MODEWARPインタビュー(番外編)【2】

2011年2月8日 (火)

interview

MODEWARP

さて、遂に1stアルバムをリリースしたMODEWARP のインタビューは、もうお読みいただけましたでしょうか。 実はNewアルバムについてのインタビュー後も、現場感覚をもったDJならではのお二人のお話は尽きないのでした。 そこでアルバム・リリース直後、インタビュー番外編を追加公開です!

新しいものを紹介していく中で本当にいいものが名盤として残っていったら、それが一番いいんじゃないかな。


--- FUTIC RECORDINGS には、たくさんのデモ曲が届くかと思いますが?

KO KIMURA: 話はちょっとズレますが、作り手としてはアナログをプレスできたら嬉しいじゃないですか。で、よくアナログ盤で「僕が作った曲です。聴いてください!」ってDJに渡してくれる人を見ますけど、実際海外のDJはそれをそのまま聴かずにクラブやホテルに置いて行っちゃう人もよく見ます。次の国、次の国へと行かなければいけなくて、これからあと2ヶ月家 に帰らないというDJにとっては、良いか悪いかわからないレコードをずっと持って動く事はできないですからね。
「あぁ、せめてCDで渡してくれれば聴いてあげたのに…」とか言っている人を見ると、そういう時代になったかぁという感じですね。アナログ盤で受け取ると困ってしまうDJも出て来たという時代ですね。特に海外のDJ達は。
ドイツはちょっと違うかと思いますけど。アナログを残そうという意識がありますからね。でも微妙なところで、そういうDJたちでも海外でプレイする場合はCDだったりPCだったりしますから。

KAZUAKI NOGUCHI: ストリーミングで聴かせてもらうのが一番いいですね。そして、良かったらダウンロードするという。はじめからダウンロードして聴くかたちだと…。ちょっとワンクッション入っちゃいますね。

KO KIMURA: 最近はSoundCloudとか、ストリーミングで聴かせてもらえるようになってだいぶ楽になったと思うので、デモを頂けるなら方法を少し進化させてもいいかとも思います。

--- ご自身のパーティーREC は?

KO KIMURA: 音がミキサーに入ってからはアンプまで全部デジタルですね。DJも全員デジタルのセッティングで。
けど、アナログはアナログで今までのノウハウがあるからそれを残していく人も居た方がいいとは思いますよ。それとは別の流れで逆にデジタルで新しい事をやる人もいた方がいいなと思って、それをやっている人があまりいなかったから僕は先にそれをやりだしたんです。
皆でずーっと同じ事をやっていて進化を止めてしまったらシーンも活性化しないし、新譜を紹介する人もいないと。中古レコード屋さんで昔の曲しか売れなくなったら寂しいですしね。新しいものを紹介していく中で本当にいいものが名盤として残っていったら、それが一番いいんじゃないかな。CDも買ってもらわないと、皆がビジネスにならなくなっちゃうし面白味もなくなっちゃうじゃないですか。

KAZUAKI NOGUCHI: しかし最近、ヨーロッパとアメリカの音の違いもよくわからなくなってきましたよね。ダンスミュージックとロックの境とかも。

KO KIMURA: そしてジャンルが細分化し過ぎると、情報が溢れすぎて逆に難しくなりますよね。ポップスを作っている人たちの中でも、ダンスミュージックのテイストを取り入れた曲 を作る人も増えてきたし。

--- 「なんとか系」と分けられてしまうのは嫌ですよね?

KAZUAKI NOGUCHI: でもウチらの場合は、その辺の事はよくわからず作っているので。

KO KIMURA: テクノじゃないしハウスじゃないし、これなんだっけ?みたいな。(笑)
とりあえず「まずはプレイできればいいか」みたいな感じです。例えば愛を伝えようとか、世界平和を訴えようとか、そういう大層な事は思っていなくて。

KAZUAKI NOGUCHI: レコード屋さんにジャンルで分けてもらった方が逆にいいかな。(笑)

KO KIMURA: 実際、いまDJでかけてる曲って9割9分テクノですもんね。

KAZUAKI NOGUCHI: いまの「どハウス」ってのが、逆に一番かけられないですね。

KO KIMURA: そうだね。一方でヒップホップはR&Bと区別が付かなくなったり。それどころか4つ打ちのハウスっぽいヒップホップも今は沢山あるし。

KAZUAKI NOGUCHI: ヒップホップは頭が柔らかいというか、ハウスだったりエレクトロだったり何でも取り入れちゃうじゃないですか。

KO KIMURA: その点、ハウスやテクノの方が保守的かもしれませんね。
たとえハウスのリズムでも、R&Bっぽいボーカルとかラップとか入っているからヒップホップだ、って解釈でかけている人もいっぱいいるし。

