【発売】ルノー・カプソン、ローザンヌ室内管/ヴィヴァルディ:四季、他
2022年07月22日 (金) 12:02 - HMV&BOOKS online - クラシック
参考動画 『春』第1楽章ライヴ映像
ルノー・カプソンが様々な音色で響かせる『四季』!
カップリングは、サン=ジョルジュのヴァイオリン協奏曲。
2021年秋、ルノー・カプソンはローザンヌ室内管弦楽団芸術監督に就任。このコンビによる最初の本格的な録音(ヴァイオリンも演奏)は、アルヴォ・ペルトの空間と時間の概念を超越した演奏で高評価を得ました。その2枚目のアルバムは名曲中の名曲、ヴィヴァルディ:『四季』の録音となります。
『四季』といえば現在はピリオド楽器が主流で、ほとんどモダン楽器での録音が無くなってしまった現在、あえてモダン楽器で演奏する意義が問われるに違いありません。ヴァイオリンの奏法や表現は常に拡大していますが、現代ヴァイオリンの弦のビロードのような色と表現は、しばしばトゥッティに精神性に近い次元を与えます。カプソンの豊かな音楽経験と多才な能力の高さは、演奏に際し一番大切な豊かな歌心として奏されます。しかし現代的な解釈として、ヴィブラート大きく付けたりしなかったり、音の強弱のメリハリを付けることで、音の緊張感を維持しているとことは眉唾。ピリオド楽器には表現しえない情緒豊かなメロディーとハーモニーは、ルノー・カプソンの表現したいこと全てをぶつけています。ルノー・カプソンは芸術監督として彼なりの考えを浸透させ、この音楽の瞬間を、並外れたレベルにまで引き上げることに成功していますが、正統的なスタイルから全く逸脱することなく自然な描写を描いています。
この『四季』にあわせたカップリングが、カリブ海のフランス領グアドループ島出身のヴァイオリン奏者・作曲家ジョゼフ・ブローニュ・シュヴァリエ・ド・サン=ジョルジュの作品。ジャン=マリー・ルクレールからヴァイオリンを学ぶとともに、フランソワ=ジョセフ・ゴセックに作曲を師事、そのままゴセックのオーケストラの奏者となるほど才能を認められ、また作曲家としても交響曲や弦楽四重奏曲など多くの作品を残しています。ヴァイオリン独奏パートはヴィルトゥオージティの披瀝を指向しており、ハイドンやモーツァルトの協奏曲と比べても、より高い音域や動き回るパッセージも独特なもの。ここでは情熱的で艶やかで華やかで、そして哀愁を帯びた音色を持つルノーの独壇場ともいえる表現で再現されています。
ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ日本語解説書付き。(輸入元情報)
【収録情報】
● ヴィヴァルディ:協奏曲集『四季』 Op.8/1-4
● サン=ジョルジュ:ヴァイオリン協奏曲ト長調 Op.8/9
● サン=ジョルジュ:ヴァイオリン協奏曲ハ長調 Op.5/1
ルノー・カプソン(ヴァイオリン、指揮)
ローザンヌ室内管弦楽団
録音時期:2022年3月23,24日
録音場所:ローザンヌ、サル・メトロポール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
ワーナーミュージック・ジャパン取り扱い輸入盤のみ日本語解説書付き
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