ファンの熱烈なリクエストに応え、コルトレーンの代表作で、モダン・ジャズの歴史に残る金字塔的名盤が、オリジナル・モノラル・マスター＆最新24ビット・リマスタリングで、ついに復刻。

16世紀のイタリアで出現した仮面即興演劇（コメディア・デル・アルテ）をテーマに、ジョン・ルイスが書き下ろした壮大な組曲風傑作。当時ＭＪＱのマネージャーだったモンティ・ケイの妻で歌手のダイアン・キャロルが１曲で客演。西洋芸術に造詣の深いルイスの才能が見事に開花した意欲作。

コニー・ケイ参加から２年。ガレスピーのビッグ・バンド時代から演奏した得意演目で固めた初期の大傑作。10分を超える珠玉のメドレーをはじめ、ビ・バップ色の強いレパートリー中心の人気盤。

ジャズ・ピアノの巨人パウエルが、エリントンのプロデュースの下、異郷の地で残した晩年の傑作。ビ・バップの名曲を中心に、枯れた味わいのなかにも、絶頂期を思わせる渾身のプレイを繰り広げる。なかでも悲哀に満ちた「ディア・オールド・ストックホルム」は名演。『ザ・シーン・チェンジズ』と並んで広く愛聴されてきた人気盤。

ポール・デスモンドの後任として、ウエスト・コースト・ジャズの立役者ジェリー・マリガンを迎えた新生ブルーベック・カルテットが、1971年7月のニューポート・ジャズ祭に出演した際に収録されたライヴ名盤。ロック全盛の時代、ジャズ・ミュージシャンの気骨をもって信念を貫き通したエキサイティングな演奏が痛快。

1993年の『新・幻の名盤読本』で紹介されたレア盤が待望の復刻。ソウル・ミュージックとの融合に真正面から取り組んだハバードのアトランティック第３弾。斬新なリズム、電気ベース、オルガン、リズム・ギターをバックにソウルフルで力強いトランペットが全編で炸裂！クラブ・シーンで人気の「ソウル・ストリート・ストロール」も収録。

60年代後半のジャズ界で大きな注目を集めたロイドが、ロックの殿堂『フィルモア』で残した熱狂のライヴ！先に再発され大好評を博した『ラヴ・イン』と同時期・同場所での収録。ジャレット、デジョネットを含むレギュラー・カルテットでコルトレーンの影響を受けた東洋的な楽想やフルートのエキゾチックなサウンドを披露する。

マイルスの元を離れ、ブルーノートから移籍したハンコックがファンク、ジャズ、ロックとのプログレッシヴな融合を模索していたセクステットで録音したワーナー時代の代表作。全員がスワヒリ語名でクレジットされている。アルバム・タイトルはスワヒリ語で「作家」の意。8分の15拍子の「オスティナート」をはじめ、シンセを使った緩急自在の音楽が展開される。この後一斉を風靡するヘッド・ハンターズ前夜の名盤。

通算10枚目、エレクトロニクスを使った実験的なサウンドが人気を博したハンコックのムワンディシ期第3弾。長尺演奏を中心に、プリミティヴなリズムと、３管アンサンブル、ハンコックのキーボート＆シンセが見事に融合。エキサイティングでスリリングな演奏が繰り広げられていく。

レニー・トリスターノの門下生だったコニッツが、クールからウォームへ、神がかり的なプレイから人間的なプレイに変貌しつつあった頃に残されたアトランティック時代の傑作。抽象的で閃光的だったアルトがより柔らかく具体的に、歌心溢れるものに変化。コニッツ自身がテープ編集に携わったことで生まれた生涯屈指の名盤。

デイヴ・ブルーベックとの「テイク・ファイブ」収録アルバム「タイム・アウト」直後に録音された、アルト・サックスの名手＝ポール・デスモンドがギター、ジム・ホールとMJQのリズム陣と繰り広げた不朽の名盤。

レスター・ヤングやジェリー・マリガン、スタン・ゲッツと共演し、リリカルで美しい奏法で知られた伝説のトランペッターの代表作。フィル・サンケルが楽曲を提供、幻のテナー奏者アレン・イーガーの参加も話題を集めた元祖コレクターズ・アイテム。

ハービー・マンが残した名盤の熱気を再び！『ヴィレッジ・ゲイトのハービー・マン』(1961年11月録音）の好評を受け、いち早く発表された文字通りの続編。前半は同日収録のライヴ音源、後半は1961年4月のスタジオ録音で構成。ブルース、ラテン、アフリカなど世界の民族音楽に関心を示していたこのグループの、異国情緒豊かな演奏をたっぷり楽しめる人気盤である。

