ケイト・ブッシュ 全スタジオアルバム10タイトル 2018年リマスター盤再登場 -『Director's Cut』『50 Words for Snow』も待望の再発

ケイト・ブッシュ 全スタジオアルバム10タイトル 2018年リマスター盤が再登場

16歳の時にピンク・フロイドのデイヴィッド・ギルモアに見出され、1978年に19歳という若さでデビュー。独自の世界観を展開し、全世界から圧倒的なリスペクトを受けるケイト・ブッシュ。

1985年の名曲「Running Up That Hill (神秘の丘)」が、昨年 Netflix ドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界 シーズン４」で使用され空前のリバイバルヒットとなったのも記憶に新しいところ。

そんなケイトの全スタジオアルバム10タイトルの2018年リマスター盤CDが、彼女の主宰するレーベル Fish People からエコパック仕様パッケージで再登場。

The Kick Inside (1978)

Wuthering Heights - Official Music Video - Version 1

当時19歳だったケイト・ブッシュが世界に鮮烈な衝撃を与えた1978年発表のデビューアルバム。クジラの鳴き声で始まる幻想的な世界観溢れるこの作品は、全英アルバムチャート３位を記録、プラチナムディスクを獲得した。全英No.１シングル「Wuthering Heights (嵐が丘)」や「The Man With The Child In His Eyes (少年の瞳を持った男)」などを収録。

Lionheart (1978)

デビューアルバムからわずか９ヶ月後にリリースされたセカンドアルバム。全米アルバムチャート６位を記録、前作同様にプラチナムディスクを獲得している。「Hammer Horror」「Wow」「Symphony in Blue (ブルーのシンフォニー)」などを収録。

Never for Ever (1980)

Babooshka - Official Music Video

前作より約２年ぶりに発表したサードアルバム。このアルバムは彼女にとって初の全英No.１アルバムとなっただけでなく、英国出身の女性ソロアーティストとして初めて全英チャートの首位を記録した作品ともなっている。「Breathing (呼吸)」や「Army Dreamers (夢みる兵士)」、そして彼女にとってビッグヒットとなった「Babooshka (バブーシュカ)」などを収録。

The Dreaming (1982)

1980〜82年までじっくりと時間をかけてレコーディングされた、初のセルフプロデュース作となった４作目。72トラックレコーディングや最新サンプリング技術を採用するなど非常に実験的な要素の強い今作は、全英アルバムチャート３位を記録。「Sat In Your Lap」や「The Dreaming」などを収録。

Hounds of Love (1985)

Running Up That Hill - Official Music Video

再び全英アルバムチャート１位を記録し、ダブルプラチナムディスクを獲得。全英のみで60万枚、全世界では110万枚のセールスを記録した５作目。エレクトロとアコースティックの絶妙なバランスの上に、彼女の限りなく美しい歌声が自由自在に行き交う傑作。ケイト・ブッシュ最大のヒット曲の一つでもある「Running Up That Hill (神秘の丘)」や「Cloudbusting」などを収録。

The Sensual World (1989)

全英チャート２位を記録し、プラチナムディスクを獲得した６作目。ブルガリアンヴォイスのトリオ・ブルガルカやアイルランドの民族楽団などを迎え、ワールドミュージックの要素を大胆に導入した意欲作。「The Sensual World」「This Woman's Work」などを収録。ピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアやジャパンのミック・カーンらもゲスト出演している。

The Red Shoes (1993)

童話『赤い靴』をモチーフにした1948年の同名映画にインスパイアされて制作した７作目。全英チャート２位、全米でも28位という最高位を記録。この作品と同タイミングでケイトはショートフィルム「The Line, The Cross and The Curve」も発表し話題となった。「Rubberband Girl」「Moments Of Pleasure」などを収録。ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、プリンスら豪華ゲストも参加している。今作発表後、彼女はしばらく表舞台から姿を消すこととなる。

Aerial (2005)

『The Red Shoes』発表以降、実に12年という長い月日を経てようやく発表された通算８作目のアルバム。アンビエントやテクノ、そしてアコースティックまで多彩なサウンドを駆使しつつ、新たなケイト・ブッシュの世界観を構築する、かつてない深みのあるサウンドが展開している。また、彼女にとって初の２枚組オリジナルアルバムとしても話題に。全英チャート３位を記録。「King Of The Mountain」などを収録。

Director's Cut (2011年)

９作目のスタジオアルバムとしてカウントされるが、ここには新曲が収録されておらず、以前発表した作品『The Sensual World』や『The Red Shoes』に収録されていた楽曲を再構築し、レコーディングし直した音源を収録した作品となっている。また、彼女自身のレーベル Fish Peopleからの第１弾作品としても話題となった。

50 Words for Snow (2011)

Wild Man - radio edit still video

自身の楽曲を再構築した前作を経て、『Aerial』より約６年ぶりに新曲ばかりを収録した通算10作目となる作品。１年の間にケイト・ブッシュの作品が２枚発表されるのは、デビュー年である1978年以降初となる。雪をテーマとした７つの物語を紡いだ作品であり、彼女の研ぎ澄まされた言葉と音が豊かに鳴り響いている名作だ。

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