晩年のエヴァンスを象徴する永遠の人気盤。愛する妻と敬った兄をなくした失意の中から紡ぎ出される儚さ、美しさが聴く者に大きな感動を与えたことで知られる。

切ない音色で知られるハーモニカの名手との共演が話題を集めたワーナー時代の人気盤。ポール・サイモンのカヴァーや「酒とバラの日々」での溢れ出るリリシズムが秀逸。

晩年の代表曲「ビルズ・ヒット・チューン」と往年の名曲「ペリズ・スコープ」の再演、さらに２篇のソロを含む豪華盤。トリオとは違ったアイディアとスタジオ録音ならではの高い完成度を誇る秀作。

コードからモードへ。ブルースを題材に、実験的試みを繰り広げたレギュラー・カルテットを代表する人気盤。３曲はピアノレス・トリオ、巨人シドニー・ベシェに捧げたブルースではソプラノも演奏。

『プレイズ・ザ・ブルース』と対をなす同日セッション。急速調の表題曲、バラードの名演「セントラル・パーク・ウェスト」、スタンダードの「身も心も」と、この時代のコルトレーンらしさが全編で横溢。「ミスター・シムズ」ではソプラノも吹く。

ＭＪＱの名前を決定的なものとしたアトランティック移籍第１弾。バロック音楽の流れを汲むジョン・ルイスの音楽性とブルース＆ソウルを基調としたジャクソンが見事なコントラストを描く。

ジョン・ルイスがガンサー・シュラーと組んで「ジャズの未来」を模索した歴史的秀作。最初の２曲はジュフリー、ホールが参加。後半の２曲はストリングス・カルテットとの共演。残る１曲は、管弦楽器群と現代音楽風のアプローチも披露する。

ご存知アトランティック時代の代表作。ブラック・ミュージックの本質を捉えた渾身の演奏に、魂の叫びを聴け！

ジョン・コルトレーンの代表作と肩を並べるジャズ・バラードの大名盤。豪華ストリングス・オーケストラをバックに、滑らかで貫禄溢れるテナー・サックスのサウンドに酔いしれる。

フリー・ジャズはここから始まった。ジャズ史上、最重要作品のひとつと称賛された革命児オーネットの初期名盤。

1971年になって陽の目をみたアトランティック時代の未発表音源集。『フリー・ジャズ』の別テイクを筆頭に『ジャズ来るべきもの』『オーネット！』『ジズ・イズ・アワ・ミュージック』から漏れた幻の名演をずらり収録。

モダン・ジャズの開祖チャーリー・パーカーが、1953年2月のワシントンD.C.訪問時に、現地の名門オーケストラを共演した貴重な歴史的音源。

ビ・バップの開祖ディジー・ガレスピーが、1955年3月のワシントンD.C.訪問時に現地オーケストラを共演した歴史的音源の発掘盤。とりわけ冒頭の大作「アフロ組曲」は屈指の名演。

レコード番号まで割り当てられていたものの、アメリカ本国では陽の目をみず、日本のみで発売された「幻の名盤」。長年におよぶ欧州での活動に終止符を打ったカーソンの、帰国を祝福した70年代主流派ジャズの快作。

レッド・ロドニーとの共演でも知られる実力派のマルチ奏者が、1967年に発表したモード・ジャズ名盤。多彩な編成で、ビートルズのカヴァーをはじめ、時代の空気を感じさせる洗練された演奏が秀逸だ。

人気曲「スウィート・ラヴ・オブ・マイン」を再演したマニア垂涎の１枚。フレディ・ハバードの好敵手だったショウが当時絶好調のレギュラー・コンボで吹き込んだライヴ名盤。ゲスト参加のハッチャーソンも切れ味鋭いマレットさばきを披露。

60年代のフリー・ジャズ・シーンで、異彩を放った鬼才ケニヤッタの初リーダー作。オーネット風のアプローチから、メロディアスなバラードまで、そのユニークでスピリチュアルな世界をじっくり堪能できる。

60年代プロテスト・フォークの始祖レッドベリーのレパートリーに挑戦したジョーダンの人気盤。生涯の愛奏曲となった名曲「ハイエスト・マウンテン」もこれが初演。

そのユニークな音楽性で知られた思索派ジュフリーのアトランティック第４弾。７管編成のピアノレス・バンドで人気ミュージカルのナンバーに臨んだ1958年の名作。

ジャズ・バグパイプの第一人者が60年代に残したアトランティック第２弾。当時のヒット曲「フィーリング・グッド」のカヴァーをはじめ、ユニークなオリジナル。美しいバラードと、ユニークな音色をもつ楽器の魅力を多面的に楽しめる。

1960年、パーカッション群とヴォーカルを加え、モダン・ジャズの人気曲にも挑戦したアフロ・キューバン・ジャズの隠れた秀作。

1964年の春に行われた複数のセッションで構成された意欲作。ジャズ、ボサノヴァ、ラテンなどあらゆる音楽に精通したハービー・マンならではの豪華絢爛たる世界が素晴らしい。

時代の最先端を走り続けるハービー・マン。再び名門ジャズ・フェスのステージに立ち、大絶賛された1965年のエキサイティングなライヴ名盤。

ジャズ・フルートの第一人者と、ライトでハスキーな声質で知られる女性シンガーとの共演が楽しいソフト＆グルーヴィーな大名盤。フランシス・レイ、ビートルズ、リー・モーガンなどジャンルを越えたカヴァーが魅力。

