【LP】ドイツ・グラモフォン125周年記念、LPリリース

2023年03月03日 (金) 13:00

|

HMV&BOOKS online - クラシック


〜ドイツ・グラモフォン125周年記念、LPリリース〜
2023年ドイツ・グラモフォンが125周年を迎えます。これを記念して1年間にわたりLPをリリースします。まずは最近CDでリリースされた3タイトルが国際女性デー(3月8日)に向けLP化されます。


《ヤニック・ネゼ=セガン〜フローレンス・プライス:交響曲第1番&第3番》
〜2022年グラミー賞“最優秀オーケストラ演奏賞”を受賞したアルバム

1933年にアメリカの一流オーケストラによって演奏された、黒人女性による初めての交響曲となったフローレンス・プライスの交響曲第1番。アメリカの民族音楽、黒人霊歌、教会音楽に精通していたプライスの作品は、南北戦争後に活躍した一人の黒人女性としての自身の経験が反映されています。そして世界恐慌のピーク時に「連邦音楽計画」から委嘱された交響曲第3番。リスクをとりながらも現代的なテクニックを取り入れたこの曲は第1番よりさらに感情表現の幅を広げています。これら2曲の交響曲がヤニック・ネゼ=セガン指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏で、2021年にフィラデルフィアで録音されたこのアルバムは2022年グラミー賞“最優秀オーケストラ演奏賞”を受賞しました。

《LP 1》交響曲第1番ホ短調
[Side A]第1楽章:Allegro ma non troppo
[Side B]1) 第2楽章:Largo, maestoso、2) 第3楽章:Juba Dance, Allgro、3) 第4楽章:Finale. Presto

《LP 2》交響曲第3番ハ短調
[Side A]第1楽章:Andante - Allegro
[Side B]1) 第2楽章:Andante ma non troppo、2) 第3楽章:Juba. Allegro、3) 第4楽章:Scherzo. Finale

【演奏】ヤニック・ネゼ=セガン(指揮)フィラデルフィア管弦楽団

【録音】2021年5月7−12日、フィラデルフィア、キンメル・センター・フォー・ザ・パフォーミング・アーツ、ヴェライゾン・ホール


《カミーユ・トマ〜ヴォイス・オブ・ホープ》
〜ファジル・サイの協奏曲他、若き女流チェリストによる世界平和へのメッセージ

1988年ベルギー生まれ、フランス育ち、ベルリンで学び、パリに住む女流チェリスト、カミーユ・トマのDG第2弾アルバム。世界に平和と希望を広めたいという思いから自身が選曲して作ったアルバムがこの『ヴォイス・オブ・ホープ』です。作曲家としてもその才能を発揮しているトルコ出身の鬼才ピアニストとして人気のファジル・サイによる新作チェロ協奏曲《ネヴァーギブアップ》の世界初録音。この楽曲は「自由と平和を求める声」であり、ヨーロッパとトルコへのテロ攻撃に対して書かれました。アルバム全体も平和と希望というテーマの元、親しみやすい名曲が選曲されています。カミーユが演奏している楽器は、日本音楽財団より貸与されたストラディヴァリウス1730年製チェロ「フォイアマン」です。

《LP 1》
[Side A]1) ラヴェル:カディッシュ(『2つのヘブライの歌』より)(チェロと管弦楽版)、2) グルック:精霊の踊り(歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』より)(チェロと管弦楽版)、3) パーセル:わたしが地中に横たえられた時(歌劇『ディドとエネアス』Op.73より)(チェロと管弦楽版)
[Side B]ファジル・サイ:チェロ協奏曲『Never Give Up』より1) Never Give Up、2) Terror−Elegy、3) Song of Hope

《LP 2》
[Side A]1) ブルッフ:コル・ニドライOp.47(チェロと管弦楽のための)、2) ワーグナー:夢(『ヴェーゼンドンク歌曲集』Op.55より)(チェロと管弦楽版)、3) ドヴォルザーク:我が母の教えたまいし歌(『ジプシー歌曲集』Op.55より)(チェロと管弦楽版)
[Side B]1) ジョン・ウィリアムズ:『シンドラーのリスト』のテーマ(チェロと管弦楽版)、2) マスネ:春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか(歌劇『ウェルテル』より)(チェロと管弦楽版)、3) ドニゼッティ:人知れぬ涙(歌劇『愛の妙薬』より)(チェロと管弦楽版)、4) ベッリーニ:清らかな女神よ(歌劇『ノルマ』より)(チェロと管弦楽版)

【演奏】カミーユ・トマ(チェロ)、マチュー・ヘルツォーク(LP 1: Side A, LP 2)、ステファヌ・ドゥネーヴ(LP 1: Side B)(指揮)ブリュッセル・フィルハーモニック

【録音】2019年4月15−19日(LP 1: Side A, LP 2)、10月10−11日(LP 1: Side B)、ブリュッセル、フラジェ


《ナディーン・シエラ〜メイド・フォー・オペラ》
〜世界のトップ歌劇場で活躍するアメリカの若きソプラノ歌手による最新アルバム

アメリカのソプラノ歌手ナディーン・シエラはその声の美しさ、流れるようなテクニック、豊かな音楽性で称賛され、現在のオペラ界に最も期待される若き才能の一人として迎えられています。このアルバムではドニゼッティのルチア(『ランメルモールのルチア』)、ヴェルディのヴィオレッタ(『椿姫』)、グノーのジュリエット(『ロメオとジュリエット』)という、19世紀のロマン派オペラの最も美しく挑戦的でドラマティックな3つの役を歌っています。ナディーンは自身のことを、子供の頃から「オペラのために生まれてきた」と感じています。「私はいつも一つのことを確信していました。歌うことが好きだということを。朝目が覚めた時から一日が終わる時まで、歌うことしか考えられませんでした」とナディーンは言います。
「聞き取れる限界までに及ぶ素晴らしい高音域で歌う時、澄んだ、切れ味良く繊細な響きを持つその声は優しさを放つ」(『ル・モンド』紙)


《LP 1》
[Side A]ヴェルディ:歌劇『椿姫』第1幕より1)「不思議だわ!」、2)「そは彼の人か」、3)「ばか! それこそはかないたわごと!」、4)「私はいつも自由で」、第3幕より5)「あなたは約束を守られた」、6)「さようなら、過ぎ去った日々よ」
[Side B]ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』第1幕より1) 前奏曲、2)「まだ来ていらっしゃらない」、3)「あたりは沈黙に閉ざされ」、4)「Quando, rapito in estasi」

《LP 2》
[Side A]ドニゼッティ:歌劇『ランメルモールのルチア』第3幕より1)「おお、まごうことなき天よ…優しいささやきが」、2)「何ということ! 恐ろしい亡霊が」、3)「香炉はくゆり」、4)「Spargi d’amaro pianto」
[Side B]グノー:歌劇『ロメオとジュリエット』第1幕より1)「私は夢に生きたい」、第4幕より2)「ああ、なんという戦慄が」、3)「私のいとしい人よ、私の勇気を奮いたてて」

【演奏】ナディーン・シエラ(ソプラノ)、パオロ・ファナーレ(テノール)(LP 1: Side A: 4)、ヴィエタ・ピリペンコ(メッゾ・ソプラノ)(LP 1: Side B: 2-4)、リッカルド・フリッツァ(指揮)RAI国立交響楽団

【録音】2020年10月26−31日、トリノ、RAIオーディトリウム

%%message%%

クラシックLPへ戻る

HMV&BOOKS online最新トピックス

最新トピックス一覧を見る