かに」って思いましたけどね。僕より下の世代にはすごく気に入ってもらえる映画なんじゃないかなっていう感じはすごいしますけどね。上の人には「わかんない」ってよく言われますけど(笑)。年代によって極端に分かれるかもしれないですね。

--- 波多野さんはいかがですか?

波多野 自分の経験的なことでも大丈夫ですか?僕が2000年の時は18とか19になる年くらいですけど、たぶんその前の10代の頃、さっき星崎さんも言ってたけど、10代の頃がすごく重要だったというか。95年に阪神大震災があって、その時、実際には家族とかには被害はなくて、でも揺れだけはすごくて。朝起きてテレビ付けたら、神戸の街がすごいことになってるっていうのがあって。そういうのをきっかけにして、バブルも崩壊した後で、勝手に僕らは何も得てないのに失ったことにされてて、不毛地帯にいきなり出されたような(笑)、そんな状況で10代を過ごしていたので、今までの価値観というか社会的な規範というか、そういうものが自分達のものになる前に全て壊れていたので、それを構築する時間もなくというか、構築することも出来ないまま10代を終えていったような感じで。いろんな事件とかが起きて、僕は“キレる17歳の世代”なんですよ(笑)。

星崎 そんな世代ってあったっけ?(笑)

波多野 酒鬼薔薇とバスジャック事件の子と同じ年なんですよ。あの代は“キレる17歳の世代”とかって言われて、「別にそんなみんながキレてねえけど」みたいな(笑)。何かよくわかんないけど、でも僕らはそれに反抗するでもなく、みんなでまとまってすごいエネルギーを生むっていうわけでもなく、何となくそれを受け流しつつずっときてて。で、2000年になってもそれは変わらないんですけど、社会との付き合い方というか、学校では「みんなのことを信頼して助け合っていきましょう」とかって言ってるわりに、社会では裏切りばかりで・・・。

長久 暗い!(笑)。

星崎 いろいろキレてるじゃん(笑)。

波多野 キレてはないけど(笑)・・・何となくそういう風に今まで価値観とかあんまり定まってないから、例えば、ネットのコミュニティみたいな感覚で同じ感性を持った人だけっていう集団がいろいろあって、でもそこに自分が根差してるわけじゃないから、何となく全てに一定の距離を取りつつ、無関心を装っているというか、関心はあってもそれがすごい内からくる情熱的な関心とかではなくて、拾い読みというか。そういう一定の距離をずっと保ちながら、ふわふわ浮いてるのかなみたいな。『(天空の城)ラピュタ』みたいな。

星崎 え?ここで『ラピュタ』?(笑)。

長久 急に?(笑)。

波多野 「人間根を張るところがないとダメなんだよ」っていう。

星崎 それを言いたかったのね(笑)。

波多野 でもわかんない。それがないとダメなのかどうかはわかんないんですけど、今は本当に何か、どこも根ざすところがなくて、でも全部を傍観というか、好きなところから好きなことを持って来て、いらなくなったら「じゃあね」っていう、そういうドライな感じというか、距離感がこの10年にはあるのかなって思いますね。

長久 同窓会とかあると、「草食男子とかそんなにいねえだろ」って普通に思ってたけど、集まるとみんな草食男子で(笑)。ケンカとかそういうのを人生でしてきてない・・・みんな同じなんだなって思って。

--- 長久さんも草食系ですか?(笑)。

長久 僕はちょっと肉食寄りだと思ってましたけど、やっぱり上の人から見たら草食かもしれない(笑)。



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『ゼロ年代全景』 12月12日(土)より、渋谷アップリンクXにて公開!


上映スケジュール

12月12日(土)〜12月18日(金)
16:00 『ブーケガルニ』 / 17:30 『FROG』 / 19:00 『茜さす部屋』

12月19日(土)〜12月25日(金)
16:00 『茜さす部屋』 / 17:30 『ブーケガルニ』 / 19:00 『FROG』

12月26日(土)〜12月30日(水)
16:00 『FROG』 / 17:30 『茜さす部屋』 / 19:00 『ブーケガルニ』

1月2日(土)〜1月8日(金)
17:30 『FROG』 / 19:00 『ブーケガルニ』 / 20:40 『茜さす部屋』

1月9日(土)〜1月15日(金)
17:30 『ブーケガルニ』 / 19:00 『茜さす部屋』 / 20:40 『FROG』


12月12日(土) 各作品初日舞台挨拶
16:00 『ブーケガルニ』 加藤裕月×カゴシマジロー
17:30 『FROG』 桃生亜希子×本多章一×加藤裕月×児玉貴志
19:00 『茜さす部屋』 大和屋ソセキ×星ようこ


『茜さす部屋』 19:00の回、上映後
12月13日(日) 井上都紀(映画監督)×森直人(ライター)
12月14日(月) 風間志織(映画監督)
12月15日(火) いまおかしんじ(映画監督)×吉岡睦雄(俳優)
12月16日(水) 監督3人トーク@「ゼロ年代、ってなんなんですか」
12月17日(木) 崔哲浩×堀江慶(演出家/プロデューサー)
12月18日(金) 吉本菜穂子

