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町田昌弘対談!「here,there,everyone!」第2弾!

2007年6月18日 (月)

町田昌弘、対談企画「here,there,everyone!」第2弾!
  「町田昌弘×池田貴史(100s、レキシ)」

町田昌弘100sのギタリストとして活躍中の町田昌弘が待望のソロ・アルバム『here,there』をリリース!それに伴って特別対談企画をスタート!その名も、「here,there,everyone!」
彼のソロ・アルバムに参加してくれた豪華ゲスト・ミュージャンを交えて対談をするというこの企画。今回の対談相手は、100sで演奏を共にしているメンバー、玉田豊夢(Dr)に引き続き、レキシとして『レキシ』なるソロ・アルバムをリリースした池田貴史(Key)がお相手です!町田昌弘との面白トークバトル満載!(とはいいつつもまじめな話も満載です!)是非ご覧下さい!
※次回最終回は、100sといえばこの人、中村一義の登場です!
(司会進行:保坂壮彦)


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Axe Riverboy / Tu Tu To Tango 町田昌弘 / Here, There

 

町田昌弘×池田貴史対談1
 
町田昌弘(左)、池田貴史(右)




町田(以下文中、まっちぃ)「えっと、ぶっちゃけ、今回どうでしたかね?」
池田(以下文中、池ちゃん)
「えっとねぇ…。まっちぃはねぇ…。ほんと、凄いよ…」
町田「いきなり嘘くせーなー!(笑)」
池田「いやいや(笑)。今回のアルバム、よく創れたなって思うよ、ほんと。このアルバム何曲だっけ?

町田「7曲」
池田「すごいじゃーん、7曲もやってさぁ


-池田さんが参加したのは3曲ですよね?


池田「俺3曲もやったっけ?
町田「やってるって!(笑)えっと、『てくてく』と『ブルンベルグ』と『クラシック』だよ」
池田「そっか。でも、楽しかったよね?」
町田「そうそう。もうね、池ちゃん感謝!って思いましたよ、ほんと」
池田「んなーこたーないっすよ」
町田「最初やったのが『てくてく』だよね」
池田「そうだね。最初ね、家にまっちぃがデータを持ってきて俺の家でやったんだ」
町田「不慣れなProToolsを使ってね。鍵盤が入っていない状態で。そこからすぐ弾いてもらってね。オルガンをね」
池田「宅録だよ?あれ」
町田「そうそう。もうSly & The Family Stoneばりのオルガンを弾いてもらってね。そして次にやってもらったのが『ブルンベルグ』。シンセを弾いてもらってさ。“魔術師:池田貴史”の手によってね」
池田「なんか俺が褒められてる感じになっちゃってるけどいいの?」
町田「(笑)。いや俺は池ちゃんを褒めるさそりゃぁ…」
池田「ってことは…、お互いにお互いを褒める会みたいな感じにすればいいのか。ふーん。気持ちわりーなこれ(笑)」
町田「(笑)。いやいや、ほらこうやってさ、こんな機会じゃないとさ、お互いのことを喋ったりすることが出来ないじゃん?いい機会だからさ。俺は池ちゃんを褒めるよ?」
池田「いや、そんなん、いいって…。ていうか、もう5年も一緒にやってるんだからわかるじゃん?濃い関係性なんだしさ?」
町田「そう。だからもうお任せだもんね。これやってあれやってって言うときもあるけどほとんどイメージを伝えるだけでお任せしちゃってるもんね。」


-池田さん的にはこういう“お任せ”のレコーディングはやりづらい?


池田うん。特にまっちぃが禁煙している時はやりづらいよね」
町田「なんだよそれ!(笑)」


-今回のレコーディングの時、町田さん禁煙してたんですか?


池田ううん。してない」
町田「だったら全然関係ないじゃん!(笑)ていうかさ、禁煙していたときもあったけどさ、言うほどイライラしたりしてないって俺」
池田いやいや。鏡で見てごらん。自分の姿を。いらいらしている自分の顔が見えるから…。ってまあ一番イライラする人はあの人(中村一義)だからねぇ…(笑)。あれほど如実にいらいらする人はいないって。すごいって。ほんとに。こっちがやんなっちゃうもん」
町田「まあまあ、100sのメンバーってほとんどがへヴィー・スモーカーだからしょうがないって」
池田まあねまあねまあね…」
町田「そうそう…って俺たちは煙草の話をするために集まったんじゃないんだからさ!」
池田「知ってるって、例え話だって。やりやすかったよ、参加して。やりやすかったって。煙草の話はたとえば・な・し」

町田「はいはい。で。アルバムの話に戻すとさ、基本的にアルバムに参加してくれた人たちにはほとんどお任せだったからさ。自分の世界観と意味合いだけ伝えて。それだけですぐにわかってくれるじゃん。“こういう曲で、ああいう曲で”とか言わなくてもさ」
池田まあ、お任せっていうのはやりやすいからね。でも逆にやりにくいときもあるけど、下手したらね。でもそういうのもないじゃん?」
町田「うん。目指すところがブレないっていうか。すぐわかってくるれっていうか」




町田昌弘『here,there』
 
町田昌弘『here,there』


-この「here,there」を制作しているときは他のレコーディングと被っていたんですか?


