バッパーノ&ロンドン響/ホルスト:『惑星』、他

2025年12月25日 (木) 17:00 - HMV&BOOKS online - Classical


パッパーノの面目躍如! 「火星」の容赦ないエネルギーから「木星」の極楽世界まで
神秘的な女声コーラスの響きも充実の『惑星』!
『トリスタンとイゾルデ』へのオマージュ的バックスの作品も収録!


2024年9月の来日でも抜群の相性の良さを聴衆に強く印象付けたパッパーノ&LSOの新譜は、英国の傑作2篇をプログラム。
 ホルストではパッパーノ・マジックともいえるような、音のひとつひとつに喜びのオーラが満ちた音楽が炸裂しています。戦いの使者『火星』の容赦ないエネルギーから、歓喜の使者『木星』の極楽世界まで、パッパーノの魔法の指揮から繰り出される宇宙はまさに無限。旅の終わりは『海王星』の神秘に包まれ、テネブレ合唱団による言葉なき異世界のコーラスが響きます。声楽の扱いも抜群のパッパーノの面目躍如といえる演奏です。
 サー・アーノルド・バックス[1883-1953]の『ティンタジェル』は、コーンウォールの荒々しい海岸線を壮大に描いた交響詩です。1917年にこの地に伝わる伝説の城「ティンタジェル」を訪れた体験に触発され、バックスは断崖に吹きすさぶ風、古代の歴史と神話を、まるで海そのものがうねるような音楽で表現しました。これを作曲した当時、バックスは結婚していたものの別の女性との激しい恋愛の最中にあり、コーンウォールの地を訪れていました。ワーグナー風の様式を模し、うねる旋律を多用し、コーンウォールの地を舞台にした『トリスタンとイゾルデ』の引用も含まれるなど、ワーグナーとトリスタンへのオマージュ的作品となっています。
 バックスは20世紀初頭のイギリスを代表する多作な作曲家ですが、今日ではその作品は比較的知られていません。裕福な家庭に生まれた彼は、生計を立てるための制約を受けず、自由に創作に打ち込むことができました。ワーグナー、R.シュトラウス、ドビュッシーに特に魅了され、さらにイェイツをはじめとするアイルランド文学にも情熱を傾けました。第一次世界大戦では健康上の理由で兵役は免除されましたが、作曲活動は旺盛で、ケルト的なテーマや、戦前に訪れたロシアやウクライナに触発されたスラヴ文化の影響を受けた作品を生み出しています。彼の作風は基本的に後期ロマン派で、半音階的な和声と豊麗な旋律に満ちています。結婚をしながらも複数の女性の影がちらつくなど私生活は複雑でした。国王付き音楽監督を拝命したり、映画「オリヴァー・ツイスト」の音楽も担当するなど、多岐にわたる活動を展開しておりました。(輸入元情報)

【収録情報】
1. ホルスト:組曲『惑星』 Op.32
2. バックス:交響詩『ティンタジェル』

 ロンドン交響楽団
 テネブレ
(合唱団:1)
 サー・アントニオ・パッパーノ(指揮)

 録音時期:2024年9月12日(1)、12月15日(2)
 録音場所:ロンドン、バービカン・ホール
 録音方式:ステレオ(DSD/ライヴ)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.1 SURROUND
Holst The Planets, Bax Tintagel : Antonio Pappano / London Symphony Orchestra, Tenebrae (Hybrid)

SACDImport

Holst The Planets, Bax Tintagel : Antonio Pappano / London Symphony Orchestra, Tenebrae (Hybrid)

Holst, Gustav (1874-1934)

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