SOIL&"PIMP"SESSIONS インタビュー

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2009年9月14日 (月)

interview

SOIL&”PIMP”SESSIONS

全員が気持ちよく最高だなというものができた。

--- アルバム『6』の完成おめでとうございます。タイトルの読み方は“シックス”でいいんですか?

元晴:ありがとうございます。シックスで大丈夫です。

--- タイトルには6枚目という以外に何か意味があったりしますか?

タブ:色々偶然が重なって。6人編成で、六本木六丁目のクラブで知り合ったっていうのと、、、

元晴:出会ってから6年目なんですよね。それで6枚目ということで、“6”が重なっていうことと、今までタイトルに“PIMP”っていうのが付いてたんですけど、それを今回やめるというのは、この作品の自身の表れと思っていただいて結構です!もちろん今までも気合入れてやってきたんですけど、今回は出来上がった瞬間、嬉しくて泣きそうになりましたね。レコーディングの期間も長かったですし、長くかかったっていうのは、みんなが思ってることを遠慮せずに言い合って、時間かかるのもしょうがないと。一度録り終わったものを、もう一回録りなおしたりして、マスタリングの最後の最後までみんなの納得いくものを探して、全員が気持ちよく最高だなというものができたのは本当に幸せですね。

--- アルバムの制作にはいつぐらいから取り掛かってたんですか?

タブ:前作終わってわりとすぐだったような??

--- それはもうアルバム創るぞって決めてですか?

タブ:そうですね。

--- 普段曲を創るっていうのは、アルバムを想定しながら楽曲を制作していくのか、それとも日常的に楽曲ができていくのか?どちらが多いですか?

元晴:日常的にタイミング関係なく曲は出来ていくんですけど。完成の手前、50%か60%、もしくは20%、30%のももあるかもしれないですけど、そのぐらいのタマがいっぱいありますね。その中からアルバムにふさわしいものとか、曲順の流れの中で。こういう曲が欲しい時とか、そういのでリストアップされたものを、みんなでアレンジで詰めていったりとか。いつものように丈青がレコーディングの最中に、その場でひらめいて、その場で録っちゃったりとか。「DOUBLE TROUBLE」とかそうなんですけど。

--- 丈青さんがひいた瞬間にコレは使えるな!っていう感じなんですか?

元晴:丈青、そういうのが多いんですよ、いままでも。僕らがアレンジ詰めてる最中でも、途中で止めて、急に思い立った曲をMDに録ってくれって言って、その場で出来ちゃったみたいなパターンも多いですね。

--- 昔の曲を引っ張り出してあらたに完成させるというのは結構やってるんですか?

タブ:そういう曲もあれば、実はもう録っちゃってて、今回のアルバムのこの流れにはこの曲が合うなっていう感じで選んだりもしてますね。モチーフがあって20%、30%できてて、みんなで考えてこういう雰囲気の曲があるといいねっていったら、一度持ち帰ってアイデアをみんなで創り上げていってりします。

元晴:流れのなかで、サウンドとかもやっぱり今では録れないサウンドで録ってたりもするし、そっち側のテイストが入ってきていい並びになるんですよね。「KEIZOKU」とかもすごい荒々しいし、これも録ってすぐ、とってだしみたいな感じなんですけど、結構前、3年ぐらい前に録ってたんですけどね。

タブ:「Paraiso」とかも結構前ですね。

--- 今回のアルバムのコンセプトっていうのはあったんですか?

タブ:コンセプトっていうよりは、アルバムを創るっていうので、出来上がってから流れを考えるという感じでしたね。

元晴:兼ねてからタイミングを見計らっていた“歌”をフューチャーしてやるっていうのは今回でやろうっていうのは決めていましたね。

--- そのタイミングが今回だったんですね。

元晴:歌をフューチャーしてやりたいっていうのはずっと前からあったんですけど、フューチャーしてやる時の一番最初、歌ヴァージンを捧げるのは、椎名林檎さんっていうのはメンバー全員が思っていたことで。林檎さんはデビュー前SOILのライブを観に来てくれていたりとか、東京事変のサンセットのライブにタブ君と僕をホーンセクションでゲストで参加させてくれたりとか。東京事変主催のイベントにSOILで出させてもらったり。いつも楽屋に来てかっこいい、かっこいいって言ってくれたんで。それは励みにもなったし、自信にもなってたんですけど、林檎さんとがっぷり四つにやるには、僕らも相当強くないと、一緒に音楽を出来る相手じゃないんですよね。六人で出きることの可能性を今まで詰めてきて、おのおのが自信も付いていたし、他のメンバーの顔を見渡しても自信を持てるぐらいになったっていうのがタイミングの一つだと思うんですけど。

profile

SOIL&”PIMP”SESSIONS

東京のクラブ・イベントで知り合ったメンバーにより結成。ライブ・パフォーマンスを中心とした活動を身上とし、確かな演奏力とクールな雰囲気を漂わせながらも、ラフでエンターテインメント、バースト寸前の爆音ジャズを展開。DJが主体であったクラブに、LIVEパフォーマンスを持ち込んだパイオニアとして、クラブ・シーンでは知る人ぞ知る存在となる。