ブーレーズ:ピアノ独奏曲全集
2016年3月17日 (木)
ブーレーズ:ピアノ独奏曲全集
マルク・ポントゥス
2016年1月5日に亡くなったピエール・ブーレーズを偲んでのリリース・・・といっても2015年の7月に録音が終了し、このほど発売となったわけですが、図らずも追悼盤となってしまいました。
厳しい自己批判精神と作品の完成度にこだわったブーレーズは修正癖の著しい寡作家と言われていますが、それでも破棄した作品を含めると生涯に50曲あまりを作曲しています。ピアノ独奏曲は1955年のピアノ・ソナタ第3番を頂点に数が限られていますが、1945年の『12のノタシオン』から第3ソナタに至るブーレーズのピアノ独奏曲の変遷は12音技法に始まりやがて総音列主義、その行き詰まりからケージの不確定性の受容といった、戦後の現代音楽史の縮図と言ってよいほど密度の濃いものです。新ウィーン楽派から多大な影響を受けつつ、ドビュッシー、ラヴェルのきらびやかな色彩と明晰性とストラヴィンスキーやバルトークの組織的なリズム語法を取り入れ、他の追随を許さない独自の世界を開いたブーレーズの音楽をあらためてこのディスクで振り返りましょう。
演奏するマルク・ポントゥスはパリ出身で1950、60年代のアヴァンギャルドをもっとも得意としており、最近モスクワ音楽院で行われたリサイタルではベートーヴェンの『ハンマークラヴィーア』とブーレーズの第2ソナタを組み合わせて行い、絶賛を博しました。(TOBU)
【収録情報】
ブーレーズ:
● ピアノ・ソナタ第2番 (1947-48)
● 12のノタシオン (1945)
● アンシーズ(2001年版)
● ピアノ・ソナタ第1番 (1946)
● 天体暦の1ページ (2005)
● ピアノ・ソナタ第3番(全5部中出版されている2部) (1955-57)
マルク・ポントゥス(ピアノ)
録音時期:2012年12月、2013年1月、2015年7月
録音方式:ステレオ(デジタル)
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ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
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輸入盤
ピアノ独奏曲全集 マルク・ポントゥス(2CD)
ブーレーズ、ピエール(1925-2016)
ユーザー評価 : 5点 (1件のレビュー)
価格(税込) :
¥2,959
会員価格(税込) :
¥2,575
まとめ買い価格(税込) :
¥2,220
発売日:2016年03月31日
メーカー取り寄せ
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