『おそいひと』 柴田剛監督 インタビュー 【2】
Thursday, May 6th 2010

『おそいひと』は重度の肢体不自由者が実名の主人公で登場し、健常者を殺すという強行に出るお話のため、2004年 東京フィルメックスのプレミア上映から物議を醸し、日本での上映がいきなり危機に晒された。その後、海外映画祭での上映など、3年の期間を経て、2007年12月から日本での凱旋上映となり、東京だけでも約4ヶ月に渡る超ロングランヒットとなった作品である。その本作がこの度、特典映像付きでDVD化される。特典映像の中の1つとして収録されている短編作品『夢の巷』(エレカシのタイトルから取られた)は、『おそいひと』の完成直後、遊びに行った様々な場所でカメラを回していた、ただひたすら遊んでるだけの本当にたのしい、金土日の毎日が夏休みのようだった時期に撮っていたものを22分にまとめた映像日記のようで・・・そんなDVDならではのおたのしみも含め、柴田監督には取り巻く当時の環境や心境、そして、今に至る経緯などをはじめ、お話を伺った。world's end girlfriendの音楽が漂う、全編ほぼモノクロのあの映像群をDVDで体験し、感情を想起された方はぜひ、シマフィルム京都オフィスに感想を寄せて頂きたい(本当に!)。最新作『堀川中立売』の公開も控える柴田監督は、今までお会いしたどの監督よりも音楽好きで、Tシャツとパーカーとタバコと、そして、ピースが似合う監督でした。(この扇風機と会長室という扉に深い意味はありません。合掌) INTERVIEW and TEXT and PHOTO: 長澤玲美
欲張ってたんで、もっともっとだったんですよね。でも、素材をworld’s end girlfriendに渡して返って来た時に階段を1つ上がった。まあ、ライバルですけどね(笑)。
- --- 住田さんがビールを本当においしそうに飲む、あのたくさんのシーンがすごく好きでした。
柴田 あれはね、仲さんが最初に「住田雅清という男は、酒好きでお姉ちゃん好きで、どこにでもいるおっさんなんだけど、そういうおっさんに見られないっていうのがあの人のちょっとした悩みでもある」って言ってて。障害者は見た目より10歳くらい若く見えますから。でも、本当に酒が好きで、しかも、住田さんは酒を覚えたの30頭くらいからで覚えたてだったんですよね。酒飲み始めてまだ10年目みたいな、42歳なのに(笑)。
- --- 42歳なのに(笑)。
柴田 そう。だから、「じゃあ、酒いっぱい持って行こう」って。それは演出として、酒を飲んでるっていうのは、食べてるっていうのはいいなって思って。生活ってそういうことで出せますから。
- --- 映画を観ているうちに、健常者と障害者の境目があいまいにぼやけてくる瞬間があったんですが、ご飯を食べるその食べ方やビールの飲み方で違和感を覚えたりして、他で何を考えてるのかわからないんだけれど、そこから住田さんのキャラクターが匂い立ってくる感じがありました。
柴田 うれしいですね。僕も住田さんをずっと見てて、本当にそれからゆっくりゆっくり見て教えてもらっていたので。住田さんは僕達には「教える」っていうことを言ってましたね。「障害者はこういう風に生活をしている。健常者の人達が当たり前の感覚でものを見ているけれど、実際はこのくらいの時間と手がかかる。でも、これが僕達の当たり前、リアルなんです」っていうのを健常者の僕らに教える。だから、「ヘルパーになれ」っていうことですね。「嫌です」って言いましたけど(笑)。でも、すごくためになって。僕もいろいろ見ていたから、住田さんが手をぎって引っ掛けてコップをちょっと落としながら飲むんですよね。そうすると僕ももうわかってるから、ストローをすって渡すんですよ。熱いお茶とかきついお酒じゃない時はベビーストローで。そうすると、住田さん「グー」って、「サンキュー」みたいな(笑)。そういうことかって思いますね。
食事はね、本当にものすごい壮絶に食べるんで、それを映画で見せるのは嫌かな、違うかなって思ったんで、それは実際に障害者とお客さんが会ってみた時に経験して下さいっていうところで。- --- 食事のシーンに加えまして、恋愛の要素も含まれていましたね。
柴田 一方的な恋心という。おっさん、遅咲きの春(笑)。遅すぎ・・・っていうか今までもいっぱいあったんだろうし、「ダメなことはわかっちゃいるけど」っていう。始まっちゃったという、おっさんの悪い癖が。
- --- おっさんの悪い癖が(笑)・・・その恋愛のパートを入れようと思われたのは?