『FROG』 19:00の回、上映後
12月19日(土) 舞台挨拶:桃生亜希子×本多章一×加藤裕月
12月20日(日) スペシャルエピローグ(演者:加藤由希子、堰英恵)
12月21日(月) 若木信吾(写真家)
12月22日(火) 柳田久美子(『茜さす部屋』 『FROG』主題歌)ミニライブ
12月23日(水) 手打隆盛×堀江慶(演出家/プロデューサー)
12月24日(木) ☆近日発表
12月25日(金) 監督3人トークA「ゼロ年代、終わっちゃうね」

『ブーケガルニ』 19:00の回、上映後
12月26日(土) カゴシマジロー(役者)
12月27日(日) 吉井真奈美(脚本家)
12月28日(月) 笠原憲(編集者)
12月29日(火) 宇野常寛(評論家)
1月5日(火) 杉山文雄×加藤裕月
1月6日(水) ☆近日発表
1月7日(木) 堀江慶(演出家/プロデューサー)
1月8日(金) 監督3人トークB「テン年代、どうしよっか」


1月4日(月)〜8日(金) 『茜さす部屋』 20:40回、上映後予定
1月9日(土)〜15日(金) 『FROG』 20:40の回、上映後予定


詳しくは『ゼロ年代全景』 公式ブログへ   


幸せまでの距離、0.03ミリ!?『茜さす部屋』
監督・脚本:星崎久美子
出演:吉本菜穂子 崔哲浩
大和屋ソセキ 野口逢里 加藤裕月 さかい千恵子
谷崎友亮 豪起 岡優美子 龍田知美 森本展弘 
加藤剛大 / 星ようこ / 津田寛治

マキは負け組29歳。マンネリの同棲生活も、派遣のおシゴトも、もううんざり。子供を生めば何かが変わるはず!手段を選ばぬ“ご懐妊”大作戦が始まった。主演には、ゼロ年代最注目の女優、吉本菜穂子(『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』)。そして、津田寛治(『20世紀少年』)が脇を固める。新鋭女性監督が描く、セキララな幸福探求ムービー。

世界の終わりに、私は海に塩をまく。『FROG』
監督・脚本:長久允
出演:本多章一 桃生亜希子
崔哲浩 倉方規安 加藤裕月 豪紀 手打隆盛 / 児玉貴志 小林三四郎

最後の雨から数ヶ月。写真を撮り続ける男、海に塩をまく男、風俗嬢、宗教家、そして一匹のカエル。終わりが近づく世界で、一体彼らに何ができるのか・・・!?キャストには桃生亜希子(『ロスト・イン・トランスレーション』)、本多章一(『美代子阿佐ヶ谷気分』)など日本映画を代表する実力派俳優たちが集結。キボーとゼツボーが交錯する、超ゼロ年代的群像劇。

現役ニート監督が描く、現代社会へのジレンマ。『ブーケガルニ』
監督・脚本:波多野純平
出演:加藤裕月 杉山文雄 カゴシマジロー
原田裕子 手打隆盛 岡優美子 河野景子 / 諏訪太朗 / 並樹史朗

3年前の監禁事件を巡って集まった3人の男女。被害者家族、孤高の週刊誌記者、そして、彼が書いた記事に魅了された女。一発の銃声が、再び彼らの運命を狂わせる。グリング主宰の杉山文雄、TRASHMASTERSのカゴシマジロー、そしてヒロインには加藤裕月と、ゼロ年代エンゲキ界の重要メンバーがキャストを務める。彼らの織りなす魂の叫びは、必見!

配給:アルゴ・ピクチャーズ

 


『ゼロ年代全景』 劇場鑑賞券を抽選で5組10名様にプレゼント!


※応募締切 2009年12月23日(祝)
※1. 応募には会員登録が必要になります。(新規会員登録は⇒コチラ
※2. 会員登録のお済みの方は、詳細と応募フォームへ
※応募の受付は、終了いたしました。たくさんのご応募、ありがとうございました。

profile

星崎久美子 
1981年、神奈川県出身。青山学院大学卒業後、TVCM制作会社へ勤務。会社勤めのかたわら、映像制作を開始。短編『おぼろげに』が東京ビデオフェスティバル2006にて優秀賞受賞。『茜さす部屋』で第9回TAMA NEW WAVE・クリーク・アンド・リバー社賞受賞。

長久允(ながひさ まこと)
1984年、東京都出身。青山学院大学フランス文学科・バンタン映画映像学院卒業。在学中、PV・映画などの制作に携わる。また、劇団「ノーパン核家族」にて脚本を担当。現在はコピーライター、CDプランナーとして活動。主なキャンペーンに教育テレビ「ETV50 学ぶ冒険」など。好きな食べ物は、レンコン。

波多野純平
1982年9月6日生まれ。兵庫県出身。大阪市立大学卒業後、映像制作を学ぶ為に上京。2007年、映画『Sunday』が山形国際ムービーフェスティバル入賞。翌2008年、本作『ブーケガルニ』を制作する。現在は、フリーで映像制作を行なう。

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