完全初登場音源 キース・ジャレット慢性疲労症候群による休養前最後の貴重なソロパフォーマンスを4CDに収録
1973年の『ソロ・コンサート』から数えて通算14タイトル目となるソロ・コンサート作である本作は、1996年、日本そしてアメリカでの“スタンダーズ”トリオの公演を終え、10月にイタリアで行ったソロ・パフォーマンスを収録した作品。このイタリア・ツアーにおいてキースは今まで感じたことのない疲労感にさいなまれ、その後演奏活動を休止します。1999年にソロ・ピアノ作『メロディ・アット・ナイト、ウィズ・ユー』で復活しますが、体調面での大きな変化もあり、長編曲を即興でパフォーマンスしたソロ・コンサートはこのイタリア・ツアーが最後でした。
このツアーのレコーディングはレコーディングのエンジニアも、プロデューサーもキース自身が務めました。このことについてキースはライナーノーツの中で「私が演奏した音符一つ一つがこれらのCDに記録されている。(中略)トランスフォーマー、ミキシング・ボード、あるいはクローズ・マイキングもなく、可能な限り最も自然なサウンドを与えるものとなった。私がプレイヤーとエンジニアだったこともあり、タッチ、ダイナミクス、オーヴァートーン、およびシェーディングが正しいものとなることを可能にするために調整ができた」。
「私はピアノの椅子と舞台裏の椅子との間を何往復もし、その後は常に吐き気に苦しみ、気が向かなくとも無理やり夕食をとる努力をしたものだった。そしてそこから今度は、本能は舞台に出ていけとは全く言わないにも関わらず、私は機械の電源を入れて、ステージに向かったものだ」と語り、慢性疲労症候群の予兆に苦しみながら現地でレコーディングした模様が語られております。
このツアーでの演奏は、過去海賊版などでのリリースもない、純然たる新譜で、さらに過去のキース・ジャレットのディスコグラフィーと、本人によるライナーノーツが収録された豪華ボックス仕様となっております。
収録曲
CD1
01. Part I
02. Part II
03. Danny Boy
CD2
01. Part I
02. Part II
03. Encore
CD3
01. Part l
02. Part ll
CD4
01. Part I
02. Part II
03. Encore
04. Over The Rainbow
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。