柴田 あれはもう仲さんとの話し合いで、元々のプロットにあったんです。ヘルパーの仕事って生活の中に入り込んでいく仕事ですよね?普通の仕事はプライベートと仕事っていうところの切り分けがあって行き来してっていう感じですけど、ヘルパーは雇用主の生活の中に半分以上入り込んで、半ば生活を共にするっていう仕事なので、そこでこの映画の住田雅清という主人公は勘違いをしてしまう、違うのに(笑)。だから、上司の(福永年久演じる)福永が「アホか、違うだろ」って言う(笑)、一緒くたになり過ぎだっていう話で。
- --- 住田さんは女性がお好きなんですもんね?(笑)。
柴田 思いっきり(笑)。だから、日常を撮影してる時でも縁側からお姉ちゃんからおばさんから来て、「住田さんは事務局長なんだからいてくれないと困るやんけ」って僕らに聞こえる感じで。「こんなどこでやるかわからない映画作りよって」って言うノリですよ。「今、目の前の仕事の方が大事でしょ?住田さん。そんなうつつ抜かして映画撮ってるなんて、夢のまた夢みたいなことやって。どうせこの小僧はバカだし、いい映画なんて作れるわけがない」みたいな感じで。くやしいなあって思ってたんですけど、逆にそう見ると、住田さんってモテるってことなんですよね。理路整然としてるし、ちゃんと言葉を持ってる人だから、女性はそれに対して反応してくれてっていうところですよね。福永さんは豪快に事を前に進めていく方なんで、住田さんは裏方を務めることになる。そうすることによって、ヘルパーとか事務局の女性陣がほっとして仕事が回る、重要なキーパーソンっていう。だから、住田さんもプライベートでは悶々としてるわけですよ(笑)。かっこつけてる反面、「俺だって、俺だって」っていう。だから、そこらへんは映画で引き出そうと思って、女子大生が「興味あります」みたいに来ちゃったら、勘違いを思いっきりするおっさんっていう(笑)。でも、そういう状況は流れの中でベタにあるから。この映画では淡い恋心、住田雅清の一方的な恋心っていう。
- --- ああいうシーンにworld’s end girlfriendの音楽がすごくハマっていて、きゅんってしちゃいました。
柴田 ずるいですよね、住田さん、役得(笑)。
- --- world’s end girlfriendさんに音楽をお願いした経緯というのもお聞かせ頂けますか?
