ジョナサン・ビス/ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番『皇帝』

2024年03月21日 (木) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


ジョナサン・ビス/Beethoven/5 Vol.1

1980年生まれのジョナサン・ビスは若いうちから脚光を浴び、共演した音楽家たちからも篤い信頼を得てきました。35歳になる2015年にはセントポール室内管と合同で、ベートーヴェンの5曲のピアノ協奏曲それぞれにインスパイアされた新作を5人の作曲家に委嘱し、両曲をペアで演奏する「Beethoven/5」というプロジェクトを立ち上げました。「ORCHID CLASSICS」はそれら5組の協奏曲の録音を順次リリースしてゆく予定です。
 第1弾として『皇帝』とブレット・ディーン[1961-]の『グナイクセンドルフの音楽 - ある冬の旅』が登場。『皇帝』はスケールが大きく正攻法の堂々たる演奏。ベートーヴェンのソナタ全集の録音も完成させたビスの円熟を示す演奏となっています。ディーンの作品名にあるグナイクセンドルフはベートーヴェンの弟ヨハンの家があった街。自殺未遂を起こした甥のカールを連れたベートーヴェンは1826年の秋から初冬にかけてこの街に滞在した後、ウィーンに戻る旅の途中で体調を崩し、それから4カ月足らずで世を去りました。作品は急緩急の3楽章構成で演奏時間約25分。熱にうなされて乱れがちな意識の中に『皇帝』のフレーズが浮かんでは消えるといった趣きで、全編を通じてピアノにはヴィルトゥオーゾ的なテクニックが求められます。「Beethoven/5」は発起人役のセントポール室内管に続いて15のオーケストラ・団体が賛同する大プロジェクトとなり、ディーンの作品はセントポール室内管に加えてドレスデン・フィル、リヨン国立管、ヴロツワフ・フィル、メルボルン響、スウェーデン放送響が共同で委嘱。当録音は初演時のライヴ録音です。
 他の作品は初演順にTimo Andres:The Blind Banister(第2番とのペア)、SALLY BEAMISH:City Stanzas(第1番)、SALVATORE SCIARRINO:Il sogno di Stradella(第4番)、CAROLINE SHAW:Watermark(第3番)。「これらの作品がレパートリーに定着し、自分が世を去った後も末永く演奏されつつけるよう願っています」とジョナサン・ビスは語っています。今後のリリースが楽しみなシリーズです。(輸入元情報)

【収録情報】
● ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 Op.73『皇帝』

 I. Allegro
 II. Adagio un poco moto
 III. Rondo: Allegro, ma non troppo

● ディーン:ピアノ協奏曲『グナイクセンドルフの音楽 - ある冬の旅』
 I. Ankunft. “Gneixendorf? Das klingt wie eine brechende Achse!”
 II. Die Abreise. Schwer gefasste Entschluse (Mus es sein?)
 III. Epilog. Plaudite, amici, comoedia finita est.

 ジョナサン・ビス(ピアノ)
 スウェーデン放送交響楽団
 ダーフィト・アフカム
(指揮)

 録音時期:2020年2月13-15日
 録音場所:スウェーデン、Berwaldhallen, Stockholm
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
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