【対談】 Shota Hishiyama×沖野修也 (Page.2)
2010年2月10日 (水)
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3年もの月日を経て完成させた渾身のデビュー・アルバム『Children Of The Sun』をリリースするShota Hishiyama。その彼がSoil&"Hemp"Session、urbを経て、ソロとしてDJ Kawasakiへの楽曲提供やKyoto Jazz Massiveのライブメンバーとして参加するなど大物アーティストと共に活動してきた。そんな強力な人脈の中から沖野修也(Kyoto Jazz Massive)との対談という形でデビュー・アルバム『Children Of The Sun』を本人と沖野さんとで解説して頂きました。沖野修也というアーティストとしてされる制作におけるアプローチへの感覚に対する質問。それに答えるShota Hishiyamaの感性や制作におけるこだわりが1曲1曲見えてくる面白い内容です。このインタビューを読みながら、作品を楽しんで頂くと細かいニュアンスに感心させられます。皆さんも聴いて、読んで、楽しんでくださいね。
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●05.Polynesian Suite
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菱山正太(以下S) : これはいろいろな大きさの器に水を入れて叩いて、ガムランの音を基盤にしてメロディを作りました。雰囲気的には、インドネシアのカフェかなんかでボーっとしているイメージです。
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沖野修也(以下O) : こういう、「菱山正太」の中のアンビエント的な世界に行くきっかけってあったの?
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S : ありました。BIBIOっていうカナダのアーティストがいるんですけど、それを聴いてですね。
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O : 前から聞きたかったんだけど、ソロ(インプロ)を弾く時と、こういう弾き方でサウンドを加工することで自分を表現するときって、どんな感覚なの?気持ちは同じなの?
どちらかというと、鍵盤の人って、「俺はこっちしかやらない」っていう固いイメージなんだけど。 -
S : うーん、それは難しいですね。ソロを弾く時って個人的で一人称というか。それをエフェクターとか使って音を滲ませる時は「自分」を離れて「情景」を作ろうとする時で。
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O : より客観的にみてると。
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S : そうですね、はい。
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O : なるほど、面白いね。
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S : これは、カフェというより縁側でたしなむ「お茶」の雰囲気で作った曲です。
まず、ビート無しでどこまで出来るか、っていうのを考えて、あとほとんどキーボードを弾いてないんです。だいたい、普通6曲目ぐらいで山場が来ると思うのですが、これは極力音数を少なくした曲で、、 -
O : これは逆だね!(笑)
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S : そうですね(笑)
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O : うん、でもやっぱりこれはヨーロッパでもアメリカでもない、日本人的って言ったら変だけどそんな感じがするよね。そして、僕らの世界でいうと外国の音楽を取り入れたり、真似したりしがちで(それが悪いわけではないんだけど)、一方国内ではジャズトロニックとか、ソイルとかクォシとか、スタイルを確立した目標とされるアーティストがいるんだけど、そこに続く人が彼らのスタイルを目指す必要は無いし、その誰にも似てない音楽を正太が作ってきたところが嬉しかったよ。
- ●07.Interlude
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O : これ結構好きだよ。「あれ?もう終わっちゃうの?」みたいな。
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S : ホーン・セクションもあって豪華なんですけど、いかんせん長いので削りました。
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O : 他を削るっていう選択肢は?
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S : なかったですね(キッパリ)!元バージョンはアナログにも収録されているし。こういうR&B調の曲をしっかりやって、そっちの人だな、って思われても嫌だったので。
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S : 最後の曲は、一昨年ぐらいにギターを買って、初めて自分でギターで作った曲です。
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O : メロディが素晴らしいね。こんな曲が作れるんだと思ってびっくりした。この曲だけに関して言えば、菱山正太プロデュースでブラジルアルバム作ってもいいんじゃない?と思ったよ。
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S : ありがとうございます。良かったです。
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O : CDって、かけっぱなしにすると、途中で集中力無くなって他のことやったり、寝てしまったりするけど、このアルバムは全編通してキーボードの音色が気持ち良くて、聴いてほしいアルバムだね。
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S : 途中で寝ちゃってもいいですよ(笑)
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O : そうだね、途中で眠りを誘うような曲があって、、、いや、ダメだって!
●06.Sayounara(Sound Of Tea)
●08.Liberdade

Shota Hishiyama(菱山正太)
SOIL&"HEMP"SESSIONでキーボーディスト、urbとしてメジャーデビュー。KJMやDJ Kawasaki、須永辰緒らと共演、楽曲提供等々で活躍。Calmを思わせるスピリチャルさ、ポップで軽快なクラブサウンドと美しくも幅の広い才能に注目を!
沖野修也(Kyoto Jazz Massive)
DJ/クリエイティヴ・ディレクター/執筆家/選曲評論家/The Roomプロデューサー/Tokyo Crossover/Jazz Festival発起人。 Kyoto Jazz Massive名義でリリースした「ECLIPSE」は、英国国 営放送BBCラジオZUBBチャートで3週連続No.1 の座を獲得。アルバム「Spirit Of The Sun」(COMPOST RECORDS)で全世界デビュー。この5年間で世界30ヶ国 120都市に招聘されただけでなく、CNNやBILLBOARD等でも 取り上げられる、本当の意味で世界標準をクリアできる数少ない日本人 DJの一人でもある。世界初の選曲ガイドブック『DJ 選曲術』を 発表。最近では、音楽で空間の価値を変える"サウンド・ブラン ディング"の第一人者として、映画館、ホテル、銀行、空港の音 楽設計を手掛け、空間の価値を変えるサウンド・ブランディングの第一 人者としてもメディアに露出。2009年DJ20周年を迎えた。 現在、Kyoto Jazz Massive 2ndアルバム、ソロ2ndアルバ ムを制作中。
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