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MODEWARPインタビュー(番外編)

Wednesday, February 9th 2011

interview

MODEWARP

さて、遂に1stアルバムをリリースしたMODEWARP のインタビューは、もうお読みいただけましたでしょうか。 実はNewアルバムについてのインタビュー後も、現場感覚をもったDJならではのお二人のお話は尽きないのでした。 そこでアルバム・リリース直後、インタビュー番外編を追加公開です!

次の次元へ進む時期にきているんじゃないかと思いますよ。


KO KIMURA: 最近はコンピューターでDJやライヴをやっていると、お客さんから観ると何をしてるかわかり辛いんですよね。なので何か面白い事が出来ればいいなぁと思って、ライヴをやる時はユニフォームとかを着てバンドっぽくやってるっていうのはあります。

KAZUAKI NOGUCHI: 今でこそPCを使ったDJって認められたところがありますけど、少し前まではサボッてるって思われてましたからね。(笑)

KO KIMURA: 実際はアナログよりもっと複雑で細かい事もいろいろやってるし、選曲もミックスもちゃんと自分でやってるんですけどね。PCが全部やってくれてるって思っている人が結構多いですよね。DJいらないじゃんって。
僕はScratch Live というソフトを使っているので、自分でピッチを合わせてミックスしなきゃいけないんですけど、そんな事も自動でやってくれるソフトもあります。そして、便利なものはもう使ってもいい時代が来たとも思いますけどね。

--- 選曲に専念できると?

KO KIMURA: ですね。あとは曲のこのパーツだけを使うとか、もっと細かい作業に集中したり。
例えば、以前は着物を自分で着付け出来るだけで自慢できていたのが、今はもうみんな自分で着れるのが当たり前で、それよりもコーディネートとか着方の方を重要視しようよ、っていう時期にきているんだと思います。昔ながらの形に拘わるのではなく、次の次元へ進む時期にきているんじゃないかと思いますよ。
そういう新しい事をやって行く人がいないと残念ですよね。もちろん、アナログもやってる分には面白いんですけどね。日本はアナログ大国だって言ってアナログの中だけで進化を続けていく方法もあるとは思うんですけど、でもそれだけだとつまらないですよね。自分達が先の事をやっていきたいというのもあるし。

KAZUAKI NOGUCHI: デジタルはケーブルの進化なりで、だいぶ音も良くなりましたし拘れる部分も増えましたよね。アナログのときは針とカートリッジくらいしかなかったけど、今はUSBケーブルから電源からオーディオケーブルから全部拘れますから。

KO KIMURA: あと一番思うのは、以前は曲の作り手側もアナログシンセとかアナログのミキサーで録って作っていたのですけど、今はそのほとんどをデジタル環境で作るようになっているわけで。
よくデジタルで曲をかける事は、そのアーティストへの冒涜だとかって言う人が居ますけど、そもそもデジタルで再現した方が音に劣化もないわけだしアーティストがスタジオ等での制作段階で意図した世界をストレートに出せるんじゃないかと思うんですよね。アナログ盤は原曲が色々な段階を経てビニールにプレスされた段階になると原曲と比較して音が変わってしまうけど、デジタルであればアーティストが「ここだ」と決めた音から変わりようがなく、そのまま再現できますから。
そういう点では、いまアーティストの事を考えるんだったら、デジタルでかけてあげた方がアーティストが本当に作りたかった音に近いかなと思います。

KAZUAKI NOGUCHI: その代わり、デジタルはすごくシビアですよね。鳴る曲はよく鳴るし、逆にダメだこりゃってのも…。以前は何段階ものエンジニアさんがいてレコード屋さんがいて、っていうフィルターがあって初めて世に出ていたけれど、今は自分の家で作ったものをすぐに世界中に配信できてしまうわけで。怖いといえば怖いですよね。

KO KIMURA: アーティスト自身のスキルが重要視されるというか。
以前はアナログ盤になるまでにマスタリングエンジニアとか、いろんな人が間に入っていたから音の鳴りは自然と平均化されていましたが、デジタルでは作った音がそのままリリースされてしまうので、全部自分達でやらなければならなくなりましたね。

--- CDなどのメディアの存在については?

KO KIMURA: 例えば最近はもうパーティーのフライヤーを作らないナイトクラブもあるんですが、でもそれが街のいろんなところにある事によって活動が目で見えるわけ じゃないですか。実際にパーティーに行かなくても、「あぁ木村コウ、DJやってるんだなぁ」って。
それと同じように、こういう集大成の盤(CD)はあった方が良いと思います。かたちとしてパッとこれを見て、部屋に飾っておきたいと思うとか。やっぱりモノとして何か残しておきたいというのはありますね。

--- ご自身では、CDは買われたりします?

KO KIMURA: あー自分ではアニメのCDとかですかね。(笑)
ダンスミュージックだと、DJで使いたい曲だけでも週50曲以上は出てきちゃいますからCDで一枚一枚買う事が出来なくて。
やっぱりアニメとかだと、設定資料とかブックレットに細かい事が載ってたりしていて面白いので。そういう音楽以外のパッケージやグラフィックのデザインも含めて、全部コミで買ってるっていうのがCDの文化だと思いますけどね。
だからダンス・ミュージックでも、必要性があればアナログをプレスしても良いとは思うんですけどね。今はそういうのも逆にコストだけがかかっちゃったりとか扱う問屋さんがなかったりとか。
なのでアナログまではちょっと難しいんですけどね、CDはちょこちょこ作って行きたいと思ってますよ。やはりハードディスクの中に大量に曲が入っていても、そんなにありがた味が無いんですけど、でもずらっと盤になって並ぶと嬉しいみたいな。何にも無い部屋ってつまらないし。
だから予算があってレコードも切れるなら作ってもいいですが、いまはダンスミュージックの世界が厳しい状況なので、在庫を抱えてなんだかんだやっていると余計手間になってしまうからやらなくなっただけで。

