Monday, December 4th 2006
| ジャズ・シーンに颯爽と現れた「ポップ・ジャズ」の超新星シンガー☆ |
| ウーター・ヘメル スペシャル・インタビュー 2/2 |
-Kanye Westとは、ちょっと意外な名前が出ましたが・・・ジャズをベースにしたヒップ・ホップを聴くことはありますか?Gangstarrとか、Rootsとか・・・。
「Guruとか、Madlibとか、Commonとかは好きだよ。特にCommonの「Electric Circus」。あのアルバムのホーンとかはサンプリングの感じがしないし、とてもジャズの質感がしっかりと出てる印象を受ける良いアルバムだよね。あ、それからTimbaland!彼がMissy Elliottと一緒にやっていた頃の作品はとても好きだよ。でも、 最近はちょっと商業的になりすぎかな・・・(笑)。あとはLudacrisとか、ダーティー・サウス系も実は結構好きだったりするよ(笑)」
-あなたが大きな影響を受けているというGeorge gershwin、Cole Porterの様なTin Pan Alley系の作曲家の素晴らしさって、 あなたにとってどういうところにあると思いますか?
「彼等は偉大なる職人達だよね。解る人にしか解らないような、曲の中にチョットしたユーモアやこだわりをさりげなく光らせているようなね。例えば、日本には見た目も綺麗で美味しい“お寿司”という料理があるじゃない?それはやはり、永年に渡って地道に修行を積み重ねてきたその人だからこそ作れるものだと思うんだ。だから、Tin Pan Alley系のアーティスト達の魅力っていうのは“その人ならでは”、 “その人でしか出来ないこと”そういうトコロにあると思うな」
-よく引き合いに出されると思いますが、Jamie Cullumのようなジャズ・シンガー・ソングライター達のやっている音楽についてはどう感じますか?また、その辺りのアーティストの曲をよく聴いてたりはしますか?
「その質問は地元でとても多くされてきた事なんだけど、意外にも来日してからは今回がはじめてだよ!“キタッ!”って思ったね(笑)。そうだね、感じ方は人それぞれだと思うんだけど、自分の音楽はJamie Cullumとは結構違うと思っているよ。彼のサウンドはもっとしっとりとした感じだし、彼はピアノもとても上手だしね」
-同じくオランダのアーティストで、アルバムにはBenjamin Hermanが参加していますが、現在のオランダの音楽シーンはどのような感じなのでしょうか?お気に入りのアーティストとかは居ますか?
「Benjamin Hermanはわりとストレートなジャズ/フュージョン・サウンドで人気なんだけど、今のオランダの音楽シーンはジャズ、ポップ、 ヒップ・ホップとかがクロスオーバーして盛り上がっているような状態だね。例えばRoom Elevenというオランダでとても人気のバンドが居るんだけど、彼等はジャズとホップをクロスオーバーさせたようなサウンドなんだ。それからヒップ・ホップとジャズをクロスオーバーさせたサウンドのPete Philly & Perquisiteもとても人気があるよ。あとは自分はよく魅力が分からないんだけど(笑)、ゴシック・ロックのWithin Temptationや、DJ Tiesto、Ferry Corstenとかのテクノやトランス系の人達も凄く人気で、 CDも沢山売れているよ」
-ジャズの本場、アメリカへの憧れとかはありますか?例えば、いずれはアメリカに移住してそこを活動の拠点にしてみたいとか。
「いまのところ、アメリカへの移住というのはあまり考えてはいないかな。一度、ジャズの発祥地ニューオリンズに行ってみたんだけど、お店に入ったりすると僕の大好きなAnita O'DayやKing Pleasureとかが普通にBGMとして流れたりしているんだ。こんな事はオランダではまずないから、些細な事なのかもしれないけどこういう点でもアメリカへの憧れは大きいよ。もちろん、住んでみたいという気持ちがないわけでもないけど、色んな事情でそれはとても難しいことだと分かっているから・・・あまり大きな期待は持たないようにしているね」
-日本のジャズ作品は聴いた事がありますか?