柴田 企画段階で住田さんと会ってから「どうしよっか?」って言ってる矢先に・・・ROMZレーベルっていうレーべルがあるんですけど、そこにCOM.AやJoseph Nothingがいて、そのリーダーがDJのSHIRO THE GOODMANなんですけど、僕は彼とも古い付き合いでよくたこ焼き屋で飲んだりしてたんですよ。映画からDJからこういう活動を関西でやってて、「東京出ないといけないんじゃないか」って話してる時に、彼は毎月クラブパーティーをやっていたんですけど、「world’s end girlfriendっていうアーティストがいて、気になったから呼んでるんだけど、彼はお前と同じ映画が大好きだよ」って。で、いろいろ話を聞いてみると、「アレハンドロ・ホドルフスキーとか北野武さんの『3-4×10月』とか好きだよ。趣味が合うだろうし、ミュージシャンだから会ってみろよ」って言われて実際にライブを見たら、一人で打ち込んだオーケストライゼーションの音楽にギターでこう・・・何て言うか「マイ・ブラッディ・ヴァレンタインみてえだなあ」って(笑)。で、思わず、ライブ終わった後に控え室に行って、「全部CD買うから」って言ってて(笑)。『farewell kingdom』とかの前、『ending story』(current/F.R.D RECORD)を買ったんですよ。で、家に帰って聴くともうね、何て言うんですか、『地獄の黙示録』みたいな(笑)。「カーツ大佐を狙え」って言われたあの主人公がベトナムのうだる暑さの中でパタパタパタパタって、どっからかThe Doorsまで聴こえてきそうな(笑)。(歌いながら)「This is end〜♪」って(笑)。そういうランドスケープが出て来て、「これはすげえぞ、こいつは」ってなって。
そのあとまた、world’s end girlfriendが大阪に来たんですね。で、その時もライブ行って、「今、こういう映画撮ろうとしてるんだけど・・・」っていうような話したら、「おもしろいねえ、興味あるよ」って言ってくれて。歳も同じなんで同世代感はあるかもしれないんですけど、「『エレファントマン』とか『フリークス』っていう映画もいいよね」とかって、もうね、話が早いんですよ。その時はまだ映画がクランクインじゃなかったんで、僕は相当暇してたんですよね。だから、world’s end girlfriendと大阪のツアーバスに乗って、そのまま東京一緒に行ったりして(笑)。その移動中、8時間の車内の中で、いろいろと映画の構想をSHIRO THE GOODMANの突っ込みも入りつつ、ああでもこうでもないってありもしない映画が勝手に出来上がってて、「音楽やるよ」ってなって。「じゃあ、クランクインするから、また画がつながった時、連絡するわ」って言ってから、そこからその約束を果たすのに4年かかっちゃってるんですけど(笑)。- --- 音の付いていない『おそいひと』を観てもらってから、お任せで音を?
柴田 そうです。とりあえず、そういう紆余曲折があって、間2年のブランクがあって、やっと編集が始まるようになって、その時にまたちょうど渋谷のクアトロでworld’s end girlfriendのライブがあったんですけど、「オーケストラバージョンだから来てくれ」って言われて。「オーケストラバージョンかあ、すごいじゃん、行く」って行ったんですけど、やっぱりすごくて。また楽屋行って「すごい。で、ところで、やっと住田さんの健常者を殺す映画、追加出資出たぞ!」って言ったところから始まって。『おそいひと』の編集に市川恵太って奴がいるんですけど、彼は僕の小学校からの幼なじみなんですよ。何で彼を採用したかっていうとね、日直日誌のギャグレベルがものすごく高かった(笑)。
- --- 日直日誌のギャグレベルで採用ってすごいですね(笑)。
柴田 ものすごい才能の塊なんですよ。彼も映像制作の仕事をやってて、急遽、僕も東京に引っ越して編集したんですけど、その時に「とりあえず、何でもいいからworld’s end girlfriendのCD貸してくれ」って言われたのが始まりで、「いや、これは画がつながってからにしよう」って行ったんですけど、「いや、聴かせろよ」って言うんで、world’s end girlfriendの曲をオープニングとエンディングにだけハメて渡したんですよ。そしたら、world’s end girlfriendは何とも言わないんですよね。だから、「ああ、いいんだな」って思って、「間をちょっと・・・」「うん、わかってる」って。
当時、120分ヴァージョンに音を付けてもらったんですけど、「ごめん、83分にしてくれ」ってお願いして、今の形の83分になって。何で40分も切ったかっていうと、住田さんのそういう笑いあり涙ありの寅さん的なシーン、僕も引っ張られて撮ってしまったシーンをもったいないおばけが出てしまって付けてしまって、world’s end girlfriendもそれに音を付けてしまってた(笑)。それを枝葉だから切っちゃったんですよ。