グルーヴ感いっぱいの名曲「カミン・ホーム・ベイビー」の大ヒットで知られるハービー・マンの代表作。

ビ・バップと対をなす白人中心のムーヴメント、クール・ジャズの創始者として知られるトリスターノの代表作。前半はテープの回転速度を変えた多重録音など実験的なアプローチを披露。後半は高弟コニッツを含むカルテットでのライヴ。

前半は「何がサミーを走らせるのか」、後半は「ハドー・ドーリー」と、２大人気ミュージカルのレパートリーに挑戦した美人ピアニスト、1964年の秀作。ビッグ・バンド＆ストリングスをバックに展開されるジャズ・ピアノが実に気持ちよい。

美人ジャケ名盤『ロバータ』で知られる名手ナントンが同時期に残していたもう1枚のピアノ・トリオ名盤。名ドラマー、オシー・ジョンソンを迎え、人気ミュージカルのレパートリーを軽妙に奏でる。

エラ・フィッツジェラルドの伴奏者として知られるポール・スミスが、1965年、西海岸のジャズ・クラブで録音したインティメイトな雰囲気漂うライヴ名盤。当時ヒットした有名曲を中心に軽妙な演奏を聴かせる。

２本のトロンボーンとテナー・サックスをフィーチャーしたモダン・ジャズ度の高い初期名盤。重厚で骨太なアンサンブルは、まさにブラジリアン・ハード・バップ！と呼びたくなる印象的なサウンド。

ロック・ファンの間でも話題沸騰。ビートルズの名盤を完全カヴァーしたジャズ・ロックの大名盤。

巨匠ミンガスやジョージ・アダムスとの共演で知られるユニークなピアニストがアトランティックから発表した待望のメジャー・デビュー作。

コルトレーンの意志を受け継ぐ名ピアニストが、バーツ、ブレイクを含む異色のクインテットで発表した1983年の快作。

スタンリー・タレンタインとジョージ・ベンソン参加。60年代初頭のブルーノートを彷彿とさせるブルージーな世界が好評を博したジャズ・オルガンの王様、1982年の大名盤。

ジャズ・オルガンの女王が、Ｒ＆Ｂ系スタジオ・ミュージシャンと共演したファンク・ジャズ大傑作。ジャクソン５やビートルズの名曲をはじめ、ソウルフルでダンサブルなサウンドが秀逸！

演奏から漂う時代の空気感が若い世代も大絶賛！人気ミュージカルの美しいメロディを軽妙なジャズ・ロックで奏でた名手ケッセルの隠れた秀作。

アトランティックの人気デュオ・チームに、チャーリー・パーカーとの共演で知られる左利きの名ドラマーを迎えたご機嫌なピアノ・トリオ人気盤。

ご存知ジャズ・ベースの名手が、ピアノレス・カルテットで取り組んだ80年代初頭の快作。滋味溢れるファーマーと、フレッシュな若手サックス奏者との顔合わせも新鮮。

1960年、ドルフィー、カーソン、アーヴィンを含むレギュラー・バンドで、仏の名門ジャズ祭で繰り広げた白熱のライヴ。「四月の想い出」では盟友バド・パウエルとの再会がついに実現！

50年代末から活躍、スタンリー・タレンタインやサラ・ヴォーンの共演で知られる名ドラマーの初リーダー・アルバム。ボビー・ハッチャーソンも大活躍、グルーヴ感溢れるサウンドにご注目。

アフリカ系アメリカ人としての誇りを開花させた濃密なサウンド。ジャズ史上最もユニークなユニットといわれるAECの魅力がぎっしり詰まった最高傑作。1972年9月、ジャズ・フェスティバルでのライヴ。

グラッペリ、ナンス他ジャズ界の名ヴァイオリン奏者とオーケストラの共演が楽しい。1963年パリで録音された巨匠エリントンの未発表音源発掘盤。

約問題で発売直後に回収、という文字通り憂き目にあった正真正銘の「幻の名盤」。不遇の時代に魂を揺さぶるように歌ったスコットの美声は、今聴いても深い感動を与えてくれる。

ビロードのような声質と抜群のスイング感で男性ジャズ・ヴォーカルの最高峰といわれたトーメのライヴ名盤。伴奏のピアノ・トリオ、ジャズ・クラブならではのリラックスした雰囲気も最高。スロー・バラードでの表現力も見事。

ミュージカル『ブラック・アンド・ブルー』で脚光を浴びたルース・ブラウンの59年作品。リチャード・ウェスのオーケストラをバックに、おなじみのスタンダードを鮮やかに料理する。

ロージー自身「一番大好きなアルバム」と公言した極上のラヴ・バラード集。録音時、恋仲が噂されていたネルソン・リドルをアレンジャーに迎え、情感豊かな愛の世界を歌い上げている。

有名なビートルズ・ナンバーをはじめ、当時流行のポップ・ソングを真正面からカヴァーした人気盤。ここに聴かれるソウルフルな歌唱は、ジャズ・シンガーとしての枠を超え、一般大衆から幅広い支持を得た。

ラルフ・バーンズの編曲によるストリングスをバックに情感豊かなバラードをじっくり歌ったクリスの人気盤。

大ヒットを記録した『ポジティヴリー・ザ・モスト』に続くソマーズのセカンド・アルバム。ニール・ヘフティの編曲でポップでモダンなテイストが横溢。作品全体を支配する60年代らしい香りも印象的な人気盤。

前半がマーティ・ペイチの指揮によるビッグ・バンド・サイド。後半がカルフォル二アでのライブ録音という、スタンダード中心の好アルバム。