―インタビュー続き―
-引き続きファンの方からの質問を行かせていただきます。
「ゆ-きゃんさんが岸田さんに岸田さんがゆ-きゃんさんに生まれ変わったとしたらどんな曲を歌いたいですか?具体的にお相手のこの曲ってな感じでもいいです! (NICK)」。
ということですが、これは難しいですかね?
岸田「それは、一日だけボディが入れ替わるとかでもいいですかね?」
-それ、面白いですね!では質問を変更して、岸田さんはゆーきゃんさんに、ゆーきゃんさんは岸田さんに入れ替わることが出来る。しかし、いまから24時間限定!という条件付きで。では、岸田さんがゆーきゃんさんに入れ替わったら何をしますか?
岸田「そうですね。僕はまず、散髪屋に行って頭を丸坊主にしてやりますね」
ゆーきゃん 「僕も真っ先にそう思いました」
全員「(爆笑)」
岸田「それでライブのステージに上がって、それで俺の知らんコードとかをゆーきゃんは知っているから、これを機会にフリーのインプロビゼーションとかをやって。で、失敗とかして。罪悪感を感じたりしてね(笑)」
ゆーきゃん 「(笑)。僕はなんやろな…。くるりのペンタトニック・スタジオに行って、置いてあるギターを全て弾きまくるとか?(笑)」
岸田「あー、なるほどね。別にいつでも弾かせてあげるよ(笑)」
-何度かペンタトニック・スタジオには足を運んだことがあるんですか?
ゆーきゃん 「一度だけなんですが。たくさんギターが置いてあって。凄いなぁと。だから、もし入れ替われるのならば、スタジオにあるギターを、ケースに入っているギターも全て取り出して、取り敢えず並べて鑑賞してから弾く…」
岸田「『ギター・マガジン』みたいなこと?あの、自分のギターを扇形に並べて自慢するような?(笑)」
ゆーきゃん「そうです(笑)。あ、あの岸田さんってダブル・ネック・ギター(主に6弦ギターと12弦ギターを合体させた物。公の場で初めて使ったのは、かのレッド・ツッペリンのジミー・ペイジと言われている)って持ってないですよね?」
岸田「無いよ。ていうか、それこそこの前まで『ギター・マガジン』で何ヶ月間か連載のページを頂いてて。そこで、変なヴィンテージ・ギターを演奏するっていう企画があって。そん時に、ダブル・ネック弾いたんだけど、良かったよ。『天国の階段』(レッド・ツッペリン)を弾いたんやけど。ジミー・ペイジの真似をしてね。“ふーん”みたいな(笑)。でもすぐ飽きちゃって、ツイン・リバーブ(ギター・アンプの名前)に繋いで、リバーブをどーんと上げてね。音歪ませんで、クリアな音で。で、一方のネックの弦をオープンチューニングにして弾いて共鳴させてって。新たな奏法を思いついたりして面白かったけど高くて買えへんかった」
ゆーきゃん「でも岸田くんがダブル・ネック持ったら面白いですよね?」
岸田「いやぁ、あれは肩凝りにはきついっすね。重たいし、バランス悪いし。唄う人は無理やわ」
-チープトリックのリック・ニールセンが使っていた「5ネックギター」とかもありますよね。
岸田「それと、スティーブ・ヴァイのとかもね(笑)。ていうか僕、ギター・マニアでは無いんですが、結構ギターに関しては食い散らかすというか浮気性なもんで。大概の種類は抑えているんですよ。なんかギター自慢してもしょうがいないんですが、一番高いギターは、テレキャスターのオールドのビンテージ物で。凄く気に入っているんですけど、結局、くるりを結成して初めてのライブで使った、佐藤くんのお父さんから借りたストラトのギターに落ち着いてしまうんですよ(笑)。で、たまに佐藤くんのお父さんにライブ終わってから会場で会うと、“今日もストラト、ええ音してたなぁ!”って(笑)。で、“いえいえ、すんません。そのうちお返ししますんで”って言うんやけど、“ええって!ええって!使こうたって!そのうち、なんや、『なんとか記念館』とかに飾っとってくれればええんやから!”って(笑)。ていうかね、そのお父さんはね、佐藤くんがおじさんになったらそうなるだろうっていうぐらいそっくりのお父さんでね。そのまんまなんですよ(笑)」