みうらじゅんの「あぁ、青春ノイローゼ」な10曲
Monday, July 14th 2008
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| みうらじゅん! | ![]() |
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1958年2月1日。京都府生まれ。武蔵野美術大学在学中に『ガロ』誌上で漫画家デビュー。以来、漫画家、イラストレーター、作家、ミュージシャン、ラジオパーソナリティなどとして、幅広く活躍中。近著に『アウトドア般若心経』(幻冬舎)がある。CD『勝手にご当地ソング47+1日本全国旅館録音(2枚組み)』発売中
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| みうらじゅんの「あぁ、青春ノイローゼ」な10曲 |
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| 今回10曲を紹介してくださるのは、サブカルと言えばこの人! みうらじゅんさん。そのマニアックな視点と、尽きることのない情熱が生み出す独自のエンターテイメントは、一度ハマると抜け出せません。そんなみうらさんが今回テーマにしたのが、青春の切なさや甘酸っぱさに強く憧れる「青春ノイローゼ」な10曲。なんでもこの10曲、未だに聴いているものばかりだそうで、「こうやって髪の毛伸ばしてるのも、消化不良なところがあるからなんだと思います(笑)」ということ。1960年後半から1970年代、みうらさんにとって青春ノイローゼ真っ只中の頃の思い出に、タイムスリップ!(テキスト 堺 涼子)
MUSICA特設ページ |
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| PLAYLIST | ||||
| 1 | ||||||||
日野てる子 “夏の日の想い出”
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| 「小学校4年生くらいの時にこのシングルを買いましてね。この方、ハワイアン歌手なんですけど、曲自体は凄くマイナー調で。その頃はハワイが常夏だってこと僕知らなくて、ハワイにも淋しい季節があるんだなって浸ってました……僕、ちっちゃい頃から調子乗りって言われて、関西ではそれを『チョケ』って言うんですけど、だからきっと、そんな性格とバランスとるために悲しい歌が好きなんですよ。よくこの歌を聴いて泣いたりしてましたから、かなりのノイローゼ具合で。まぁ今でも、酔っ払うと帰り道で歌ってたりするから未だにバランスとってるんだと思います」 | ||||||||
| 2 | ||||||||
渚ゆう子 “京都慕情”
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| 「人はよく、他県で傷ついた恋を京都に持ち込んで、捨てにくるんですよね……僕、京都に19年くらいいたんですけど、別に京都になんにもいい思い出なかったんですよ、東京に出てきて童貞を捨ててるようなものなんで。でも何故かこの曲を聴いてると切ない女心がキュンっと迫ってきて、小学校の頃からよく歌っては、『なんか切ないわぁ〜』って。未だに好きで、カラオケで無理矢理歌わされる時は、これを歌います」 |
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| 3 | ||||||||
吉田拓郎 “伽草子”
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| 「〈君も少しはお酒を飲んだらいいさ〉とか言うんですけど、僕全然意味がわからなくて。他にもたくろうさんの “旅の宿”では、彼女がススキのかんざしをしたりするわけですよ? でも、とても憧れる世界で、メロディも割と幻想的でして。手も握ったこともない俺は、たくろうさんのメロディで、さらにその上のことを体験してたんだと思います。凄い好きでした」 |
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| 4 | ||||||||
Bob Dylan “Like a Rolling Stone”
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| 「大好きなたくろうさんが影響を受けたボブ・ディランをクリアしなきゃと思って。この曲は、昔は金持ちだったけど、今は誰にも振り向かれることなく、転がる石のような生活をしている人が僕らに、『どんな気がする?』って問いかけてくるんすよ。未だに飲み屋とかでお姉ちゃんといい調子こいてる時は必ず45°くらいの角度から、ボブ・ディランに〈How does it feel?〉って聞かれる。っていう困る曲のひとつです。もし、『どんな気がする?』って聞かれても困らなくなったら、きっと僕は普通の大人になってしまうんだけれども、まだドキドキしてるから、まだ青春ノイローゼは続いてるんだ、と思う曲です」 |
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| 5 | ||||||||
Elton John “Daniel”
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| 「エルトン・ジョンとジョン・レノンという『ダブル・ジョン』がメガネをかけていたということに、とても救いを見出してまして。メガネデビューがしたくて、わざと目を悪くして小学校の後半からメガネをかけていたんですが、思春期になるとメガネをかけてる男子はモテないっていうルールがあったので、とても嫌な気持ちだったんですよ。けど、このダブル・ジョンはとても度の強いメガネをかけていて、それでカッコよかったんでね、エルトンが好きになりました」 |
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| 6 | ||||||||
Pink Floyd “ECHOES”
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| 「今ではプログレとかっていう言葉ももうなくなってしまったけど、非常にプログレッシヴって言われてたロックで、でももの凄くメロディアスな曲を作るっていう……その頃は、調子乗りに『神秘』っていうのを取り込んで、バランスをとろうと思ってて。当時は竹ひごを編んで作った空間の中で瞑想するピラミッド・パワーっていうのがあって、部屋でお香を焚いてこの曲をかけて瞑想をしてたんですけど、10分ももたなくて調子乗りのほうが勝った、っていう曲です」 | ||||||||
| 7 | ||||||||
King Crimson“Moonchild”
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| 「『クリムゾン キングの宮殿』というアルバムに入ってるロマンチックな曲です。のちに、自分は免許がとれず、と言うかとる気もなくて、よく彼女の車の助手席に座っては、自分でセレクトした曲を入れたカセットをかけてたんですけど、絶対外せない1曲で。夜の高速道路とかを走ってると、夜空に消えてしまいそうになるというか、ちょっとしたトリップ曲です」 | ||||||||
| 8 | ||||||||
Johnny Winter“Rock & Roll Hoochie Koo ”
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| 「ブルースギタリストなんですけど、暑っ苦しい日に、熱ーいラーメンを食うような曲ですよ(笑)。背伸びしてブルースを聴いてみようと思って、いろんなレコード買って聴いたりしてたんですけど、やっぱり彼みたいな白人が、1回消化したブルースじゃないと遠過ぎて。ブルースを聴きやすくしてくれた人でした」 | ||||||||
| 9 | ||||||||
Albert Hammond“It Never Rains In Southern California カリフォルニアの青い空”
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| 「のちのバンドブームの時に、僕は『大島渚』というバンド(当時、多くのバンドを輩出したテレビ番組のワン・コーナー『イカ天』にも出演)を組んでいて“カリフォルニアの青いバカ”という曲を作ったんですけど、完璧この曲のタイトルをもとにしてます。この邦題は一般公募をかけて、確かどこかの女の人がつけたって聞きました」 | ||||||||
| 10 | ||||||||
Rolling Stones“Jumpin’ Jack Flash”
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| 「70年代初頭は、ビートルズを聴く人はストーンズを聴いてはいけないとか、ストーンズを聴く人はビートルズを聴いてはいけないとかっていうルールがあって。まぁ結局みんなどっちも買ってたんですけど(笑)。“Like a Rolling Stone”もそうなんですが、この曲は、途中で演奏がバラけたりヨレたりするんですよね。まだその頃の日本は、ロックとて上手い/下手で判断してて、そんな頃、ストーンズとボブ・ディランの演奏っていうのは、とてもバッドチューニングで、それがとてもロックっぽくて。ロックの、『上手い/下手じゃないんだ』っていうところを教えてもらいました。ロックは、いい感じっていうことが重要なわけで、その代表のような曲です。やっぱり若い頃は上手い/下手を気にして生きてたけど、この曲を聴いて、現在の自分がいる、という感じでしょうか(笑)」 | ||||||||
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