タケ役の堀田直蔵は、バミューダ★バカボンドのツインボーカルのひとりで、バミューダ★バカボンドも実名でバンドで出てますし、ライブのシーンもあるし、「これをどうしようかな」っていうのが悩みどころではあったんですけど、きれいに鮮やかにworld’s end girlfriendがまとめてくれて。ハードコアバンドがぐわーってライブ演ってる感覚を観ているお客さんの中で響いてる何となくの音楽みたいなものをフィードバックギターで表現してくれて。映画音楽っていうのは音楽だけじゃなくて、効果音、心の中で流れているであろう旋律ですよね。それは環境音にも聴こえるんだけれども、実際、現実にフィードバックノイズに聴こえる瞬間はないですけど、そういうのを付けて来たんで、だから、音楽 world’s end girlfriendじゃなくて、音楽監督 world’s end girlfriendになってもらったんですよね。
最初は音なしのを渡したんで、僕と編集の市川恵太はがんばってがんばってがんばったけど、「うーん、60点かな」っていう(笑)、限界だったんですよね。削り落として削り落としてこれ以上付けられないし、ただ、当初描いてたイメージよりも何か欠落してる。欲張ってたんで、もっともっとだったんですよね。でも、その渡した素材をworld’s end girlfriendに持って行って返って来た時に「ああ、すごい。80点になってる」っていう。まあ、ライバルですけどね(笑)。- --- ライバル(笑)。でも、60点が80点ってすごいですね。
柴田 すごいですよね。それか40点が60点になったのかもしれない(笑)。まあ、それはね、点数の問題じゃないですけど、着実に画だけやって来た僕らと音楽を乗っけて返してきたworld’s end girlfriendっていうことによって、階段を1つ上がった。
- --- world’s end girlfriendの音じゃなかったら、『おそいひと』はまた全然違う映画になっていましたよね。
柴田 でしょうね。でも、2000年のSHIRO THE GOODMANに呼ばれていったパーティーで観たworld’s end girlfriendのライブで僕が持ってた確信がやっぱり、明確にあったんでよかったですね。
- --- 音楽を聴いて、そこから映像が浮かんで、感覚の部分で通じたところがあったといいますか。
柴田 そうですね。本当ね、これはおもしろいですよね。自分とものすごい感覚が近い人っていうくらい近いんですよ。「うわあー」っていう。で、もしかするとworld’s end girlfriendは、そういう風なものの引き出しをいっぱい持ってる人なのかもしれないです。世代感っていうこともありますけど、観て来たものが、好きな映画が、捉え方も含めて本当に共通してて。「これほどまで早い人ってないな」って。何と言うか・・・本当に併走しているっていう。実際、劇中の音楽をworld’s end girlfriendがやってくれてますけど、オープニングとエンディングのあの音楽は『Dream's End Come True』の中の1曲目「singing under the rainbow」と2曲目の「carolong hellwaker」が使われてるんですよね。それは編集の市川恵太が入れたんですけど、もうそれはぴったり合った。実際置いてみたらラストシーンなんですけど、秒数がぴったり合ってるんですよ。
- --- 怖いですね(笑)。
柴田 怖かったですよ(笑)。でも、一つだけ疑問点があったんですよ。OKカットに「singing under the rainbow」をかけたんです。で、ぴったりなんですけど、「何かしっくりこないものがあるなあ」って言って、3カット撮って2カットOKで、1カットNGがあって、「これは捨てよう」って、完全に捨てようと思ってたテイクを戻してみた。何でそのシーンを捨てちゃったかっていうと、たまたま遊びに見に来たちっちゃい女の子が自転車で通って入っちゃったんですよね。それでカメラマンが「やべえ、入ってきた。誰か止めろよ」とかって言ってたんですけど、でも、「カメラは回せ、回せ」って言ってずっと撮ってたんですよ。だから、「女の子が入ってきちゃったから、もう1回やろう」ってなったんですけど、そのNGカットを1回入れてみたら、world’s end girlfriendの音楽のねじれるところで急にその女の子が自転車で逆走し出すんですよ。時間が「あれ?」っていう。空間が歪んでいく感じ。あれで背筋が凍ったんです。「あ、映画の神が降りてきた」って(笑)。
- --- 神様が(笑)。
柴田 うん(笑)。もう正に「ああ、これだ!」って。あれ自身は計らずも本当にこう・・・僕らが物語上で『おそいひと』で解決し得ないものを撮れていたし、それに対して音楽が合ったっていうのが「world’s end girlfriend、すごいなあ」って。
- --- お二人の出会いからもうすでに何かが始まっていたのかもしれませんね。そして、最後まで呼び寄せ合っているといいますか。