あの人気盤を生み出した伝説のジャズ・クラブに再登場したハービー・マンの隠れた人気盤。２本のトロンボーンを加え、デイヴ・パイクやチック・コリアなど新世代の逸材を登用、モーダルなストレートアヘッド・ジャズから黒人霊歌、カリプソなど、間口の広いレパートリーで楽しませてくれる。

1972年夏、スイスとニューヨークで開催された２大ジャズ・フェスティバルでのライヴ演奏を収録したハービー・マンの代表作。ジャズをベースにソウル、ロック、ファンクなどを消化したサウンドは理屈抜きで楽しめるものばかり。名曲「メンフィス・アンダーグラウンド」の再演も聴きもの。

ご存知ミルト・ジャクソンが人気盤『オパス・デ・ジャズ』で共演したフランク・ウエスと、J.J.ジョンソンのグループで頭角を表していたベルギー出身の名手ボビー・ジャスパーを迎えた1957年の人気盤。ブルースとスタンダード中心の選曲でトミー・フラナガン、ハンク・ジョーンズという２大ピアニストの参加も見逃せない。

名盤『バラード＆ブルース』と対をなすジャクソンのバラード傑作。クインシー・ジョーンズの編曲・指揮による豪華オーケストラをバックに、瑞々しいヴァイブの音色にフォーカスを当てた人気盤。スロー・ナンバーが中心で深夜のＢＧＭとしても楽しめる隠れた人気盤。スロー・ナンバー中心の選曲で深夜のＢＧＭにもぴったり。

アトランティックの人気ヴァイブ奏者バートンと、ジャンゴとの共演でも知られるジャズ・ヴァイオリンの最高峰グラッペリの邂逅を捉えた人気盤。グラッペリの故郷であり、バートンにとっては異郷の地のパリ。数々の名曲を残しているスティーヴ・スワロウのオリジナルや有名スタンダードを題材に、洗練された味わい深い演奏をたっぷり聴かせる。

ジョン・ルイスが新世代の作編曲者としてシーンに颯爽と登場したヴァイブ奏者ゲイリー・マクファーランドの作編曲に取り組んだ異色の名盤。楽曲の編曲とオーケストラの指揮はマクファーランドが提供、ルイスはフィーチャード・ピアニストとしてその才能を遺憾なく発揮。フレディ・ハバードやエリック・ドルフィー、ベニー・ゴルソンなど豪華メンバーも魅力。

アメリカ本国ではジャズ界のスポークスマンとして知られた名ピアニストが1959年、アトランティックに残したピアノ・トリオの超人気盤。「サマータイム」「ポインシアーナ」など有名スタンダードを中心に、洗練されたタッチとブルージーなフレーズで鮮やかな演奏が楽しめる。

ブルーノートの諸作で知られる人気ピアニストがアトランティックに残した1965年の隠れ人気盤。お馴染みのメンバーで構成された６管アンサンブルのハーモニー、モーダルな曲想が一体となったサウンドが秀逸。多くのミュージシャンが取り上げた名曲「イズ・ザット・ソー」の初演も収録。

スタンリー・タレンタインとのおしどりコンビで知られたジャズ・オルガンの女王のアトランティック移籍第１弾。「男が女の愛する時」、「風に吹かれて」、「ミスター・ビジネスマン」など60年代後半のヒット曲もカバー。エリック・ゲイルやバーナード・パーディの共演で、ポップでグルーヴ感溢れるサウンドが秀逸。「ライク・ア・ラヴァー」ではスコットの歌唱も聴かれる。

アトランティックの看板アーティスト、レイ・チャールズがピアノに専念した珍しいジャズ・アルバム。ハンプトン・ホーズやホレス・シルヴァーを思わせるタッチで、極上のバラード＆ブルースが楽しめる。２種類のトリオと管楽器を加えた編成で、シンプル＆アフターアワーズ的な雰囲気を味わえるのがうれしい。

キャノンボール・アダレイとの共演で人気を得たザヴィヌルがストリングス・アンサンブルを含むユニークな編成で取り組んだアトランティック（ヴォクテックス）第２弾。ウィリアム・フィッシャーが作編曲を提供、クラシックとの融合からモード・ジャズ、ゴスペル〜スピリチュアル、ヴィオラやパーカッションを加えたインド風サウンド、多彩なアイディアをここに結集。グルダの名曲「ウィーンより愛をこめて」も美しい。