KAZUAKI NOGUCHI: 音楽を作るほうにしてみればコンピューターで作るようになったわけだからスタジオ代も掛からないし、制作費は抑えられていると思いますけどね。でも、いま制作コスト面で一番安く作れるのがCDなのかな。

KO KIMURA: やっぱ、モノとして残るのは嬉しいですもんね。
デジタルのDJはそれを否定しているわけではなくて、残せたらうれしいけど、リリースの早さだったりあまり経費をかけられない事情もあったりして。実際、やりたいけどできないというレーベルが多いと思うので。
皆さんがいいなと思って、買っていただけるようなものであればどんどん作っていきたいですね。

KAZUAKI NOGUCHI: でもCDってiPhone とかiPod なんかで聴こうと思うと、PCにリップしてまた転送してという一連の作業があるのですぐ聴ける状態からは遠いじゃないですか。その距離がどうにか縮まらないものかと思うんですが。例えば、CDジャケットの中にでっかいQRコードがついててピッとか。(笑)

KO KIMURA: うーん。でも、それを読んでダウンロードサイトに行って、っていう事自体が面倒じゃない?でもやっぱりCDからリップするのは面倒だよね。
ジャケットはもうワールドスタンダードでこのサイズになっているから、CDサイズのジャケットの中にUSBが入ってるとかってのが良いんじゃない?スティックにもロゴを入れたりデザインしてあって音も入っていて、且つもしも買って内容が良くなかったらそのままメモリとしても使えるから地球にも優しいみたいな。(笑)
消されちゃったら悲しいけど、そのロゴの入ったメモリースティックを使うのは嬉しいっていう。そしたら他のCDと一緒にジャケを並べる事も出来るし。ジャケはこれ以上大きくなると困る人もいるだろうしね。
例えばメモリースティックなら、使用した機材のセッティングとかスペシャルサンクスに書ききれなかったエンジニアの名前をテキストで入れたり、ジャケットの紙のスペースの制限の都合で入れられなかった情報やライヴの映像なんかも入れられるし。
でもまぁCDのリップなどをメンドクサイと言ったら、昔のカセット時代は60分のアルバムを録音するのに60分ずっと待ってたわけだから、それを考えれば全然楽なんですけどね。(笑)

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  • 新譜MODEWARP / SOUND CHAMBER
    KO KIMURA とスタジオパートナーKAZUAKI NOGUCHI によるユニット、MODEWARP(モーディワープ) 初のアルバムが遂に完成!最先端のサウンド・テクニックと選曲を駆使して、25年というDJキャリアを築きながら更に進化を続けるKO KIMURAらしいテッキーでアッパーでタイトなサウンドを展開したトラックを全8曲収録!


    取材協力:RhythmCafe
    渋谷区宇田川町11-1 柳光ビル別館1F
    tel: 03-3770-0244
    http://rhythmcafe.jp/

      KO KIMURA

      2010年にはキャリア25周年を迎えた、日本のクラブ黎明期から第一線で活躍しているDJ。最先端のテクノ/テックハウス/プログレッシヴハウスなどを駆使した選曲と、確実なDJテクニックによる世界標準のサウンドとグルーヴで、常に満員のフロアを作り上げている。現在のレギュラーパーティーREC●(東京 代官山 AIR)は、最高のデジタルサウンドをクラブ環境で追求する斬新なパーティーとして、神戸TROOP CAFE や名古屋MAGO、高松NUDE SUPPERCLUB など全国各地でも展開中。


      KAZUAKI NOGUCHI

      バンド活動やサウンドエンジニアの経験を生かし、2006年より制作活動を開始。KO KIMURA の「FUTIC RECORDINGS TOKYO COMPILATION 01」 にフィーチャーされ2曲参加。以来、KO KIMURA のマニピュレーターとして活動を続ける。2008年からは、KO KIMURA とのユニットMODEWARP をスタートさせ活躍中。

      絶えず時代の先端を見据えながらカッティングエッジな選曲と卓越したスキルでプロとしてDJし続けてきたKO KIMURA。そのKO KIMURAのホームグラウンドとなるレジデントパーティが[REC●](レック)だ。技術の進歩とともに変化するDJテクノロジーをいち早く取り入れてきたKO KIMURAは数年前からPC DJでプレイしているが、[REC●]ではこのデジタル音源のみによるDJという現代のDJスタイルをフィーチャー。DJブースにもはやターンテーブルはなく、サウンドシステムはデジタルサウンドのダイナミズムを最大化すべく特別にチューニング。オープン前にはエンジニアValkyrieと共に綿密な音響チェック、パーティ中も微調整を繰り返し最高のサウンドを追求している。木村コウの醍醐味であるロングセットは変わらずパーティの中心コンセプトとなるが、さらにフロアを最高にスリリングな音空間へと導く。

      またクラブ通ではない人にも気軽に遊びに来てもらえるよう、B2にはネイル、占い、フード、ボディペイントなど毎回女の子たちによる”ガールズブース”がお祭りの屋台感覚で楽しんでもらえる。[REC●]はクラブをコアなクラバーだけではなく、友達と飲みに行く感覚で出かける人たちにも遊べる場にしたいと考えている。

      (REC● オフィシャルサイトより)

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