1台4手連弾編曲版、2台ピアノ編曲版によるスクリャービン:交響曲全集(3CD)
2021年12月08日 (水) 13:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
1台4手連弾と2台ピアノ編曲版! 衝撃のスクリャービン交響曲全集!
ニーチェの哲学、超人思想、神智学に傾倒し、自らの作風もロマン派からの影響から神秘主義へと変遷を遂げたロシアにおける神秘主義音楽の筆頭格であるアレクサンドル・スクリャービン。スクリャービンがその生涯で遺した5曲の交響曲を原曲のオーケストラではなく、「1台ピアノ4手連弾と2台ピアノ」に編曲されたバージョン、しかも全曲を収録したおそらく世界初となる壮大なスケールのプロジェクトが実現しました!
第1番と『夢』の2曲はアレクサンドル・ヴィンクレル[1865-1935]の編曲。テオドール・レシェティツキに師事したコンポーザー=ピアニストであり、特にプロコフィエフの師匠としてその名を知られています。
『法悦の詩』と『神聖な詩』は有名なレオン・コニュス[1871-1944]の編曲を採用。アレンスキーの門弟でモスクワ音楽院ではラフマニノフ、そしてスクリャービンとは学友であり、ロシアン・ピアノ・スクールの伝統を西欧やアメリカに伝えた人物でもあります。
『悪魔的な詩』を編曲したワシーリー・カラファーティ[1869-1942]はリムスキー=コルサコフの弟子で、ロシアにおける最も重要な音楽学者として現代までその名が伝わっています。
そして『プロメテウス』の編曲者レオニード・サバネーエフ[1881-1968]は、タネーエフとリムスキー=コルサコフの門下生。生前のスクリャービンとも親交があり、その作品、作風の重要な理解者であったと共に、自身の音楽にもスクリャービンからの影響を受けたことも知られています。
この壮大なプロジェクトに取り組んだのは、アルド・チッコリーニやファウスト・ザドラに学んだヴィットリア・カラッチョロと、サンタ・チェチーリ音楽院で学んだ後、ウィーンではパウル・バドゥラ=スコダの下で研鑽を積み、イタリア国内外のコンクールで実績を重ねてきたヌンツィオ・デッロ・イアコヴォの2人。
イタリアの実力派ピアニストたちが「YAMAHA CFX」のピアノを舞台としてスクリャービンの世界を壮大なスケールで繰り広げます。ご期待下さい!(輸入元情報)
【収録情報】
スクリャービン:
● 交響曲第1番ホ長調 Op.26(ヴィンクレル編、1台ピアノ4手連弾版)
● 交響的楽章『夢』 Op.24(ヴィンクレル編、1台ピアノ4手連弾版)
● 交響曲第4番 Op.54『法悦の詩』(コニュス編、2台ピアノ版)
● 交響曲第2番ハ短調 Op.29『悪魔的な詩』(カラファーティ編、1台ピアノ4手連弾版)
● 2台のピアノのための幻想曲ハ長調
● 交響曲第3番ハ長調 Op.43『神聖な詩』(コニュス編、1台ピアノ4手連弾版)
● 交響曲第5番 Op.60『プロメテウス』(サバネーエフ編、2台ピアノ版)
ヴィットリア・カラッチョロ&ヌンツィオ・デッロ・イアコヴォ(ピアノ/YAMAHA CFX)
録音時期:2016年7月
録音場所:イタリア、ヴィチェンツァ、ロニーゴ、コンヴェント・ディ・ヴィッラ・サン・フェルモ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
サウンド・エンジニア:ジュゼッペ・モナーリ