町田「そりゃもう、100sの『ALL!!!!!!』創ったり、池ちゃんは『レキシ』創っててみたいな」
池田「全部被ってたね、うん、被ってた」
町田「だからもう『ALL!!!!!!』もそうだったし、『レキシ』も『レキシ』でセッションに次ぐセッションで大変だったしねぇ。でまた『here,there』は『here,there』で構築性のあるものだったから。まあ三種三様って感じだったんだけどね。やってるみんなのマインドがおんなじだったから」
池田「そうそう。結局一緒なんだよね、“創っている”っていう意味では。“音楽やっている”っていう意味ではね。なんら変わらないんだよね。作業的にとか音楽性は違うんだけれどもね。だからといって大変だったということはなかったもんね。“大変だ、大変だ”言いながらも楽しくやっているみたいなね」


−今回、町田昌弘の「here,there」に参加してみて、池田さんから見たアーティスト、町田昌弘の見方が変わったり、または、池田さんが触発されて変わった部分とかありましたか?


池田「まあ、ほら。その見方とか自分の変化とかは前からずーっとね。今まで続いてきてるから、特別に今回のレコーディングに参加したからっていうのはね。前のアルバム『キャスバル』も知っているしもちろん100sも一緒だから。特にそういうものはなかったね。ていうか、町田昌弘っていうのをあまり意識してなかったというのもあって。意識しすぎちゃうのも良くも悪くもって感じだからさ。結局は“自分を出す”、“今の自分を出す”しかないっていうかね。それとね、“家でレコーディング”っていうのもなんかね、良かったよね。あれは。デビュー前の気持ちみたいなね。あの感覚はいつやってもいいなって思えて楽しかった」
町田「だって、池ちゃんは熊谷のスタジオに来てくれないんだもん」
池田「ク・マ・ガ・ヤ??」
町田「熊谷(くまがや)!!(笑)」

池田「あ、熊谷ね。知ってる知ってる。はいはい…(笑)」
町田「トム(玉田豊夢)もヒロ(山口寛雄)もカズ(中村一義)も小野さん(小野眞一)も来てくれたんだけど、唯一100sのメンバーで来てくれなかったのは池ちゃんだけだからね」
池田「だってあれは、100sのプライベート・スタジオの100st(ひゃすた)が出来る前でしょ?100stがなかったら行ってたって」
町田「うそだよ〜。さんざんさぁ、“熊谷行きたくない行きたくない…”って言ってたじゃんか!」
池田「いやいや。今回は行く覚悟してたって。だって行くって言ってたでしょ?」
町田「いやぁ、言ってないよぉ、嘘だよぉ…」
池田「そうかぁ、嘘かぁ…」

町田「何だよ!嘘なのかよ!」
全員「(大爆笑)」
池田「“嘘なのかよ!”って。いいねぇ、突っ込むねぇ、さすが」
町田「“突っ込むねぇ”ってそこで感心してどうすんだよ!(笑)」
池田「いやぁ、100sのみんなはね、ツッコミが多くて助かる!(笑)」



レキシ『レキシ』
 
レキシ『レキシ』



-二人はツッコミ?ボケ?


池田「俺はボケなんじゃない?でも、必要に応じてね。うん。ていうか、“必要に応じてね”ってなんの話してんだって(笑)」
町田「(笑)。まあでもさ、レコーディングしているときにフレーズを試したり、世界観を試したり、鳴っている楽器を試したりしているときも、ボケ、ツッコミみたいな感じだからね。“あれがいいんじゃん?これがいいんじゃん”とか“いやこれだあれだ”みたいなやりとりをしているからね」


-池田さんの「レキシ」に町田さんが参加してくれたときも、同じような感覚なんですか?


池田「うんそうだね。作品は全然違うけど、ノリ的には待ったく同じって言ってもいいのかもね」
町田「やっぱりマインドが変わらないからね」


-前回の対談では、玉田豊夢さんが14年来の知り合いだということで色々と2人の歴史を語ってもらったんですが、池田さんから見て町田さんとの付き合いを振り返ってみるとどうでうすか?


池田「まあ、そこまで深く長くはないけど。なんか10年くらい付き合っている感じだよね(笑)」
町田「そうそう。やっぱ濃いからね、付き合い方が。100sのメンバーとはね。そういうところが作品にも反映されてるもんね」



―続く―
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