
ジャズ史上最大の問題作と言われた『ジャズ来るべきもの』(1959年)をはじめ、フリージャズ・ムーヴメントの礎を築いた作品を数々発表。70年代以降も、民族音楽、ロック、ファンクの要素を取り入れた作品を発表するなど、従来のジャズを大きく進化・飛躍させてきたサックス奏者オーネット・コールマンが、6月11日NYマンハッタンで心不全のためこの世を去りました。享年85。オーネットのジャズ史に残した偉大なる功績をあらためて称えるとともに、心からご冥福をお祈り申し上げます。
オーネット・コールマン(Ornette Coleman)
1930年3月米国テキサス州フォートワース生まれ。当初はテナー・サックスを吹いていたががのちにアルト・サックスに転向。リズム・アンド・ブルース系のサックス奏者として活動した後、1958年初リーダー・アルバム『サムシン・エルス』でデビュー。その後ニューヨークに移り、59年、アトランティックから『ジャズ来るべきもの』、『フリー・ジャズ』といった、コード進行や曲構成などにしばられない実験的は前衛作品を発表。たちまち一大センセーションを巻き起こす。賛否両論の中、オーネットの先進性は「フリー・ジャズ」という新たな流れを生み出していった。60年代にはトランペットやバイオリンもマスター。タウンホール・コンサート後の62年に一度音楽活動を停止するが、65年に復帰を飾り、コンラッド・ルックス 監督の映画「チャパクァ」の音楽スコア用に『チャパクァ組曲』を制作。またヨーロッパに渡り、この時代の最高傑作と謳われる『ゴールデン・サークル』(ブルーノート)を吹き込んでいる。また67年には初来日も果たしている。70年代後半からはエレクトリック・ジャズにも着手。「フリー・ファンク」とも呼ばれる独自の路線を突き進み、75年に自らのバンド、プライム・タイム・バンドを結成。傑作『ダンシング・イン・ユア・ヘッド』を発表する。その一方で、72年には、オーネット自らが作・編曲を手掛け、ロンドン交響楽団のオーケストレーションを加えた大作『アメリカの空』を発表している。
またこの頃に自ら構築した音楽理論「ハーモロディクス理論」を提唱。パット・メセニーなどコールマンの音楽への賛同者も数多い。2001年高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。2007年ピューリッツァー賞、グラミー功労賞を受賞。2014年12月には、System Dialing Recordingsから1996年以来のスタジオ録音アルバム『New Vocabulary』(現在取扱いなし)をリリース。これが最後の作品となってしまった。
- リーダー作品
- コンピレーション/未発表ライヴ/映像作品
- サイド/ゲスト参加作品
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