「うーん、実は全然聴いていないんだ・・・インターネットでAkikoというアーティストを見つけてチョット聴いてみたぐらいなんだ。こういう質問をされるんだったら、もっと聴いておけばよかったね(笑)。オランダに帰ってからは日本のジャズ作品や音楽を聴いてみるようにするよ!」
-では、次に来日される時までにオススメのジャズ作品を用意しておいてプレゼントしますよ!
「わぁ!それは嬉しいね!“ドウモアリガトウゴザイマス!”」
-日本のクラブでは20代の若いリスナーが60年代〜70年代初頭のジャズの曲をかけて楽しんだりもしているのですが、オランダではこういう状況はありますか?
「オランダではそういう状況はあまりないね。レコードが高いという理由もあると思うんだけど、ジャズを聴いているのは30代とか年齢が高い人達が中心だね。Michael Bubleとか、わりとポピュラーな感ジャズ・アーティストは若い世代も聴いていると思うけどね」
-最近、よく聴いているアルバムを教えて下さい。
「Lambert, Hendricks & rossにKing Pleasure。あとは、Robert Plantや、Alison Kraussとかのものだね」
-自分の音楽において、最も影響を与えたアルバムはなんですか?
「選ぶのは難しいけど・・・Anita O'Dayの「Pick Yourself Up」・・・かな」
-クリスマスが近づいていますが、オススメのクリスマス作品ってありますか?
「僕はクリスチャンではないからあまりクリスマスを意識しないんだけど・・・Take 6「He is Christmas」はゴスペル調でキリストって感じが凄くするね!」
-今後の活動スケジュールをお話し頂けますか?
「まず、日本では2月のBillboardでのライブだね。そして、このインタビューを受けている時点ではもう来週の事なんだけど、オランダにParadisoっていうとても有名なライブハウスがあってね。そこのメインホールでコンサートをやるんだけど、これはとても楽しみにしているんだ。あとは、新作に向けての楽曲制作も進めていこうと思っているよ。それからまだ先の事なんだけど、2009年にシアター・ツアーをする予定になっているんだ。あとは・・・まだ内緒かな(笑)」
-日本では、この度の国内盤がリリースされる以前から、耳の早いリスナーの方達がインターネット上であなたのファン・サイトを立ち上げて交流していましたが、この様な状況はどのように受け止められますか?
「本当にビックリだね!そんなに熱心なファンの人が日本に居てくれているっていうのは素直に嬉しいよ。どうもありがとう!」
-では最後の質問ですが・・・ファンの方々にメッセージをお願い出来ますか?
「実は、オランダでは“ファンにメッセージを”っていう習慣がないからこの質問にはいつも困っちゃうんだけど・・・とにかく、僕の音楽を聴いてくれてありがとう!っていう事かな。二月のライブでお会いしましょう!そんな感じで・・・」
-今日は長い時間どうもありがとうございました!では、2月にオススメのジャズ作品を用意してお待ちしていますね。
「どうもありがとう!素敵な出会いに感謝しているよ!」

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インタビューを最後まで読んでいただいた方の中から抽選で5名様に『Wouter Hamelサイン入りHMVオリジナル・トートバッグ』をプレゼント いたします!奮って応募してください!
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ウーター・ヘメル初来日公演決定!
Wouter Hamel with special guest Benny Sings
ウーター・ヘメルwith special guestベニー・シングス
◆2008年2月1日(金)・2日(土)
Billboard Live OSAKA
自由席: ¥6,500 / カジュアル・シート: ¥4,500
1st Set: 18:30 start / 2nd Set: 21:30 Start
(2日のみ1st Set: 18:00 start / 2nd Set: 21:00 Start)
予約受付開始:2007年12月1日(土)
ご予約・お問い合わせ:06-6342-7722(ビルボードライブ大阪)
◆2008年2月4日(月)・5日(火)
Billboard Live TOKYO
自由席: ¥7,000 / カジュアル・シート: ¥5,000
1st Set: 18:30 start / 2nd Set: 21:30 Start
予約受付開始:2007年12月1日(土)
ご予約・お問い合わせ:03-3405-1133(ビルボードライブ東京)