柴田 本当そうですね。観終わって、整音をしてる時にもう言葉にならないんです。何が起きてるのかわからない。もちろん作り終えてる最中だから、あとはお客さんが本当にどう観るのかなあっていう・・・って言っても計り知れないんで立場上でやり切るっていうのはありますけど、自分の感覚だけを頼りにする他ないんです。出来る限りいっぱいのお客さんがいる中でこの映画を早く観てもらいたい。その距離っていう空間が立ち上がる瞬間で、その映画だったんですよね。
- --- ぴったり・・・。
柴田 ぴったり。後半ね、住田さんに若い友人が出来て、彼らが好いて家にやって来てくれてるのに「おいよー」っていう(笑)。もう、「何だそれ」っていう、「あまりにもじゃないか」っていうところで、逆走してる女の子がね(笑)。
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『おそいひと』 限定特典映像付きで4/2 リリース!
監督:柴田剛
原案:仲悟志
音楽:world's end girlfriend 、バミューダ★バカボンド
出演:住田雅清、とりいまり(維新派)、堀田直蔵(バミューダ★バガボンド)、白井純子、福永年久、有田アリコ
製作:志摩敏樹
撮影:高倉雅昭、竹内敦 録音:森野順 音響効果:宇野隆史
編集:市川恵太、鈴木啓介、熊切和嘉、柴田剛
【特典内容】 First meets住田さん〜8年後の住田さん、『おそいひと』予告編、柴田剛監督短編『夢の巷』、おそいひとパーティー(東京・大阪・京都)ダイジェスト、『堀川中立売』特報
2004年 / 本編 83分(特典映像 約40分) / モノクロ(一部カラー)
© 2010 Shima Films All Rights Reserved.
『おそいひと』 リリース&インタビュー記念! プレスリリースを抽選で3名様にプレゼント!
※応募締切 2010年4月30日(金)
※1. 応募には会員登録が必要になります。(新規会員登録は⇒コチラ)
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※応募の受付は、終了いたしました。たくさんのご応募、ありがとうございました。
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- おそいひと
- 2010年04月02日
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- NN-891102
- 2005年01月28日
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- world's end girlfriend: 空気人形 サントラ
- 2009年09月25日
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- 空気人形
- 2010年03月26日
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- world's end girlfriend: Hurtbreak Wonderland
- 2007年03月23日
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- world's end girlfriend: Lie Lay Land
- 2005年02月25日
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- world's end girlfriend: Dream's End Come True
- 2002年12月05日
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- world's end girlfriend: Farewell Kingdom
- 2001年11月25日
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- バミューダ★バガボンド: コノママ
- 2008年01月23日
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- バミューダ★バガボンド: 奪線
- 2004年05月12日

柴田剛 (Shibata Go)
1975年、神奈川県生まれ。99年、大阪芸大卒業制作作品として、処女長編『NN-891102』を監督。00年、ロッテルダム映画祭(オランダ)、Sonar2000(スペイン)他各国の映画祭やフェスティバルに出品後、国内でも劇場公開を果たす。02年、パンクライブドキュメント『ALL CRUSTIES SPENDING LOUD NIGHT NOISE 2002』を制作。04年、長編第2作となる『おそいひと』を完成。第5回東京フィルメックスを皮切りに、各国映画祭(15カ国以上)に出品(05年ハワイ国際映画祭にて Dream Digital Award を受賞)。08年、長編第3作『青空ポンチ』を監督。ライブ&PV集『バミューダ★バガボンドDVD』を制作。自作の上映活動や様々な企画やイベントへの参加を経て、2010年、長編第4作『堀川中立売』が公開待機中!

