H・アルブレヒト/オルガン編曲版ブルックナー:交響曲第2番、他

2021年11月12日 (金) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


オルガン編曲によるブルックナー:交響曲全集 Vol.2

2024年のブルックナー生誕200周年に向けての記念企画、全10巻からなるオルガン版ブルックナー交響曲全集の第3弾です。このシリーズは毎年2〜3巻をリリース、2024年に完結予定です。
 1868年からウィーン宮廷礼拝堂のオルガン奏者として活躍をはじめたブルックナー。パリに赴き演奏会を開いたところサン=サーンスやフランクに絶賛され自信を得ました。そして1871年にはロンドンのオルガン・コンクールに参加し第1位を獲得します。彼は当時存在した巨大な建造物「水晶宮」で70,000人の聴衆の前で即興演奏とバッハの小品、自作などを演奏したと伝えられています。その後、しばらくロンドンに滞在し、同年10月から交響曲第2番の作曲に取り掛かりました。ロンドンで得た経験も採り入れられながら1年も経たずにウィーンで完成されたこの交響曲は、すぐさま彼の友人の指揮者オットー・デッソフが初演を試みましたが、オーケストラの団員が「演奏不可能」と評したことからブルックナーは作品を改訂、翌1873年にようやくブルックナー自身の指揮によって初演が行われます。その後、1877年に更なる改訂が行われており、今回のオルガン版はこの1877年の改訂稿が用いられています。
 ブルックナー自身は大きなオルガンを演奏することを好んでいたようで、1871年に完成したばかりのロイヤル・アルバート・ホールの巨大なオルガン(ヘンリー・ウィリス工房製造)にも魅了されました。このアルバムでハンスイェルク・アルブレヒトが使用したのは、ヘンリー・ウィリスの孫ウィリス3世が製造したオルガンで、こちらも4段鍵盤と78ストップを備えた壮麗な楽器。ロンドンに縁ある交響曲第2番を演奏するには最もふさわしい楽器と言えるでしょう。
 毎回注目されるこのプロジェクトのための新作は、イギリスの作曲家デイヴィッド・マシューズ[1943-]の『ブルックナーの第2交響曲の緩徐楽章による瞑想』です。他にはブルックナーの詩篇 第150篇のオルガン版。こちらは交響曲と同じくエルヴィン・ホルンによる編曲版が収録されています。(輸入元情報)


【収録情報】
1. ブルックナー:詩篇 150篇 WAB38〜ソプラノ、合唱とオーケストラのために(1892)
2. マシューズ:ブルックナーの第2交響曲の緩徐楽章による瞑想 - ブルックナー・フェンスター III〜オルガンのために(2021)
3. ブルックナー: 交響曲第2番ハ短調 WAB102(1877年版)

 オルガン編曲:エルヴィン・ホルン(1,3)

 ハンスイェルク・アルブレヒト(ウィリス・オルガン)

 録音時期:2021年8月5-9日
 録音場所:ロンドン、ウェストミンスター大聖堂
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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