アトランティックにおける記念すべきデビュー・アルバム。アントニオ・カルロス・ジョビンのサポートも得て、奏でられるボサ・ノヴァの名曲。ピアニストとしての力量を十二分に発揮され、その才能を広く知らしめた1966年作品。

60年代を通じてインドや日本、欧州諸国に滞在したマリアーノが、世界各地の音楽に影響を受けて作り上げた無国籍ジャズの大傑作。参加メンバーもチェコ、ブラジル、インドと国際豊か。ミシェル・ルグラン、フリー・ジャズ、ロック、インド音楽など昨今のクラブ・シーンで再評価された力強いサウンドは圧倒的な迫力を放つ。

とってもおしゃれなサウンドと今なお新鮮なモンドなジャケットで、クラブ系の間で支持を得たデイプ・パイクの人気盤。パイクは全編マリンバを演奏、ハンコックの名曲を筆頭にファンキー〜ジャズ・ロック路線の演奏がゴキゲン。ソロイストではクラーク・テリーが大活躍。

ビートルズとサム・クックの有名曲を真正面からカヴァーしたデヴィッド・ニューマンの人気盤。ストリングスを含む大編成オーケストラをバックに、メローなサックスが高らかに響く。エリック・ゲイル、チャック・レイニー、バーナード・パーディなど60年代後半のアトランティックを代表するリズム・セクションも活躍。

60年代のウエスト・コーストで人気を博したピアニスト、ドン・ランディが1966年、ロサンゼルスのジャズ・クラブで収録したゴキゲンなライヴ。親しみやすいレパートリーを中心に、超絶技巧の速弾きから聴衆と一体感のある演奏など、ポップでスインギーな演奏が展開されている。

いち早く電気サックスを取り入れ、ジャズ界に新機軸を打ち出したエディ・ハリス1968年の人気盤。映画音楽のような美しいバラードからノリのいいミディアム・テンポのナンバーまでバラエティ豊かな内容が魅力。シングル・ヒットの「リッスン・ヒア」「シャム・タイム」も収録。

ソウルフルなスタイルで知られるアトランティックの人気サックス奏者、ハンク・クロフォードの人気盤。1965年から66年にかけて行われた複数のセッションで収録された演奏から、文字通りアフターアワーズ的な雰囲気が楽しめるブルージーなバラードを中心に選んでいる。

映画『真夏の夜のジャズ』の劈頭を飾ったジミー・ジュフリーの代表傑作。クラリネット、テナー、バリトンと３種類のリード楽器を自在に操り、ギターとベースをバックにした牧歌的でフォーク調のジャズ演奏を聴かせる。

ブルージーでソウルフルなスタイルで人気のピアニスト、マンスがエリック・ゲイル、チャック・レイニーといったソウル〜Ｒ＆Ｂ系のリズム・セクションと組んだフレッシュな作品。レイ・チャールズの「ネヴァー・セイ・ノー」、BS&Tの「スピニン・ホイール」のカヴァーなど、時代の空気感がしっかりと伝わってくる。

日本でモダン・ジャズ・ブームが巻き起こった頃の熱気を彷彿とさせるレオ・ライトの大傑作。知性派アルト奏者ジジ・グライスと、ディジー・ガレスピー・バンドの同僚が全面的にバップ・アップ、前半はフルート、後半はアルト奏者としての魅力を余すところなく伝える。「枯葉」「チュニジアの夜」といった人気曲も収録。

ソウルフルなピアノと渋いヴォーカルで知られるレス・マッキャンが、歌手としての本領を発揮した70年の人気盤。自ら発掘した新人歌手ロバータ・フラックとのデュエットをはじめ、コーラスや手拍子を含む構成で、ゴスペルに根ざしたソウルフルな歌声をたっぷりと聴かせる。聴く者の心に染み入るほろ苦いバラードも絶品。

50年代にプロデューサーとして活躍、実験的なサウンドを数多く試みたヴァイブの鬼才テディ・チャールズの代表作。10人編成のバンドを率いてプログレッシヴなアンサンブルを繰り広げる。マル・ウォルドロン、ジミー・ジュフリー、ギル・エヴァンスらが優れた作編曲を提供、アカデミックで新鮮な香りを今も失わない真の名盤。

巨匠エリントンが60年代、リプリーズに残した代表作。全12編から構成されたエキゾチックな組曲でアフリカ音楽やラテン・リズムを融合したサウンドは圧巻。ジョニー・ホッジス、ポール・ゴンザルヴェスなどキラ星のようなスターたちのソロも充実。ジョン・コルトレーンとの共演盤で有名な名曲「アンジェリーカ」も収録。

