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名ピアニスト、ベルマン氏逝去

Wednesday, February 9th 2005

名ピアニスト、ベルマン氏逝去

かのエミール・ギレリスが「自分とリヒテルが4本の腕でかかってもかなわない」と絶賛したロシア出身の世界的ピアニスト、ラザール・ベルマン氏が2月6日、フィレンツェの自宅で亡くなられました。74歳でした。2月26日には75歳の誕生日を迎えるため、関係者一同、盛大な祝賀の準備をしていた矢先のことでした。原因はインフルエンザと伝えられています。ご冥福をお祈りいたします。

 ラザール(ラーザリ)・ナウモヴィチ・ベルマン氏は、1930年2月26日、レニングラードに誕生。2歳からペテルブルグ音楽院出身の母にピアノを学び、その後、レニングラード音楽院付属の早期英才グループでサフシンスキーに師事します。
 1934年、4歳のときに最初のリサイタルを開いて自作を演奏し、7歳では初めてのレコーディングをおこない、9歳でモスクワ音楽院に入学、。高名なゴリデンヴェイゼル(ゴールデン・ワイザーとも)に23歳までの長期間にわたって師事し、この19世紀生まれの巨匠から絶大な影響を受けることとなります(「私は19世紀の人間であり、ヴィルトゥオーゾと呼ばれるタイプに属しています」と自らを語った有名な言葉の背景にはゴリデンヴェイゼルの存在が大きいようです)。
 1951年にはベルリンで開かれた国際青少年音楽祭で第1位、1956年にブダペストのリスト国際ピアノ・コンクールで第1位となる
 モスクワ中央音楽院卒業後は、ソ連国内と東欧諸国でさかんに演奏活動をおこない、特にハンガリーで「リストの再来」として高い評価を獲得します。1958年にはロンドンにもデビューしますが、1960年代に入るとコンサート活動から次第に遠ざかるようになります。
 その間、再びピアノの研鑽に励み、思索を深めたベルマンのピアノは、以前の名技至上主義的なものから、音楽の内容を深くつかみとろうとするものに変わって行き、1971年にはイタリアにデビュー、1976年にはアメリカにデビューしてセンセーショナルな成功を収めることとなリます。日本へも1977年以来何度か訪れており、演奏のほか、教育活動にも熱心なところを見せてくれました。
 しかし、ベルマンの現役ディスクは、その名声と評価の高さに較べると異例なほどに少ないのが残念なところで、現在廃盤となっているかつての話題盤の復活や、放送録音の掘り起しなどが求められるところです。

* Point ratios listed below are the case
for Bronze / Gold / Platinum Stage.  

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Etudes D'execution Transcentante: Berman (Russian Piano School)

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Etudes D'execution Transcentante: Berman (Russian Piano School)

Liszt (1811-1886)

User Review :4 points (5 reviews) ★★★★☆

Price (tax incl.): ¥2,970
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(tax incl.): ¥2,584

Release Date:30/June/2004

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