【映像】チャイコフスキーの歌曲による音楽劇『ただ憧れを知る者だけが』

2023年12月27日 (水) 17:30 - HMV&BOOKS online - クラシック


チャイコフスキーの歌曲による音楽劇、フランクフルト歌劇場より登場!

ある男が、暗く閉ざされた部屋の中で「自分は何故生き続けるのか」と自問自答しています。そこに陽気で皮肉屋の若い男と、過ぎ去った日々の追憶に生きる初老の男が登場します。彼らは、まるで鏡に映った自分の過去と現在の姿のようです。そこに男の妻と、男が青年の時に恋をした若い女が登場します。男の妻は彼を愛していますが、男は妻にその心を開くことはありません・・・
 本作は、世界中のオペラ・シーンで引く手あまたの演出家クリストフ・ロイが、チャイコフスキーがその生涯を通じて作曲した100曲余りの歌曲から24曲を抽出し、数曲の器楽曲を加えて構成制作した音楽劇『ただ憧れを知る者だけが』。コロナ禍下のフランクフルト歌劇場での無観客上演の収録です。クリストフ・ロイは、かつてチャイコフスキーの『エフゲニ・オネーギン』の演出をした際、同様に声楽作品である作曲家の「歌曲」を集中的に研究し、その結果、本来はモノローグである歌曲を組み合わせてダイアローグとして立体化することにより、作曲家チャイコフスキーの生涯を象徴的なドラマとして描くことに思い至った、とインタビューで語っています。
 作曲家になぞらえられた主人公に、世界の檜舞台で活躍するバリトンのウラジスラフ・スリムスキー、彼を取り巻く男女4人に舞台演技にも秀でた実力派の歌手を起用。チャイコフスキーの憧憬、憂愁、諧謔、そして激情に彩られた歌曲の数々から編み出されたドラマが、深い余韻を伴って繰り広げられます。(輸入元情報)


【収録情報】
● チャイコフスキーの歌曲による音楽劇『ただ憧れを知る者だけが』

 構成&演出:クリストフ・ロイ

 ウラジスラフ・スリムスキー(バリトン)
 オレーシャ・ゴロヴニョーワ(ソプラノ)
 ケルシー・ローリタノ(メゾ・ソプラノ)
 アンドレア・カレ(テノール)
 ミコワイ・トロンブカ(バリトン)

 マリウシュ・クウブチュク、ニコライ・ペーターゼン(ピアノ)
 フランクフルト歌劇場管弦楽団団員

 演出:クリストフ・ロイ
 美術&衣装:ヘルベルト・ムラウアー
 照明:オラフ・ヴィンター
 ビデオ・デザイン:ルート・シュトーファ
 振付:アンドレアス・ハイゼ
 ドラマトゥルク:マキシミリアン・エンデルレ

 収録時期:2021年2月24-26日
 収録場所:フランクフルト歌劇場(ライヴ)
 映像監督:ミヒャエル・バイエル

 収録時間:111分
 画面:カラー、16:9
 歌唱言語:ロシア語
 字幕:日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、韓国語