-この「here,there」を制作しているときは他のレコーディングと被っていたんですか?
町田「そりゃもう、100sの『ALL!!!!!!』創ったり、池ちゃんは『レキシ』創っててみたいな」
池田「全部被ってたね、うん、被ってた」
町田「だからもう『ALL!!!!!!』もそうだったし、『レキシ』も『レキシ』でセッションに次ぐセッションで大変だったしねぇ。でまた『here,there』は『here,there』で構築性のあるものだったから。まあ三種三様って感じだったんだけどね。やってるみんなのマインドがおんなじだったから」
池田「そうそう。結局一緒なんだよね、“創っている”っていう意味では。“音楽やっている”っていう意味ではね。なんら変わらないんだよね。作業的にとか音楽性は違うんだけれどもね。だからといって大変だったということはなかったもんね。“大変だ、大変だ”言いながらも楽しくやっているみたいなね」
−今回、町田昌弘の「here,there」に参加してみて、池田さんから見たアーティスト、町田昌弘の見方が変わったり、または、池田さんが触発されて変わった部分とかありましたか?
池田「まあ、ほら。その見方とか自分の変化とかは前からずーっとね。今まで続いてきてるから、特別に今回のレコーディングに参加したからっていうのはね。前のアルバム『キャスバル』も知っているしもちろん100sも一緒だから。特にそういうものはなかったね。ていうか、町田昌弘っていうのをあまり意識してなかったというのもあって。意識しすぎちゃうのも良くも悪くもって感じだからさ。結局は“自分を出す”、“今の自分を出す”しかないっていうかね。それとね、“家でレコーディング”っていうのもなんかね、良かったよね。あれは。デビュー前の気持ちみたいなね。あの感覚はいつやってもいいなって思えて楽しかった」
町田「だって、池ちゃんは熊谷のスタジオに来てくれないんだもん」
池田「ク・マ・ガ・ヤ??」
町田「熊谷(くまがや)!!(笑)」
池田「あ、熊谷ね。知ってる知ってる。はいはい…(笑)」
町田「トム(玉田豊夢)もヒロ(山口寛雄)もカズ(中村一義)も小野さん(小野眞一)も来てくれたんだけど、唯一100sのメンバーで来てくれなかったのは池ちゃんだけだからね」
池田「だってあれは、100sのプライベート・スタジオの100st(ひゃすた)が出来る前でしょ?100stがなかったら行ってたって」
町田「うそだよ〜。さんざんさぁ、“熊谷行きたくない行きたくない…”って言ってたじゃんか!」
池田「いやいや。今回は行く覚悟してたって。だって行くって言ってたでしょ?」
町田「いやぁ、言ってないよぉ、嘘だよぉ…」
池田「そうかぁ、嘘かぁ…」
町田「何だよ!嘘なのかよ!」
全員「(大爆笑)」
池田「“嘘なのかよ!”って。いいねぇ、突っ込むねぇ、さすが」
町田「“突っ込むねぇ”ってそこで感心してどうすんだよ!(笑)」
池田「いやぁ、100sのみんなはね、ツッコミが多くて助かる!(笑)」