【映像】ダントーネ&アカデミア・ビザンチナ/モンテヴェルディ:『ウリッセの帰還』

2022年03月16日 (水) 16:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


オッターヴィオ・ダントーネ/モンテヴェルディ:『ウリッセの帰還』

トロイア戦争に勝利したにもかかわらず、夫の王ウリッセが帰国しないことを嘆く妻のペネーロペ。そのうえ夫不在の宮廷に居座り傍若無人にふるまう3人の求婚者にも悩まされています。そのウリッセは女神ミネルヴァに助けられ、みすぼらしい姿で故郷に戻ってきました。ウリッセが死んだものとあきらめたペネーロペは求婚者の申し出を受け入れることにし「夫の弓を引き一番遠くに矢を射った者と結婚する」と宣言しますが、だれもウリッセの強弓を引くことはできません。そこへやってきた物乞いの姿に身をやつしたウリッセは難なく弓を引きますが・・・
 モンデヴェルディの『ウリッセの帰還』は、ホメロスの叙事詩の壮麗な世界が音楽で描かれた最も深く優しく、感動的な作品と言われています。主人公ウリッセ(ユリシーズ)が、トロイアからの旅の途上で過酷な試練を経ながらも帰国、最愛の女王ペネーロペと再会し王国の再興を果たすという物語に、ヴェネツィアのサン・マルコ寺院の楽長として活躍したモンデヴェルディが作曲した晩年の代表作のひとつです。
 フィレンツェ五月音楽祭(ペラゴラ劇場)で上演された本作はローバート・カーセン&イアン・バートンコンビの演出によるユニークな舞台作り(神々はバルコニー、人間はステージ上で歌唱演技)を背景に、この作品を「モンテヴェルディの最も優れた作品」と評価するチェンバロ奏者・指揮者オッターヴィオ・ダントーネが、通奏低音にリュート、テオルボ、6弦のヴィオローネを用いる「アカデミア・ビザンチナ」を自在に操り、17世紀の味わい深い響きを忠実に再現、ベテラン、チャールズ・ワークマン(ウリッセ役)とデルフィーヌ・ガルー(ペネーロペ役)を中心に若手歌手を起用した歌唱陣の表情豊かな歌唱演技をひきたてつつ、精彩にみちた音楽を紡ぎだしています。(輸入元情報)


【収録情報】
● モンテヴェルディ:歌劇『ウリッセの帰還』全曲
(ベルナルド・ティッチ校訂版)

 ウリッセ…チャールズ・ワークマン(テノール)
 テレーマコ…アニチオ・ゾルジ・ジュスティアーニ(テノール)
 ペネーロペ…デルフィーヌ・ガルー(アルト)
 イーロ…ジョン・ダザック(テノール)
 イル・テンポ(時)…フランチェスコ・ミラネーゼ(バス)
 ジュノーネ…マリーナ・デ・リーソ(メゾ・ソプラノ)
 ラ・フォルトゥーナ(幸運)…エレオノーラ・べロッチ(ソプラノ)
 ジョーヴェ…ジャンルカ・マルゲーリ(バリトン)
 ネットゥーノ…グイード・ロコンソロ(バリトン)
 ミネルヴァ…アリアンナ・ヴェンディテッリ(ソプラノ)
 アモーレ…コンスタンティン・デッリ(カウンターテナー)
 アンティノー…アンドレア・パトゥチェッリ(バス)
 アンフィーモ…ピエール=アントワーヌ・ショミアン(テノール)
 ピサンドロ…ジェームズ・ホール(カウンターテナー)
 メラント…ミリアム・アルバーノ(メゾ・ソプラノ)
 エウリーマコ…ヒューゴ・ハイマス(テノール)
 エウメーテ…マーク・ミルホーファー(テノール)
 エリクレア…ナターシャ・ペトリンスキー(メゾ・ソプラノ)
 人間のはかなさ…ピエール=アントワーヌ・ショミアン(テノール)、ミリアム・アルバーノ(メゾ・ソプラノ)、マーク・ミルホーファー(テノール)、他
 アカデミア・ビザンチナ
 オッターヴィオ・ダントーネ(指揮)

 演出:ロバート・カーセン
 舞台美術:ラドゥ・ボルゼスク
 照明:ロバート・カーセン&ペーター・ファン・プラート
 衣装:ルイス・カルヴァリョ
 脚本:イアン・バートン

 収録時期:2021年6月28,30日
 収録場所:フィレンツェ、ペルゴラ劇場 (ライヴ)
 映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ

 収録時間:165分
 画面:カラー、16:9
 歌唱:イタリア語
 字幕:日本語・イタリア語・英語・フランス語・ドイツ語・韓国語


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