KAZUAKI NOGUCHI: いまのメインストリームとか、普通にハウスだったりしますもんね。

KO KIMURA: 4つ打ちサイドの人は、聴く側の方が難しくなっちゃってるかも。頑なになっているというか。
ほんとはいろいろなお客さんに聴いてもらいたいんだけど、かけてる曲がハウスじゃなくても事前の情報で判断して「ハウスのパーティーなら行かない」とか。実際かけてる曲がテクノであっても、そういう事はあるので難しいですね。
僕はQ'HEYくんとかテクノの人と一緒にDJをやっても音的には合うし全然問題ないんですけど、音のジャンルを情報だけで先に判断してパーティーに行く機会が無くなっちゃうと残念ですね。
以前はもう少しみんな頭が柔らかかったような気がします。たとえばYELLOW(現:eleven)なんかでも、UFOがやっていたJazzin'とか生音系の音が好きな人たちが僕のパーティー(KOOL)に来て、「なんだ木村コウも悪くねぇじゃん」みたいな人が結構いたのに。
最近は「これしか聴かない」っていう人が多くて、それは残念ですね。さらにテクノとハウスでも分かれてしまったり。ハウスの中でも、ディープハウスと歌モノとテックハウスなどと全部分かれてしまって。
「ジャンルが違うから行かない」ってなってしまうのはつまらないと思うので、いろんな音を聴いてもらえる機会が増えると嬉しいですね。

新譜MODEWARP / SOUND CHAMBER
KO KIMURA とスタジオパートナーKAZUAKI NOGUCHI によるユニット、MODEWARP(モーディワープ) 初のアルバムが遂に完成!最先端のサウンド・テクニックと選曲を駆使して、25年というDJキャリアを築きながら更に進化を続けるKO KIMURAらしいテッキーでアッパーでタイトなサウンドを展開したトラックを全8曲収録!


取材協力:RhythmCafe
渋谷区宇田川町11-1 柳光ビル別館1F
tel: 03-3770-0244
http://rhythmcafe.jp/

    KO KIMURA

    2010年にはキャリア25周年を迎えた、日本のクラブ黎明期から第一線で活躍しているDJ。最先端のテクノ/テックハウス/プログレッシヴハウスなどを駆使した選曲と、確実なDJテクニックによる世界標準のサウンドとグルーヴで、常に満員のフロアを作り上げている。現在のレギュラーパーティーREC●(東京 代官山 AIR)は、最高のデジタルサウンドをクラブ環境で追求する斬新なパーティーとして、神戸TROOP CAFE や名古屋MAGO、高松NUDE SUPPERCLUB など全国各地でも展開中。


    KAZUAKI NOGUCHI

    バンド活動やサウンドエンジニアの経験を生かし、2006年より制作活動を開始。KO KIMURA の「FUTIC RECORDINGS TOKYO COMPILATION 01」 にフィーチャーされ2曲参加。以来、KO KIMURA のマニピュレーターとして活動を続ける。2008年からは、KO KIMURA とのユニットMODEWARP をスタートさせ活躍中。

    絶えず時代の先端を見据えながらカッティングエッジな選曲と卓越したスキルでプロとしてDJし続けてきたKO KIMURA。そのKO KIMURAのホームグラウンドとなるレジデントパーティが[REC●](レック)だ。技術の進歩とともに変化するDJテクノロジーをいち早く取り入れてきたKO KIMURAは数年前からPC DJでプレイしているが、[REC●]ではこのデジタル音源のみによるDJという現代のDJスタイルをフィーチャー。DJブースにもはやターンテーブルはなく、サウンドシステムはデジタルサウンドのダイナミズムを最大化すべく特別にチューニング。オープン前にはエンジニアValkyrieと共に綿密な音響チェック、パーティ中も微調整を繰り返し最高のサウンドを追求している。木村コウの醍醐味であるロングセットは変わらずパーティの中心コンセプトとなるが、さらにフロアを最高にスリリングな音空間へと導く。

    またクラブ通ではない人にも気軽に遊びに来てもらえるよう、B2にはネイル、占い、フード、ボディペイントなど毎回女の子たちによる”ガールズブース”がお祭りの屋台感覚で楽しんでもらえる。[REC●]はクラブをコアなクラバーだけではなく、友達と飲みに行く感覚で出かける人たちにも遊べる場にしたいと考えている。

    (REC● オフィシャルサイトより)

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