CD 輸入盤

Sun Bear Concerts (6CD)

Keith Jarrett (キース・ジャレット)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
843028
組み枚数
:
6
レーベル
:
Ecm
:
Germany
フォーマット
:
CD

商品説明

アナログ発売時に話題を巻き起こしたビッグプロジェクトによるソロ・アルバム。キース・ジャレットが展開するさまざまなプロジェクトの中で初期の最も雄大な作品として記憶される。

1976年日本各地でのソロ・コンサートを収録したLP10枚組み、CD6枚組みというアルバム。この作品の翌年、スタンダード・ドリオへと繋がる『Tales of Another/Gary Peacock』を録音するが、そうした意味では1975年の大ヒットアルバム『Koln Concert』からのソロ・ピアノ・ブームがあって初めて作品化された、ある意味での日本が支えた作品ということになる。 2005年に発売された『Radiance』のつくりが、演奏した曲によってインスパイアーされ次の曲を演奏したというキースの原点ともいえる一曲30前後にも及ぶ作品群は、60年代末期から70年代にかけて、マイルスやチック・コリアら当時の先進的なミュージシャンたちがそれぞれのフィールドで「フリージャズ」に対する答えを追及していた証左かもしれない。

総合評価

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おそらく多くの方同様自分も、この作品のLP...

投稿日:2018/01/21 (日)

おそらく多くの方同様自分も、この作品のLP初発売時、若くて貧乏だったので手が出ませんでした。Solo Concert, Koln Concertは、幸いつてがありテープに録音してくれる方のご好意で全曲聴けたのですが、さすがにこの10枚組ばかりは、所有しておられる方は身近にはおらず、FMで放送されたKyoto, Sapporoの一部(だったか?)のみが、このLPで自分が知っていた全てでした。今回、あるきっかけでBremen-Lausanne, Kolnを(再)購入した機会に、思い切って過去に聴けなかったこの作品も購入。2週間かけて繰り返し全部を聴きました。で、感想ですが、Keith Jarrettの最初の完全?ImprovisationによるPiano Solo Concertが、Lausanneで1973年3月、Kolnが1975年1月で、この日本公演が1976年11月で、この頃になると、最初のBremen-Lausanneの頃と較べると、随分Keith Jarrettの姿勢およびその演奏内容が微妙に変わってきてるのがよく解ります。おそらくSoloを始めた最初の頃は、試行錯誤の連続で、おそらく演奏途中での戸惑いや予定変更などで、意図した音楽がちゃんとできない事も多かったでしょうが(Bremenや特にKolnでそういった瞬間は多くみられるようです)、この1976年11月頃になると、一口で言うとかなりまとめ方が手慣れてきているようで、そういった瞬間は少なくなってきており、全体の構成面でのまとまりは向上しているようです。今回これだけKeith Jarrettに付き合って解ってきたことは、マスコミに当時から流布されてたイメージと異なり、Keith Jarrettがかなり観客に対して律義に、サービス精神旺盛に、対しているらしい、と言うことで、どんな日にもとりあえず、与えられた時間をきちっと弾いて楽しんで聴いてもらおうとする姿勢が、結構痛い程感じられます(一般に流布してたような孤高の人なら、こんだけきっちり時間通り弾いてくれる事はあり得ないでしょう)。従って、この5ヶ所のどれも、ピアノ音楽としてそれなりのまとまりと水準は保とうとしてくれてます。ただ、出てきた音楽の質は、まとまりとか構成の良さとは独立したものなので、Tokyoの後半や、Kyotoの後半のように比較的良い内容がラッキーにもみられる時(特に前者)もありますが、その一方でOsakaの大部分やNagoyaの部分のように、形的にはある程度まとまってても、音楽内容は信じられんくらい凡庸でつまらない瞬間も多々あります。公平にみて、この5ヶ所の公演記録の中で、これは、と思えるくらいの素晴らしい瞬間は決して多くなく、その意味で構えて真剣に聴こうとすると、だんだん演奏内容のつまらなさに耐えられなくなってくる事も非常に多いと言わざるを得ません。ここらへんは、会場で聴く時はまだそこまで思わんのでしょうが、LP/CDでの繰り返しの聴体験に耐え得る演奏は、そう簡単にできるものではないのでしょうね。しかしながら、どの公演も、Jazz pianistとしては極上のテクニックを有し、Jazzから西洋クラシックの古典〜ロマン〜印象派まで幅広い引出をもつKeith Jarrett、響いてる音自体は不快な瞬間は少ないため、なまじ真剣に聴こうとせず、何か仕事や単純作業をしながら流しておくと結構快適に付き合えるように思います。本質的にBGM、と言って悪ければ環境音楽、それ以上でもそれ以下でもない。レビュアーの中でKeith Jarrettのソロをガラクタばかり、と酷評された方がおられましたが、その言い方は言いすぎとしても、言わんとする気持ちはよく解ります。もともと現代ピアノの音が堪らなく好きで、かつKeith Jarrettのピアノの音がそんなに嫌いでない(嫌いな方もいます)方には、時と場所にもよるけど、結構いいBGMとしてならお薦めできると思いました(BGMとしては値段高すぎ、コスパ悪すぎかも知れませんが)。

mimi さん | 兵庫県 | 不明

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キース・ジャレットは好きだったけど、当時...

投稿日:2012/12/28 (金)

キース・ジャレットは好きだったけど、当時学生でレコードは買えなかった。コンサートにも行きそびれたけど、ジャズ喫茶で聴いた当時の風がよみがえる。CDになって聴くのが楽になった。

聖オーガスティン さん | IRELAND | 不明

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30数年前に、大枚はたいて10枚組限定LP(シ...

投稿日:2010/02/12 (金)

30数年前に、大枚はたいて10枚組限定LP(シリアルbェ入っています)を買って、何度も何度も繰り返し聴いたことを思い出します。自分が行ったコンサートも収録されています。各都市によって印象が違い、それぞれ深い感動があります。LPとCDとでは、なんとなく空気感や音の広がりが違うように思えますが、演奏にはかわりありません。一曲が長いのですが、キースとしっかり対峙して聴いていただきたいです。けして難しい音楽ではなく、深い感動が得られると思います。しかし、こんな安く入手できるようになるとは…良い時代です。

はしくれ さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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Keith Jarrett

1990年代中盤過ぎ、精神的なプレッシャーから、立ち止まったキースだが、『Melody At Night With You』で見事復活、さらに2000年にはパリでのスタンダード・トリオによるライブ盤『Whisper Not』を発表する。確かに、かつての氷を凍らせるようなハイテンションと、鼓膜を緊張させる美しいピアニズムにはまだ遠いが、キースの持ち味を十分に発揮した演奏は、21世紀に向かって彼の新し

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