大御所ベイシーが編曲の天才クインシーとのコラボで、往年のヒット・ソングを豪華なスウィンギン・ナンバーに再生。初心者から本格派まで誰もが楽しめるこれぞ最高のビッグ・バンド・ジャズ名盤。

ウェザー・リポートの初代ベーシストとして活躍したヴィトウスが1969年、ハービー・マンのプロデュースで録音した初リーダー作。マクラフリンやハンコック、デジョネット、ヘンダーソンとともに、70年代ジャズの方向性を示唆した豊潤なサウンドが展開される。60年代ジャズを集大成した金字塔のひとつ。

マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーン、ウィントン・ケリーなどハード・バップ黄金時代に圧倒的な人気を誇ったNo.1個性派ドラマーがアトランティックに残した1960年の傑作。ビ・バップ〜ハード・バップの名曲を中心に天馬空を往くドラミングを披露、彼の面目を如実に伝える。

60年代ジョン・コルトレーンのカルテットで一時代を築き上げた名ドラマーが実兄サド、ハンク・モブレー、ダラー・ブランドといった豪華メンバーと録音したハード・バップ・スピリッツ溢れる快作。独特のうねりをもつドラミングをバックに全員が気合いのこもったソロを繰り広げる。

50年代の西海岸ジャズ・シーンで大活躍した名ドラマー、マンのアトランティック移籍第１弾。1966年、自ら経営していたジャズ・クラブで収録したライヴで、リラックスした雰囲気の下、カンドリとストロジャーを含むレギュラー・グループが繰り広げる緻密に計算された演奏が秀逸。モーダルなナンバーから繊細なバラードまで、ハード・バップ・ファンも納得の好作品。

久しぶりに古巣アトランティックに戻ったミンガスが、1975年、往年の名盤『直立猿人』を彷彿とさせる２管編成コンボを率いて２枚同時発表した快作。第１集には「フォーバス知事の寓話」を連想させる新曲、ジョージ・アダムスの歌をフィーチャーしたブルース、エリントン追悼曲などを収録。

『カーネギー・ホール』でのライヴで完全復活を高らかに宣言した巨人ミンガスが、当時の新人（アダムス＆プーレン）を含むコンボ編成で２枚同時に発表した1975年の快作。第２集では新しいプロテスト・ソング、過去の名曲の再演、バリトン・サックスの巨匠に捧げたオリジナルを収録。エリントン追悼曲（第１集とは別ヴァージョン）では幻の歌手ジャッキー・パリスがゲスト参加。『チェンジズ�T』と対をなす続編。

さわやかな声質、さらりとした語り口で人気の黒人女性歌手ラリーン・ハンターの代表作。コンボをばっくに、古き良き時代を忍ばせるノスタルジックでジャジーな歌唱は、今聴いても新鮮に響く。

カーメン・マクレエに「本物のジャズ歌手」と言わしめたベティ・カーターが、クラウス・オガーマン＆オリヴァー・ネルソンの編曲指揮のオーケストラで歌った代表作。ジャズ・スタンダードのみならず、ソウル系のバラードやボサ・ノヴァ、トニー・ベネットやジミー・スコットのヒット曲もカバー。LP未収録のボーナス・トラックを２曲追加。

スタン・ケントン楽団でも活躍した美人歌手のアン・リチャーズが1961年、レナード・フェザーの監修で吹き込んだ官能的な魅力いっぱいの人気盤。バーニー・ケッセルとジャック・シェルドンをはじめとするコンボの伴奏も好演。

男性ジャズ・ヴォーカルの最高峰トーメが、ショーティ・ロジャーズとクラウス・オガーマン編曲・指揮のゴージャスなオーケストラをバックに、モダン・ジャズ黄金期の名曲や当時のヒット曲、ジャズの有名スタンダードなどを歌った60年代初頭の快作。

スタン・ケントン楽団から独立、アトランティック・レーベルに多くの傑作、名盤を残した人気歌手クリス・コナーの記念すべき第１弾。カルテット、テンテット、19人編成オーケストラの３種類の伴奏をバックに、スマートでリリカルな歌唱を聴かせる。

60年代後半、映画出演がきっかけとなって作られた大御所カーメンのアトランティック移籍第１弾。映画音楽を担当したジョニー・キーティングとのロンドン録音で、ビートルズやビーチ・ボーイズ、カンツォーネなど、ポップなチューンをジャジーに歌う。歌唱力の卓抜さに圧倒される名盤。